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Mリーグ契約更新と来季のドラフトについて
こんにちは。
今日は、Mリーグの契約更新について書いて、別の記事で来季のドラフトで注目したいプロ雀士を取り上げたいと思います。
1、契約更新について
去年は、全員契約更新でKADOKAWAサクラナイツに堀慎吾選手が加入すると言う形になりました。
しかし、今年は選手の自由契約や自主退団があり、来季の新加入選手も増えるのでドラフトが非常に楽しみですね。
では、各チームの契約更新と来季の注目点について書きたいと思います。
2、EX風林火山(2020年度シーズン1位)
2019年のシーズン最下位の成績を受けて、2020年シーズン4位以下ならメンバーの総入れ替えを宣言していました。
背水の陣で迎えた昨シーズンをレギュラーシーズン4位通過、セミファイナルも最終戦4位でギリギリ通過し、ファイナルで勝又プロの大活躍で昨シーズン優勝に輝きました。
優勝なので、全員残留でオーディションから1人追加メンバーを選出するかと思いきや、滝沢プロが本人の強い意志で自主退団すると言う形になりました。これは、1番の驚きだったのではないでしょうか。チームとしては慰留を強くお願いしたらしいですが、本人の強い意志で来季の契約には至らずという形になりました。
風林火山は最初のシーズンから何かと話題になりましたが、内部事情が色々とあるのでしょう。滝沢プロの押し引きのバランスも良く、フォームも綺麗なので、個人的に非常に好きな雀士です。退団は残念ですが、Mだけが麻雀プロの舞台ではないですし、他のチームに選出される可能性もあるので今後のさらなる活躍に期待をしたいですね。
さて、来シーズンのEX風林火山は二階堂亜樹プロと勝又健志プロに加えて、オーディションから1名、チームのドラフトから1名が加入することになります。
どんな雀士が加わるのか非常に楽しみですが、個人的には亜樹プロの守備力と勝又プロのバランスの良い押し引きが光るチームなので、攻撃力のある雀士が入って欲しいという思いもしますね。
2年連続で優勝チームはレギュラーシーズン敗退しているので、そのジンクスを打ち破ることができるか2021年シーズンには期待したいですね。
3、KADOKAWAサクラナイツ
続いて、昨シーズン2位のKADOKAWAサクラナイツについて書きます。
サクラナイツは、予想通りの全員契約更新でした。
メンバーを見ると連盟のエース内川幸太郎プロ、協会のエース堀慎吾プロというダブルエースが何よりも心強いです。この2名に加えて抜群のルックス、スタイルに加えて麻雀の1戦ごとに急成長している岡田紗佳プロも来シーズンもさらなる活躍が期待されます。沢崎誠プロの打ち方も非常に面白い麻雀を打つので来季の巻き返しに期待したいですね。
このメンバーを見ると、現時点での来季優勝候補の筆頭はサクラナイツですね。やはり、内川プロと堀プロのダブルエースが本当に心づよいと思います。2位のチームも2年連続でレギュラーシーズン敗退していますが、サクラナイツはよほどの不調がない限りはレギュラーシーズンは通過できそうですが、果たしてどうなるでしょうか。
この4名の活躍に期待したいですね。
4、渋谷ABEMAS
昨シーズンはレギュラーシーズンから常に上位にいましたが、最後の最後で3位フィニッシュと言うとても悔しい結果となりました。
ただ、3年連続でファイナル進出している安定感抜群のチームで来季も優勝候補に挙げている人も多いと思います。
そんな渋谷ABEMASですが、来季はこちらも4名全員の契約更新となりました。これは順当ですね。
エースは、Mリーグでも抜群の安定感を誇っているチームの絶対的支柱である多井隆晴プロがなんとも心強いです。そんな多井プロに加えて、協会の次期エース松本吉弘プロ、昨シーズンは四暗刻も上がりましたし、レギュラーシーズンは常に佐々木寿人プロ、内川幸太郎プロとMVP争いを繰り広げましたね。
あとは、供託泥棒こと白鳥翔プロ、ここぞと言う時にしっかりと上がりを見せるので非常に頼りになる存在です。公私とも充実していそうですし、来季も非常に活躍が楽しみです・
最後に日向藍子プロ。非常に明るい雀士でチームのムードメーカーでしょう。麻雀の内容も非常にバランスが良く安定しているので、来季のさらなる活躍が期待されます。
あと、渋谷ABEMASの監督は、今週、北海道で行われたセレクトセール🏇で非常に10億円以上の馬を取引し話題を集めた藤田晋監督です。色々な意味でも藤田晋監督にも話題が集まりそうです。
5、赤坂ドリブンズ
続いて、赤坂ドリブンズです。昨年はファイナルに進出し、最後まで見せ場を作りました。
赤坂ドリブンズも来季は4名の契約更新が発表されました。去年の活躍を見ると順当でしょう。
園田賢プロは、昨シーズンは苦しい配牌が多いながらもここぞと言う時の鳴きの駆使や高度な読みの技術で結果を残しました。牌譜の振り返り動画も非常に参考になりますね。来シーズンでは、Mリーグ開幕時のような活躍を期待したいです。
鈴木たろうプロは、ここぞという時に爆発的な手を上がりますね。昨シーズンの印象的なシーンは序盤で暗刻被り(捨て牌(河)で刻子ができてしまう)下にもかかわらず、四暗刻を上がったシーンですね。五暗刻とも言われましたが、テンパイとらずからのツモ四暗刻を上がった時には鳥肌が立ちましたね。来季も、あっという驚く麻雀を期待したいですね。
村上淳プロは、威勢のいい立直の発声が持ち味でリーチ超人とも言われます。リーチというと攻撃的なイメージですが、守備力も非常に高い雀士で押し引きのバランスはレベルが非常に高いMリーガーの中でもトップクラスだと思います。安定した成績をMリーグで残しており、来季もチームを引っ張ってくれるでしょう。
最後に丸山奏子プロ。2年目にサプライズ指名を受けて、育成枠としてチームに加入しましたが、3年目になるとチームの先輩プロ3人の麻雀をしっかり研究しているので、来季は真価が問われるシーズンになりそうです。2年目まではレギュラーシーズン10半荘打ちましたが、来季は何半荘任せられるかも非常に注目です。
6、KONAMI麻雀格闘倶楽部
そして、来シーズンの契約で驚いたのが、KOMAMI麻雀格闘倶楽部でしょう。先日行われた、KONAMI麻雀格闘倶楽部ファン感謝祭の中で最後に、前原雄大プロと藤崎智プロのが契約満了となることが発表されました。
一気に2人も!?と、正直驚きましたが、これもプロの世界、結果が求められる厳しさを知らされました。前原プロ、藤崎プロ、ともにMリーグでは、その個性を十分に発揮してファンを魅了してくれました。本当に感謝したいです。来季、もしかしたら、他のチームも選手の補充もあり。復帰の可能性も否定はできませんが、もしMから離れても、プロとして活躍できる舞台はたくさんあるので、頑張って欲しいと思います。
さて、残留したのは、佐々木寿人プロと高宮まりプロです。佐々木寿人プロは、麻雀攻めダルマと言われるように非常に高い攻撃力、素早い判断力を兼ね備えているチームの絶対的エースです。今年は、MVPを獲得しており、非常に自身の麻雀スタイルがMリーグルールとマッチしていますね。出身地が同じなので来季もMリーガーの中では最も応援していますし、頑張ってほしいですね。
高宮まりプロもベルセルクの名のごとく、攻撃型の麻雀です。なかなか結果はついてこないので、来季は勝負のシーズンになると思いますが、持ち前の攻撃力にバランスも兼ね備えれば十分Mの舞台でもやれると思うので頑張ってほしいですね。
さて、来季の気になる点はドラフトでしょう。残留した2人はともに攻撃型の雀士なので、来季どんなプロをとるのか非常に注目ですね。やはり、守備型、バランス型のプロ雀士を取りそうな気もしますが、非常に注目です。ドラフトで注目したいプロについてはこのあと書きます。
7、チーム雷電
面前重視、立直して高打点を上がるチーム雷電。今季の成績をみると、1人は入れ替えになるかなと正直思っていましたが、結果は全員残留で来季は新メンバーを1人追加という形を取りました。
やはり、赤ありルールで面前重視となると厳しいですが、そんな中でも実績を残している黒沢咲プロは本当にすごいですね。正直、副露率一桁であの実績はなかなか出せるものではないと思いますし、これはされにも真似できない麻雀だと思います。来季も持ち味を活かして、存分に魅了してくれるでしょう。
来季の奮起に期待したいのは、瀬戸熊プロと萩原プロでしょう。特に、萩原プロは今季の成績から見ても来季の契約更新はどうなるだろうと思っていただけに、来季は本当に背水の陣で挑むことになるでしょう。
瀬戸熊プロも。雷電の中ではバランス型のイメージですが、来季も勝負のシーズンになるでしょう。
8、U-NEXTパイレーツ
2年前は最終日に100pt差以上をひっくり返して、優勝しましたが、去年はなかなか小林剛プロ以外の3選手の調子が上がらず、一度もプラスポイントになることなく7位でレギュラーシーズン敗退という悔しい結果となりました。
来季は、その雪辱を晴らすシーズンになります。来季の契約ですが、色々と憶測を呼びましたが、結果は全員残留ということになりました。この結果はファンも一安心というところでしょうか。
来季は、絶対的エースの小林剛プロを中心に巻き返し必至となるでしょう。では個々人ごとに見ていきます。
まず、去年厳しいチームの中で孤軍奮闘した小林剛プロ。3年連続で好成績をマークし、鳴きを中心に安定した打ち回しが目を光らせます。この麻雀フォームだとなかなか崩れないでしょうし、来季もさらなる勝ち役が期待できる選手です。来季も最も注目されるMリーガーの1人でしょう。
続いて、朝倉康心プロ。朝倉プロにとってはMリーグは非常に厳しい戦いが続いる印象です。ただ、天鳳位という実績があり、私も天鳳はやっていましたが、あのゲームは余程の精神力と継続力がないと天鳳位になんてなれません。なので、Mリーグでも活躍できる力は十分に持っていると思います。あとは、運ともう少しの精神的な余裕を持って打つことができればと思います(これが本当に難しいとは思いますが)。来季は本当に進退をかけて挑むシーズンになりそうです。
そして石橋伸洋プロ。石橋プロもMでは非常に厳しい成績となっていますが、石橋プロの持ち味といえば、ここ1番というときに頼りになる存在というところですね。2019シーズンのファイナル最終日では石橋プロのトップがなければパイレーツの優勝はどうなっていたんだろうというところでしたから。色々な意味で話題になる選手ではあるので、来シーズンも巻き返しのシーズンとして頑張ってほしいですね。
最後に瑞原明奈プロ。瑞原プロの存在がパイレーツファンを大きく増やしましたし、打ち筋もパイレーツの中では面前立直重視のタイプで精神面も非常に強い印象です。2年目からの加入で成績的には苦しいですが、瑞原プロは安定した打ち筋ではあるので、もっと活躍していい選手だと思います。女性Mリーガーの中では最も好きな雀士なので来シーズンは頑張ってほしいですね。
9、セガサミーフェニックス
2019年シーズンは、最後まで優勝争いを繰り広げましたが、2020年シーズンは最下位に沈み非常に厳しいシーズンになりました。
そんな中の契約更新ですが、魚谷プロ、茅森プロ、近藤プロとは契約更新。和久津プロとは契約満了という形になりました。
和久津プロは2年目、3年目も成績が振るわなかったので、契約満了という形になるのは致し方ない気もします。ただ、この前でも書きましたが、プロ雀士の活躍のフィールドはMだけではないので連盟のリーグ戦などのタイトル戦をMの経験を活かして頑張ってほしいですね。2年間本当にお疲れ様でした。
さて、残留の形になった3選手は麻雀のフォームがそれぞれ違うので非常にバランスは取れていますね。
魚谷プロは、最速マーメイドと呼ばれる通り、鳴きもところどころで重視し、目m然で高い手もしっかり仕上げてくる印象です。2019シーズンからやや打点重視に打ち方をシフトチェンジしてきましたね。2020シーズンは中々調子が上がらず不本意なシーズンだったと思うので、来季はその巻き返しを狙いたいでしょう。
茅森プロは、最高位戦で常に上位の成績をもち、メディアでの対局回数も多いプロですね。口数は少ない印象ですが、麻雀のフォームは打点重視で、立直でせめてくる印象です。あとは、この後の近藤プロもそうですが、守備力も非常に高い雀士ですね。Mリーガーの女性プロの中では、亜樹プロ、黒沢プロと並んで守備力がトップクラスに高い雀士だと思います。昨シーズンは、苦しいチームの中でプラス成績を収めたので、来季もその麻雀に注目したいですね。
近藤誠一プロも、面前高打点型ですね。3人の中では、手役にも重きを置いている印象ですね。昨シーズンの7mツモの倍満の逆転トップや2年前の1sビタどめ(打ったら3着に落ちてた)などここぞというときに非常に頼りになる存在ですね。
来季は、1人補強するかどうかは未定となっていますが、やはり3人メンバーよりは4人の方が成績にも安定しますし、追加して欲しい気もしますが、そこは企業の事情もありそうですし、ドラフトの行方を見守りたいですね。
以上、各チームごとの契約更新と来季のシーズンに向けての展望を書きました。
10、まとめ
以上、全8チームの来季の契約状況と見どころについて書きました。
この記事を読んで少しでもMリーグに興味を持っていただければうれしいです。
去年までは、契約満了ということは無く、初年度から選手全員契約更新という方達でしたが、今年は契約満了の雀士も出てしまいました。
ただ、既存のメンバーから変化し、チームの雰囲気も変わり新たなファンも増やしていくことは非常に大切なことだと思います。やはり、同じ選手ばかりで麻雀を打つよりも、色々なプロ雀士の打ち方をMリーグで見たいでしょう。
流動性という意味でも重要だと思います。やはり、変化がないというのは次第に衰退していくことなので、そういう意味でも来季のドラフトは非常に楽しみになりました。
さて、別記事では、来季のドラフトで注目したい雀士について取り上げたいと思うのでそちらも読んでいただければ、Mリーグのドラフトも非常に面白くなると思うのでそちらの記事もよろしくお願いします。
記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。