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職業訓練校について

 こんにちは。

 私は、今日から職業訓練校に通うことになったので、退職してからこれまでの道のりをこの記事に綴りたいと思います。

 これから職業訓練校に通うことを考えている人にとって参考の記事になればと思います。

1、退職の原因と退職後の生活

 今、このコロナ禍の中で新しい職業を探している人も多いと思います。私自身も退職しましたが、その原因はコロナによる売り上げの減少ではなく人間関係が原因の適応障害でした。

  前職は食品工場の社員でしたが、この人間関係の悪化にはコロナ禍のなかで、逆に製造量が増えたことで工場内全体に余裕がなくなりギスギスしていたことも原因の一つだと思います。

 毎週のように土曜日に工場を稼働させ、在庫切れによる欠品を防ぐために製造を行っていました。とはいえ、パートさんにも家庭があるので残業や土曜日出勤できないという人も多く、社員とベトナム人の実習生で作れる分を作るという感じでした。残業は、平日2〜3時間、土曜日も1時間で土曜日の休日出勤分は残業に加算されるので毎月70時間近く残業していたことになります。

 こうなると、社員も人なので、余裕もなくなり怒りっぽくなってきます。私は自分自身を表現するタイプではないので、会社の中でも文句を言われるほうでした。

 その頃はストレス対処方法も全く身につけておらず、言われたことを全て受け止めすぎた気がします。ストレスのセルフケアも怠っていましたし、アサーション(相手を傷つけたり怒らせることなく気分の気持ちや感情を伝える力)の技術も足りなかったです(RASというアサーティブ能力テストでマイナス50点という前代未聞の点数を出しました、男性のマイナス50点というのは下位1%にも入らない数字です。この技術、一朝一夕でできることではなく、今でも訓練中ですが。

 もし気になる人は挑戦してみても面白いと思います。中間値は男性が11で女性が8です。

 退職後は同じ鉄を踏まないためにも心の病やセルフケアに関する本を読み、睡眠食事を中心に生活リズムの改善に取り組みました。

 そして、生活のバランスが整い主治医からの許可がおり、転職活動を始めました。しかし、私自身は30代半ば前職と同じ職業には戻りたくないし、新たなスキルを身に付けるのが今が本当に最後の時と考えていました。

2、職業訓練校への応募と選考、合格まで

 そんな中、ハローワークの職業訓練校募集のパンフレットを見つけました。すぐに職業訓練の相談を相談員の方と行い、職業訓練校入校のためには選考試験(筆記、面接)があり、それに合格しないと通うことができないことの説明を受けました。

 また、説明会と体験講習会があったので参加の手続きを行いました。説明会と体験講習会は3時間程度の内容で説明2時間、講習1時間でした(職業訓練校の受講申込書には説明会、講習会の参加の有無を書く欄があり合否の選考基準の1つになるので少なくとも説明会だけには参加したほうがいいです)。

 説明会は、学校の概要や評価システムについての説明、コースについての説明、学校を1周して各コースの説明でした。体験講習会の内容は各コースによって異なるため、自分の通いたいコースの体験講習会に応募するのがいいと思います(講習会には定員があるため、早めに応募したほうがいいです)。

 説明会で強く言われたことは、訓練校の最終目標はは就職をすること、だということです。遅くても職業訓練校プログラム終了3ヶ月以内には就職してください、ということでした。これは、職業訓練校は3ヶ月以内の就業実績で評価されるためです。当然、職業訓練校でのカリキュラムの技術を磨くことも大事ですが同時に再就職活動を行うことも求められます。コースによっては、企業実習つきのコースもあるので、その辺りはパンフレットや説明会の内容を聞いて自分がどのコースに通うか決めればいいと思います。

 その後受講申込書を記入(申込書の中で1番大切なことは志望理由です。ここはしっかり書きましょう)し、ハローワークに提出しました。この時、ハローワークの相談員の方に面接試験でどんなことを聞かれるのか、だけは聞いておいたほうがいいと思います。面接の対策が立てやすくなります。

 あとは、選考まで筆記と面接の対策をしました。筆記試験は、各都道府県や訓練校によって難易度が変わると思いますが、私の受けた試験内容は小学校レベルの漢字の書き、読み、簡単な計算、側面図の問題で大きな対策を立てる必要もない漢字でした。

 ただ、面接はしっかりと対策しないと選考は通りません。ある程度頭の中で考えがまとまってないと面接の前に記入する面接シートに記述できない(面接シートには、志望動機と将来どんな職種の就職を考えているか、の2項目を書く内容がありました。あとは、はい、いいえの簡単な質問でした。)からです。

 面接で聞かれた内容は、志望動機(なぜそのコースを選んだのか、就職する意思も合わせて言う必要がある。訓練校で技術を磨きたいからだけでは落ちる確率が高いです。訓練校は最終的には就職してもらうことなので)、将来どの職種に就きたいかその理由、訓練内容について説明できるかまたその中でどのプログラムのスキルを磨きたいか、訓練期間中休むことなく通うことができるか、年代の異なる方とチームワークで取り組むプログラムがあるかしっかりコミュニケーションが取れるか、などです。そして、最後にそちらから質問がありますかと聞かれて面接試験は終わりになります。

 この中で大事なのは、志望動機と志望職種、志望コースの訓練内容についての説明です。あとの質問は、基本的にはい大丈夫ですと答える内容なので、少なくとも3つだけは答えられるように準備しておきましょう。

 試験は、9時前に受付開始、15分後に筆記試験開始、その後面接試験、面接試験が終わった順に試験終了となります。ポイントは、面接シートに記入するボリュームが結構あるので、早めに会場には到着し、受付開始と同時に着席し面接シートの記入を進めたほうがいいです。焦ると記入ミスを起こしますから。

 私は、受付開始と同時に試験会場に入室、すぐに面接シートの記入を始めました。志望動機と志望職種の記入欄は最初鉛筆で薄く記入し、その後ボールペンで清書しました(自信があるならボールペンですぐに書いてもいいが間違えると訂正が効かないので余程書く内容が纏まってない限りはこの方法がいいと思います)。あと、当然ですが、面接記入シートにはボールペンで記入したほうがいいと思います。企業に提出する書類と思って記入しましょう。

 あと、試験の服装はスーツで行くのがいいと思います。訓練校は再就職するための施設なので、企業に面接にいくような格好の方が印象がいいです。

 試験の結果は、3日後に郵送で通知されます。この3日間が非常に長く感じましたね。定員割れだったので、落ちる可能性は低い(実際には私服で受験していた1人が落ちていましたので、定員割れでも油断しないほうがいいです)と思っていてもこの3日間は長かったです。結果は合格でした。

3、合格後入校まで

 私が受講するコースはプログラミングコースなので、まず講習の復習や自宅での学習をするためにパソコン(Macbook Airを購入)、学ぶ言語についての基礎知識だけは頭に入れました、また志望業界の求人情報を見たりしながら時間を過ごしました。1週間程度あるので、この時間ゆっくり休むのもいいですが、今後の転職活動をどう進めればいいかだけは考えておいたほうがいいと思います。

 そして、入校日の前日にハローワークで受講指示書の配布、失業給付の変更点についての説明も受けました。時間は1時間程度だったと思います。

4、訓練校入校初日に感じたこと

 訓練校入校初日の内容はほとんどがオリエンテーションでした。学校全体の説明や欠席早退時、入所手続き時に必要な書類についての説明や、テキストの購入、安全衛生教育等、説明中心の内容でした。

 ただ、基本座って話を聞く時間が長い(初日でも17時までみっちり時間をとる)ので、前日の睡眠不足で眠くならないように気をつけることが第一だと思います。

 初日のオリエンテーションですが、内容は濃かったです。訓練校は再就職のために通うものであり、中学校や高校ではないので、訓練の内容を理解しながらも再就職については自分で毎日準備していかなければいけません。

 担任や就職支援室の相談員の方は常駐していますが、いるから大丈夫だと思っていると厳しいです。これは新卒でも同じですが、30代になっている自分なら尚更そうでしょう。訓練で技術を磨きながら、並行して再就職の準備(ジョブカードの記入、職務経歴書、履歴書の作成)も進めることが再就職のためには求められます

 また、初日だったので他の生徒たちとコミュニケーションは取れません出したが、来週以降本格的に訓練が始まるのでそこは積極的に取りたいと考えています。最初のフランクな関係を築くのが私の苦手分野なので、そこは来週以降の課題です。

5、まとめ

 今日は、職業訓練校の応募〜選考〜入所までの流れと最初に行って感じたことを書きました。

 転職に際し、新たな分野で再就職を考えている人にとっては失業給付延長がありながら訓練でスキルを身につけ、再就職のフォローもしてくれるので非常にいいと思います。

 ただ、訓練のスピードは分かりませんが、それについて行きながら就職活動を行うのでかなりハードなことは覚悟しなければいけないです。失業給付延長されるからラッキーくらいの甘い考えでは入所選考も通りづらいですし、入所できたとしても非常に辛くなると思います。

 私自身もこの退職後の2ヶ月で学んだメンタル術を活かし、食事睡眠運動(特に食事と睡眠)に気をつけながら訓練期間を充実したものにしたいと思います。

 この記事が今、職業訓練校の入所を考えている方にとって参考になる記事であれば幸いです。コロナ禍で厳しい世の中ですが頑張って行きましょう。

 最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。


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