見出し画像

共同通信杯回顧と3歳クラシック路線について

こんにちは。

少し遅れましたが、先週行われた共同通信杯の回顧と3歳クラシック路線についての現時点での展望を記事にします。

1、共同通信杯回顧

まず、共同通信杯の回顧します。レースに勝ったのは、先行しスムーズにレース運びをし、直線では後続を突き放すという圧巻のレース運びをした4番人気エフフォーリア、2着、3着は外から追い込んだ7番人気ヴィクティファルスとシャフリヤールが入り、1番人気のステラヴェローチェは直線で伸びを欠き5着に敗れました。では、各馬ごとに振り返ります。

1着 エフフォーリア

圧勝の完璧なレースでした。道中3番手につけて、直線で外に出すと抜け出し2着に2馬身半の差をつける快勝。前走の百日草特別からさらに成長を感じるレース内容でした。エフフォーリアは、これで3戦3勝と一気にクラシック候補の1頭になりました。ただ、勝ちタイムの1.47.6というのは評価が難しいところです。同日に同コースで行われた3歳未勝利戦の勝ちタイムが1.46.7でした。前半1000M通過が共同通信杯の方が2秒も遅かったことを考えても時計だけでは評価ができないです。ただ、スローペースの上がり勝負で2馬身半の着差は優秀です。次走は、皐月賞直行のようです。共同通信杯から皐月賞に向かい勝利した馬は近年ではドゥラメンテ、イスラボニータ、ゴールドシップなど名馬が多数おります。これらの名馬の実績に加わることができるか非常に注目したい1頭です。

2着 ヴィクティファルス

2着以降は、差のない競馬でしたがアタマ差抜け出して2着を確保しました。外からしっかり脚を使いシャフリヤールの追撃を凌いだのは見事でした。新馬戦の内容は、人気になっていた馬と比べると若干地味な印象で人気の盲点となっていましたが、2戦目でこの強力な馬相手に2着は立派でしょう。鞍上の松山騎手の手綱捌きも非常にお見事でした。2着で賞金を重ねることができた点も大きいですし、レース選択の幅が広がりましたね。血統的にも近親にシルバーステートがおり非常に魅力的な馬です。

3着 シャフリヤール

結果は、3着と悔しい結果になりましたが、力があるところを改めて示した1頭です。外から上がり3F33.4と猛然と追い込みました。勝ち馬、2着馬とはコースどりの差が出たところでしょう。3着と賞金が加算できなかったのは残念ですが、新馬戦直後の重賞で3着は立派な成績ですし、決闘的にも非常に魅力のある1頭です。次走は、皐月賞トライアルに向かうかダービーに向け立て直しを図るかわかりませんが、どのレースに向かうにせよ注目の1頭です。

4着 キングストンボーイ

直線はインをロスなく選び上がり3Fは33.3とメンバー最速の脚を見せましたが序盤の位置どりが響き4着でした。ただ、2着とは差のない4着ですし、この馬も力のあるところを見せました。次走は、まだ未定ですが皐月賞トライアルのスプリングSあたりが有力でしょうか。この馬の次走も非常に注目です。

5着 ステラヴェローチェ

これまでの実績から1番人気に支持されたステラヴェローチェは5着でした。1800Mの距離延長も57kgの斤量も大きな影響があるとは思えないので、敗因とするとレースがスローの上がり勝負になったことでしょうか。過去2走の重賞レースは道悪のスタミナ勝負とハイペースの地力勝負でした。前走の朝日杯と比べて前半1000M通過が5秒近く遅い競馬だったのでそのペースの違いも結果に響いたかもしれません。ただ、5着と着順は良くないですが2着とは差のない競馬をしているので、力は十分にあります。次走は皐月賞直行の可能性が高そうです。皐月賞は、中山最終週で力もひちような馬場になるので、この馬にとって歓迎の馬場だと思います。おそらく皐月賞直行となると人気もそこまでしないと思うので穴馬として注意する1頭だと思います。

掲示板外で敗れた人気馬について触れます。9着レフトゥバーズは、スローペースで位置どりが悪かったですね。直線で33.9という末脚は使っているのですが、厳しい競馬となりました。11着に敗れた5番人気ディオスバリエンテは直線で全く伸びきれなかったのは、やはり馬の調子でしょうか。調教の動きも重かったですし、堀調教師のレース直前のコメントもあまり自身のないものでした。ただ、ボーデンを新馬戦で破った馬なので力は間違いなくあるので、一度しっかり立て直して次走のパフォーマンスに期待です。

共同通信杯の回顧は以上になります。勝ったエフフォーリアの強さが目立ったレースでしたが、ペースが超スローの特殊な流れだけに2着以下の馬の巻き返しも十分に注意が必要なレースです。

2、3歳牡馬クラシック路線について

続いて、きさらぎ賞と共同通信杯というクラシックに向けての重要なステップレースが終わってのクラシック路線の勢力図を改めて考えたいと思います。

 まず、最有力はホープフルS組だと思います。ホープフルSの勝ちタイムが同日の未勝利戦と対して変わらないことからレースレベルが疑問視されましたが、きさらぎ賞でホープフルS3着のヨーホーレイクが2着、ホープフルS逸走で競走中止したランドオブリバティも後方から安全にレース運びをし3着と結果を出しました。また、ホープフルSと同日の未勝利勝ちの馬タイムトゥヘヴンも京成杯で2着と結果を出しましたし、ホープフルSの勝ち馬ダノンザキッドと2着馬オーソクレースはクラシック本番でも有力です。ダノンザキッドは次走弥生賞、オーソクレースは皐月賞直行を予定しています。弥生賞については、後述しますが非常に楽しみなメンバーが揃うのでダノンザキッドが弥生賞を勝利するとクラシックの主役候補になるのは間違いないと思います。

 同じ暮れの2歳GⅠの朝日杯FSからは、勝ち馬グレナディアガーズは短距離路線にシフトし、2着のステラヴェローチェは共同通信杯5着と直接的にクラシックとは関係的に少し薄い印象です。

 きさらぎ賞を勝利したラーゴム、共同通信杯を圧勝したエフフォーリアも当然クラシックで有力の1頭になるでしょう。また何より不気味な馬は、東京の1800M未勝利戦を1.45.2という驚異的に時計で後続に6馬身差をつけて快勝したボーデン(次走は未定も調整が問題なければおそらくはトライアルレースのいずれかに出走すると思われます)。この馬の次走のパフォーマンス次第では一気に主役になる可能性を秘めている馬です。

 他のレースでは、京成杯を圧勝したグラティアス(現時点では皐月賞直行予定)やセントポーリア賞で強い勝ち方をしたグレートマジシャン(次走は、毎日杯→ダービーを視野に)など注目馬が多数います。

 3月には、皐月賞のトライアルレースが弥生賞ディープインパクト記念(以下弥生賞)、スプリングS、若葉Sの3レースがトライアルで行われますが、この中で再注目は弥生賞です。出走メンバーを見ると2歳王者ダノンザキッド、京都2歳Sを制したワンダフルタウン、前走京成杯で2着のタイムトゥヘヴン、東スポ杯2着ホープフルS4着と実績を残しているタイトルホルダー、前走ひいらぎ賞を圧勝し鞍上にはルメール騎手を確保したシュネルマイスターなど皐月賞に向け注目馬が多数出走予定となっています。ダノンザキッドがここを勝利すると主役としてクラシックに向かうことになりますし、この馬をやぶる馬が出ると一気に混戦模様になりそうですね。

結論として、現時点での皐月賞、ダービーに向けての評価は、

1位 ダノンザキッド 2位 オーソクレース 3位 エフフォーリア 

4位 ボーデン 5位 ワンダフルタウン 

としたいと思います。基本的には、重賞レースの実績と対戦比較で順位をつけていますが、ボーデンはやはり注目です。今年は、牝馬も牡馬も勢力図が完全に定まっておらず、直行する馬も多いので桜花賞、皐月賞共にレース予想は難しくなりそうです。その分予想するのは非常に面白いですし、来週からも見逃せないレースが続きます。

記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!