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1年間の中央競馬回顧(上半期)

こんにちは。

昨日の中央競馬が終わったことで1年の日程が全て終了しましたね。今年は、コロナウイルス感染防止対策のための無観客競馬、牡馬牝馬の無敗の3冠馬誕生、アーモンドアイが天皇賞・秋勝利で史上初の芝GⅠ8勝を達成、3冠馬3頭の直接対決となったジャパンカップ、ジャパンカップ勝利のアーモンドアイが芝GⅠ勝利の記録を9に更新し引退の花道を飾る、阪神JFではソダシが白毛馬初の芝GⅠ勝利と様々なことが起きた競馬の歴史に残る1年になったと思います。

では、何個かのトピックに分けて、上半期と下半期に分けてこの1年間の中央競馬を振り返りたいと思います。

1、フェブラリーSモズアスコットが勝利し、史上7頭目の芝ダートGⅠ馬の誕生

今振り返ると、フェブラリーSが普段通りに競馬場で生観戦できた最後のGⅠでした。レースは1番人気のモズアスコットが直線で鋭く抜け出し芝ダートGⅠ勝利を達成。これを達成した他の馬を見るとホクトベガ、イーグルカフェ、アグネスデジタル、クロフネ、アドマイヤドン、ヴィクトワールピサと名馬ばかりです(JpnⅠ、AW GⅠを含む)モズアスコットもこの勝利で新たなローテを切り開き、ダート重賞競走でコンスタントに活躍しています。

2、新型コロナウイルス拡散拡大防止のための無観客競馬実施

年明けから連日されていた新型コロナウイルスが中央競馬にも大きな影響を及ぼしました。2月29日から無観客競馬の措置を取りました。その後のクラシックを含む春のGⅠ競走が開催できるのか非常に不安な時期でした。実際、感染の拡大が止まらない欧米では海外では競馬の開催が中止、延期措置をとっていました。日本馬の海外遠征にも大きな影響が出ました。3月25日に行われる予定のドバイ国際競走が直前で開催中止になりアーモンドアイなどの日本から出走予定の馬のローテも大きく狂わされる事態となってしまいました。4月には緊急事態宣言が出され、騎手や馬の東西移動制限もかけられる事態になってしまいました。しかし、プロ野球⚾️やJリーグ⚽️が開催を延期する中でも中央競馬は様々な制限の中でも一度も開催中止することなくレースを消化できました。これは、競馬関係者の努力の賜物で、一競馬ファンとして本当に感謝します。この無観客競馬は、10月4日まで続き、フェブラリーS以降の春の全てのGⅠとスプリンターズS全て無観客競馬となる異例の年となりました。

3、高松宮記念、モズスーパーフレアが繰り上がり勝利、松若風馬騎手初GⅠ勝利、牝馬のGⅠ快進撃の始まり

無観客競馬の中行われた高松宮記念、人気は、タワーオブロンドン、ダノンスマッシュ、グランアレグリアの3頭に集まりました。レースはスローペースで流れて最後の直線でクリノガウディ、モズスーパーフレア、ダイアトニックの先頭争いがごちゃつく中、外からグランアレグリアが鋭い差し脚で前を猛追、各馬並んだところがゴールでした。1位入線はクリノガウディでしたが、直線でモズスーパーフレア、ダイアトニックの進路を妨害し、妨害がなければ2頭がクリノガウディに先着すると認められたため繰り上がりでモズスーパーフレアが高松宮記念優勝しました。これにより松若騎手は初のGⅠ勝利になりました。無観客競馬での勝利でしたが、次は観客がいる中でのGⅠ勝利を期待したい騎手ですね。モズスーパーフレアは牝馬ですが、この勝利から今年の牝馬のGⅠ快進撃が始まりました。大阪杯ではラッキーライラック、安田記念ではグランアレグリア、宝塚記念はクロノジェネシスが勝利し、春の混合GⅠで牝馬は6戦5勝としました。

4、牡馬牝馬クラシックで無敗の2冠馬誕生

無観客競馬でレースが続く中で、牡馬牝馬ともに無敗の2冠馬が誕生するというすばらしい記録が誕生しました。牝馬はデアリングタクト、牡馬はコントレイル、2頭とも非常に強い勝ち方で、秋への期待を大きく膨らませました(のちに2頭とも無敗の3冠馬となりジャパンCではアーモンドアイも交えての3冠馬3頭の対決が実現という歴史的なことが起こります)牝馬デアリングタクトは、桜花賞をかなりの不良馬場を大外から1頭だけ伸びて逃げるレシステンシアをとらえて優勝、オークスは進路が狭くなりヒヤッとする場面もありましたが、最後はゴール前にうちで粘るウインマリリンを差しきり2冠達成となりました。一方、牡馬のコントレイルは、休み明けで臨んだ皐月賞を内枠から後方に下げ大外から豪快に捲り先に抜け出したサリオスとのマッチレースを制し、日本ダービーは、最後の直線でサリオスより先に抜け出し、3馬身差をつけ2冠達成しました。無観客競馬が続く中、このような歴史的快挙達成で勇気付けられた人は私だけではないはずです。これで、秋の秋華賞と菊花賞が非常に楽しみになりました。

5、アーモンドアイ、ヴィクトリアマイル勝利で芝GⅠ7勝達成

去年の有馬記念で9着と初の掲示板を外す惨敗となってしまったアーモンドアイにとって今年は資金石となる1年でした。しかし、今年の初戦に予定していたドバイが直前で中止になり、いきなりローテが狂わされることになりました。そんな中、今年初戦に選んだのは牝馬限定のマイルGⅠヴィクトリアマイルでした。牝馬限定では絶対に負けられない舞台、アーモンドアイは馬なりのまま直線で先頭に立ち、その後も手綱を動かすことなく2着のサウンドキアラに4馬身差をつけ、格の違いを見せつけました。これで、芝GⅠ7勝という偉大な名馬が持つ大記録に並びました。その後、芝GⅠ8勝をかけて安田記念に出走しましたが、グランアレグリアの末脚に屈してしまい2着となり新記録は秋におあずけとなりました。この負けでやはり芝GⅠ8勝の壁は厚いのかと思われました。しかし、アーモンドアイは負けはしたものの、その後のグランアレグリアの活躍を見ても決してアーモンドアイの力が落ちているということはなく、勝ったグランアレグリアが成長していたと言えるでしょう。

以上、中央競馬の上半期を振り返りました。コロナウイルス拡大の影響が中央競馬にも及び、異例づくしの1年でした。しかし、その中でも偉大な記録がたくさん生まれました。次回は、下半期の中央競馬の振り返りを行います。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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