フローラS、マイラーズC、香港チャンピオンズデー回顧
こんにちは。
今日は、昨日行われたフローラS、マイラーズC、香港チャンピオンズデーのGⅠ3レースを回顧します。
1、フローラS回顧
まずは、オークストライアルのフローラSです。
ハロンタイム 12.5 - 11.4 - 11.3 - 12.1 - 12.9 - 12.8 - 12.6 - 11.3 - 11.0 - 11.5
上り 4F 46.4 - 3F 33.8 勝ちタイム1.59.4
1000M通過が、1.00.2という馬場状態を考えるとスローペースでレースが流れましたね。こうなると前に行った馬が有利で、外差しする馬にとっては厳しいレース展開でした。勝ったのは好位外から抜け出した5番人気クールキャットでした。ルメール騎手ここぞという時ではやはり上手です。2着は最内で粘り込んだ伏兵14番人気スライリー。3着にはインから追い込んできたユーバーレーベンが入りました。私の◎メイサウザンアワーは、内の狭いところを割って伸びるも4着まででした。
人気馬では、オヌールが輸送による馬体減少が響いてか序盤も行けず直線でものびず見せ場なく8着に敗れました。パープルレディーもこの展開では差し馬にとっては厳しく直線で33.5の脚は使っていますが、6着までが精一杯でした。
レースの結果を見るとオークスに向けて楽しみな馬は買ったクールキャットが本番でどこまで成長できるかくらいでしたね。勝ちタイムの1.59.4というのも6Rの3歳未勝利戦のタイムとさほど変わらず目立ったものではありませんし、レースレベルもそこまで高くは感じませんでした。
この結果を見ると、やはりオークスは桜花賞上位入線組、サトノレイナスが日本ダービーに行ったことでソダシが圧倒的な人気になりそうです。ただ、各馬2400Mという未知の距離になるのでソダシが崩れるようだと大波乱の可能性も十分に考えられそうです。オークスに向け各馬の調整にも注目したいところです。
2、マイラーズC回顧
続いて、マイラーズCの回顧です。
ハロンタイム 12.5 - 10.2 - 10.6 - 11.2 - 11.3 - 11.2 - 12.3 - 12.1
上り 4F 46.9 - 3F 35.6 勝ちタイム1.31.4
1000M通過56.8という激流のラップになりました。前に行った馬は総崩れの展開となり、中団待機から脚を伸ばした2番人気ケイデンスコールが京都金杯に続いて今年2度目の重賞勝利となりました。2着も馬場の真ん中から脚を伸ばした3番人気アルジャンナ、3着には伏兵9番人気カイザーミノルが入りました。1番人気のエアロロノアは大外から追い込んできましたが、ゴール前でパタっと脚が止まり5着に敗れました。
まず、勝ったケイデンスコールは前日に急遽騎乗することになった古川吉洋騎手が完璧に騎乗しましたね。そして、それに応えたケイデンスコールもこのレース内容であれば本番安田記念もメンバー次第ではチャンスがあると思います。左回り東京1600Mはこの馬にとってはベストの舞台ですし、今の調子ならグランアレグリアやインディチャンプが出てきても好勝負できると思います。
2着のアルジャンナもクラシック候補として期待された馬がここにきて成長してきましたね。この内容であればGⅡまでならメンバー次第でチャンスがありそうです。
3、香港チャンピオンズデー回顧
①チェアマンズスプリントプライズ回顧
まずは、日本からダノンスマッシュが出走したチェアマンズスプリントプライズを回顧します。
レースを制したのは地元の上がり馬2番人気ウェリントン、直線一気の脚で突き抜けました。2着はこちらも4歳馬コンピューターパッチが粘りきりました。ダノンスマッシュは直線大外に持ち出し追い込むも6着に敗れました。
クラシックレジェンド、ホットキングプローンがいない中でもこうて新星が現れるんですからやはり香港のスプリントの層は厚いですね。香港の大きいレースは毎年馬券が発売されますから注目していきたいですね。
ダノンスマッシュも道中は勝ったウェリントンと同じ位置にいましたが、最後のコーナーで大外を回せれて万事休すでした。
ただ、ダノンスマッシュも暮れの香港スプリントを勝利しているという実績がありますから、秋以降の巻き返しに期待でしょう。
②チャンピオンズマイル回顧
続いて、ゴールデンシックスティが14連勝を達成したチャンピオンズマイルです。ゴールデンシックスティはいつものように中団後方を追走し、最後の直線抑えきれない勢いで大外から上がり、直線半ばで一度は突き放しました。ただ、仕掛けが少し早かったかゴール前は流石に脚色が鈍り、外からモアザンシャスが猛然と追い込んでゴールデンシックスティに迫りました。ただ、なんとかアタマ差しのぎきり14連勝を達成しました。
この早仕かけでも勝ち切ってしまうのですからやはり、この馬強いです。距離も1600〜2000Mまではこなしています。去年暮れにはアドマイヤマーズも退けています。地元香港での勝負づけは済んでいるので今の絶頂期に日本や欧州の一流馬との走りをみたいのが一ファンの希望ですが、次はどのレースに進むでしょうか。香港で今1番目が離せない1頭です。
③クイーン・エリザベス2世カップ回顧
最後に日本馬4頭が上位を独占したクイーン・エリザベス2世カップの回顧を行います。
レースは、タイムワープが逃げてその直後にエグザルタントが追走し、日本馬はその直後を追走という隊列になりました。ペースはかなりのスローペースだと思われますね。スローペース直線の末脚勝負となると流石に日本馬の方に部があり上位4頭を日本馬が独占する形となりました。
勝利したのは3番人気ラヴズオンリーユー。直線外から追い出し、デアリングタクトを退け、外からグローリーヴェイズの追い込みを3/4馬身差凌いで海外GⅠ初勝利となりました。ホー騎手は前のレースに続き連勝で香港チャンピオンズデーを勝利となりました。
ラヴズオンリーユーにとってGⅠ勝利はオークス以来2度目です。私の◎だったのでなんとか単勝で馬券も当てました、ありがとう!
2着は、グローリーヴェイズ。レース前に脚元の状態が不安視されましたが、レースの走りを見る限りでは全く問題なかったですね。最後猛然と追い込みデアリングタクトを交わした内容は香港での適性の高さと馬の能力もありますね。まず、足元の状態を見ながら大事に今後のレースを使って欲しいですね。
3着は、デアリングタクト。最内のコースを選択し一度は勝ったラヴズオンリーユーとの一騎打ちに持ち込みましたが、ゴール前失速して、最後はグローリーヴェイズにかわされ3着に敗れました。去年の走りを見ると今年の内容はどうも今ひとつもの足りない気がしますが、無敗で牝馬三冠を達成した馬、このままでは終われないでしょう。今後のレースに巻き返しを期待します。
4着キセキは、一度は直線の外で置いていかれそうになりましたが、そこからしっかり伸びました。7歳ですがまだまだ健在ですね。メンバーと展開次第ではまだまだ大きいレースを勝つチャンスはありそうです。
次地元香港馬は5〜7着と厳しい結果となりました。やはり、スローペースの直線勝負では厳しかったですね。香港中距離界は、短距離に比べると層が薄いので日本や欧州の馬と戦うためにも中長距離馬の育成が課題になるでしょう。
さて、1〜4着に入った日本馬、次走候補として最有力なのは宝塚記念もしくは安田記念でしょうか。宝塚記念には、現時点でクロノジェネシスとコントレイルが出走を表明しており、レイパパレや春の天皇賞組が数頭出走してくれば超豪華メンバーになりそうで非常に楽しみです。
回顧記事は以上になります。来週はゴールデンウイーク、そして阪神競馬場3200Mを舞台に天皇賞・春が行われます。阪神3200Mというコースもトリッキーですし、前哨戦で人気馬が敗れたことで大混戦ムードです。馬の状態、追い切りや馬場状態を見ながら予想をしていきたいです。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。