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自己治療行動について
こんにちは。
今日は、ストレス解消のつもりで行っている行動が逆に自身のストレスをふやしているかもしれませんよという話をします。
1、自己治療行動とは
自己治療行動とは、仕事などでストレスを受けた時に自分自身で直そうとする行動です。以下の文では、仕事でストレスを受けた時の行動を説明します。
仕事で自分の行うタスクがたくさん、家に帰るのは夜10時、仕事が終わらない時は土曜日も休日出勤。
こういうスケジュールをこなしているとストレスもつもりつもって、いずれは体の不調に現れてきます。寝つきが悪い、夜中に中途覚醒する、朝起きれない、食欲、制欲が出ない。
こんな状態になっても病院を受診せず、この仕事をこなせば休めると自分に鞭打って毎日出社。でも、仕事がひと段落しても別のタスクを振られる。結果、うつ病を招くという負のループに陥る人も多いのではないのでしょうか。このタスクの多さに加えて、職場や取引先との人間関係のことでストレスを抱えるとあっという間に心が潰れてしまいます。
本来ならば、自分の体の不調に気づいた時に心療内科や精神科などの病院を受診すべきなどですが、仕事の忙しさなど理由をつけて受診しない人が多いです。ただ、今は心療内科や精神科の存在が広く知られるようになり受診する人も増えました。しかし、力を振り絞り電話をしても心療内科や精神科はどこも混んでますから初診まで2ヶ月を言われて心がさらに落ち込んでしまいます。
そんな中でも毎日降りかかる仕事はこなさなければいけない。そんな中で、自分自身でストレスに対して、無理矢理粗治療しようと心が働きます。そんな、間違ったストレス解消方法について書きたいと思います。
2、間違った自己治療行動
①飲酒
会社で受けたストレスを手軽に解消できるのが飲酒です。今は、ストロング系の価格の安くてアルコール度数の強いお酒がスーパーやコンビニのお酒コーナーにたくさん並んでいます。安く手に入り、酔いが早くまわり、飲んでいる間はいい気分になれます。そのため、どんどん缶を開けてしまいます。
私も前職では、ストレス解消のため近くのディスカウントストアで酒を買って飲酒で仕事のストレスを紛らわしていました。
しかし、飲酒の気分がいいのは飲んでいる時だけで酔いが覚めると一気に現実に戻されたような鬱感覚が襲ってきます。ストロング系は二日酔いにもなりやすいので、二日酔いだとさらに気が滅入ってしまいます。
あと、眠れないのでお酒を飲んで無理矢理寝る、いわゆる寝酒をしている人も多いかと思います。これは、あまり良くないです。お酒を飲むと気分が良くなり、眠気も出てきますが、眠ってきる間も体内はアルコールを分解しようと肝臓はフル稼働状態です。なので、浅い眠りの状態になり、夜中の中途覚醒の原因にもなります。
睡眠の質が悪くなると当然、ストレスがうまく解消されませんから、鬱にどんどん近づいていってしまいます。
②ギャンブル
会社で受けたストレスを解消するために帰宅途中にふらっとパチンコやパチスロによる人も多いのではないでしょうか。また、今は競輪でもミッドナイト競輪が毎日開催され、7車🚴♀️で比較的に当てやすく、インターネットで無料で中継されているため人気を博しています。
ギャンブルの怖いところは、当たると脳内がドーパミンで溢れ快感を得られます。このドーパミンが癖になりもっと儲けたいもっと当てたいと思い以蔵症になりやすい点です。また、ギャンブルは負けることが多いですが、負けるとそのマイナス金額を取り戻そうと無理矢理大穴に賭けてさらに負けが混んでしまうという悪循環にはまってしまいます(この失った金額、戻ってこない金額を無理矢理戻そうとする脳の仕組みをサンクスコストバイアスと言います)。
今は、地方競馬のナイターやミッドナイト競輪などお酒を飲みながらかけている人も多いと思います。酒をのみながら競馬、競輪を楽しみたい気持ちもわからなくもありませんが、これは非常に危険です。お酒が入ると、脳の制御が効かなくなりいくら金額をかけたのかわからない状態になりかねません。
私も週末の中央競馬はかけていますが、対策としては負けることを前提に週ごとや月毎に予算を立てて、勝っても負けてもその予算の金額を守るということです。そうすれば、負けた時に冷静さを失いさらに負けがこむことも勝って気持ちが大きくなり、さらに大きく儲けようとする気持ちをコントロールできます。
他にもギャンブルの金額をかけること以外の点、競馬であれば追い切り、レース展開予想、馬場状態を考える、競輪であればラインからレース展開を予想するなどデータ面を考えるということに重きを置いて金額を守ってギャンブルすればいいと思います。このギャンブル依存の対策については長いので別記事に書こうと思います。
③買い物
ここでいう買い物というのは食品や日用品の買い物ではなく、服や化粧品などもう持っているにもかかわらず帰宅時衝動買いするような買い物をさします。
買い物でストレス解消というのは女性に特に多いと思います。テレビやインターネット、あとは電車やバスの広告、看板など私たちは毎日多くの広告に晒されています。広告は商品を良く魅せる物ですから購買意欲が上がってしまいます。それに仕事のストレスが加わると無意識のうちに商品に手を伸ばしてしまいます。これは、上に述べたお酒にも言えることですね。
買って商品を手に入れた時は、幸福感で溢れますが、その幸福感も日が経つにつれどんどん薄れてしまい、しまいには家の中が買った商品で溢れてしまい、汚部屋を見てさらに気分が落ちてしまいます。
以上、代表的な自己治療行動を3つ挙げました。この他にも、男性であればキャバクラ、風○、女性であれば過剰なエステ通いなども挙げられると思います。
あと、1番危ないのは、車通勤している人、帰宅時の無謀運転です。私は、帰宅時仕事のストレスやモヤモヤが取れず、一般道を100キロ/hを超えるスピードでぶっ飛ばしたり、一時不停止、信号が黄色に変わるとアクセルをベタ踏みして交差点を全速力で通過など、今思うとバカな運転を毎日帰宅時に繰り返していました。仕事のことが頭が離れないままハンドルを握ると上記のような危険運転をする可能性は誰にでもあります。人身事故や煽り運転で警察に捕まってしまったら社会的な信用を失い、会社も懲戒解雇処分にでもなると再就職も厳しくなります。なので、帰宅時はハンドルを握る前に仕事のことを頭から切り離して運転に集中するようにしましょう。運転中に好きな音楽を聴いたり、好きなラジオを聴いたりするのが有効だと思います。
これら全てに共通することは、終わった後に後悔に苛まれることです。仕事でストレスを溜めて、仕事以外でもストレスを溜めてしまえば、いずれ心は潰されてしまいます。
3、ストレスで心が異変を感じたら
ストレスが重なり、生活にも影響が出て、睡眠障害の症状が出たら自分自身でなんとかしようとせず、会社の上司、専門の医者に相談するのが1番です。
上司に相談なんてできない、上司が1番にストレス源という人もいると思います。その時は、会社で心の窓口のような相談窓口があるのでまず相談しましょう。そんな窓口ないという会社はメンタルヘルスに無頓着な会社で転職を考えてもいいかもしれません。今の時代、心理的安全の対策ができない会社はどんどん淘汰されていきますから。
上司に相談しても、事態が改善しない時は専門の病院を受診しましょう。心療内科、精神科の受診の予約にはエネルギーが要ります。私自身も最初電話した時は、自分が社会の負け組になったような気分が強く襲いました。しかし、このストレス社会、自分を守るのは自分自身です。その自分でもどうしようもできに状態に陥ったら、専門の先生からの診断を受けることが大事です。このコロナ禍で人との接触が制限されて、不要不急の外出自粛が言われる世の中なら尚更です。
時には、踏ん張ることも社会の荒波を駆け抜ける上でも大事ですが、自分自身が潰されそうな時、制御不能に陥った時は一度休みことも大事です。日本社会は、いまだに根性論や精神論で語る経営者が多い気がしますが、会社の存在意義は社会に貢献して、利益を得ることだと思います。社員の健康面も管理できない会社が社会に貢献していると言えるでしょうか?なので、毎日終電まで残業、毎週のように休日出勤というのが当然の状況であれば、私たち一人一人が声を上げることが大切です。
何も声を上げずに毎日暴飲暴食、お酒やギャンブル、買い物で自己治療していても自体は改善しません。少しでも今の事態が良くなるように行動を改め、自分自身でどうしようもない時には周りに相談することが本当に大事です。声を上げないとわかりません。日本の社会、労働環境が声を上げることによって改善していくと思います。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。