NHKマイルC回顧
こんにちは。
NHKマイルCが終わりましたね。この記事では、NHKマイルCのレース回顧と各馬の今後の展望、来週のヴィクトリアマイルについて書きます。
1、NHKマイルCレース直前に感じたこと
レース前ですが、メインの前の同距離で行われた湘南Sが、1000M通過57秒1というハイペースで前に行った人気馬が壊滅する結果でした。こうなると、メインのNHKマイルCも早くなりそうだし、差し馬が有利な展開になりそうかなと思いましたし、このレースの結果はNHKマイルCの最終オッズにも大きな影響がありそうだなと思いました。
そして、馬体重。人気馬の中では、ホウオウアマゾンが前走から−10kgということで輸送が響いたのか、適正馬体重に戻ったかはパドックを見て判断しようと考えていました。その他の馬に関しては、馬体重では大きな増減はなく順調にきている印象です。
パドックの雰囲気は、ルークズネスト、バスラットレオン、タイムトゥヘヴン、グレナディアガーズ、シュネルマイスターが非常に雰囲気が良く見えました。ホウオウアマゾンは、マイナス10キロ、悪くは見えませんが気になるところです。
2、NHKマイルCレース回顧
まず、スタート直後にバスラットレオンが落馬!これは、ラジオで聞いていても驚きました。この落馬がレースにも大きな影響を与えたと思います。おそらく先行予定の各陣営は、バスラットレオンが逃げると見てレースを進めようと考えていたと思います。
しかし、スタート直後に落馬。これで先行馬の思惑が狂ってしまいましたね。一度はランドオブリバティがいき、さらにその外からピクシーナイトがいくという先行馬には息の入らない激しい流れになりました。600M通過は、33秒7、1000M通過は56秒9という非常に激しいレースになりました。
そんな中、道中先行集団を見ながらレースを進めていた1番人気グレナディアガーズが外から一気に進出。第4コーナーを曲がると一気に先頭に立ちました。しかし、外からソングラインが競りかけ一気にグレナディアガーズを交わし先頭に立ち、これは勝ったかと思いました。
しかし、さらにこのペースを後方でじっくり構えていた2番人気シュネルマイスターがゴール前ソングラインを差し切り、NHKマイルカップを勝利しました。勝ちタイムは1分31秒6。2レース前の3勝クラスよりも0.4速いという優秀な時計でした。
ハナ差の2着にはソングライン。早めに仕掛けた1番人気グレナディアガーズは3着に敗れました。
では、各馬ごとに振り蹴っていきたいと思います。
3、各馬ごとの回顧と今後の展望
1着 シュネルマイスター
勝ったシュネルマイスター。これは、勝ち切ったシュネルマイスターの馬の力ももちろんありますがそれ以上にルメール騎手の落ち着いた騎乗がお見事でしたね。
落馬というアクシデントにも慌てることなく中団でじっくり待機。1番人気グレンディアガーズが早め先頭にたっても慌てることなく追い出すタイミングをしっかり測っていましたね。
ハイペースで最後ほとんどの馬が苦しくなる中、シュネルマイスターはしっかり伸びていました。ルメール騎手の騎乗もお見事でしたし、それに応えたシュネルマイスターも1戦1戦確実に成長しています。
1600Mというのは、シュネルマイスターにとってベストな距離だとは思いますが、この走りを見るとマイルはもちろんのこと1800〜2000Mまではしっかり走れそうです。日本ダービーに向かうのはローテーション的にキツそうですが、もし今後マイル路線に進むのであれば注目したい1頭ですね。今日の勝利お見事でした。
2着 ソングライン
前走桜花賞では、直線の不利もあり力を出しきれませんでしたが、得意の左回りでしっかり巻き返してきましたね。追い切りもしっかり走っていましたし、桜花賞までのこの馬のパフォーマンスを見てもこれくらい走っても不思議ではありません。
今回は、早めに仕掛けるグレナディアガーズの動きを見ながら外から並びかけ、交わしさったところまでは、さすが差し追い込みの名手池添騎手だと思いました。しかし、さらに上手に乗った騎手が今日はいましたね。
この走りを見ると、今後の成長次第ではGⅠを勝ってもおかしくないですし、牝馬重賞では間違いなく注目する馬でしょう。今後に期待を大きく膨らませる今日の走りだったと思います。
3着 グレナディアガーズ
グレナディアガーズは、道中は非常にいい位置におり、このポジションならば勝ち切れると思いましたが、仕掛けどころが早かったですね。朝日杯では、ハイペースを早め先行で押し切っていたので川田騎手も自信を持って乗っていたと思いますが、さすがに東京の直線は長くそう簡単にはいきませんでしたね。
ただ、この早めの仕掛けでも3着に粘っているので馬の力は相当ありますね。早くからNHKマイルCを目標に調整していたので、今後はおそらくマイル路線で古馬と対決することになると思います。この馬の力からすると一線級の古馬相手にも即通用すると思いますし、マイル界を引っ張る1頭として成長力を期待したいですね。
4着 リッケンバッカー
リッケンバッカーも、前が激しく競り合う展開を後方でじっくり足を溜めて伸び切りましたね。鞍上の横山武史騎手、関東のトップジョッキーの仲間入りし、本当に1戦1戦上手に乗ってますね。この騎乗を見ると今月末の日本ダービーにも期待が膨らみます。
リッケンバッカーは、最後はグレナディアガーズにも迫りましたし、惜しい4着でした。馬も1戦ごとに成長していますし、メンバー次第では重賞にもすぐ手g届く馬だと思います。
5着 ロードマックス
ロードマックスも後方待機からしっかり伸び、掲示板を確保しました。この馬も東京ではしっかり走りますし、今後の活躍も期待できる馬ですね。
こう見ると掲示板を確保した馬は、グレナディアガーズ以外は中団から後方に位置取っていた馬で決まりましたね。そう考えるとグレナディアガーズは本当に強い馬だと思います。
さて、6着以下の馬についてです。6着以下はほとんど差がなく展開次第で着順もガラリと変わるくらいの力量だと思います。
人気の中では、9着ホウオウアマゾンはハイペースと輸送による馬体減が響いた印象です。速いタイムへの適応も厳しかったです。
10着ルークズネストも展開を考えると位置は決して悪くはなかったのですが、伸びきれませんでした。馬の調子は良かっただけにこの結果は残念でした。この結果を見ると1200〜1400Mに距離を短縮した方がいいかもしれません。
ピクシーナイトは12着。流石にこのハイペースで残るのは厳しかったですね。シンザン記念の勝ち馬ですし、この馬も展開、相手関係次第では見直しが必要でしょう。
そして、スタート直後落馬競争中止したバスラットレオン。JRA公式HPのパトロールビデオを見ましたが、スタート直後馬が思いっきり躓いていましたね。これは、流石に防ぎようがないように感じました。藤岡佑介騎手は立ち上がり、馬もそのあとは走っていたようなので、人馬とも無事だったのは不幸中の幸いでした。先週の北村友一騎手の件もあるので、ひとまずホッとしました。
ただ、バスラットレオンは3番人気。この馬を軸にして勝っていた人も多いと思います。JRAの規定では、スタート後の落馬や競走中止は返還がされません。私も軸にした馬がスタート直後や障害飛越で躓き落馬競走中止になったことがあります。なんとも言えない悲しい気分になりますよね。そういう時は、もう過ぎてしまったことはしょうがないと諦めるしかないです。
諦めるというのは、昔は「明らめる」ということで決してマイナスな言葉ではありません。来週以降も競馬は続くので、エキサイトしすぎて最終レースに無理にっけたりするのはいいことがほとんどありません。
落馬、競走中止は自分ではどうしようもできないことなのでその結果に愚痴や文句を言ってもいいことがありません。来週以降も東京競馬場でGⅠレースが続きます。今週の結果から東京競馬場の馬場状態を考え、注目馬の1週前追い切りなどをしっかりチェックするなど未来のことに目を向けましょう。
4、来週のGⅠレースについて
来週は、今日と同じ東京競馬場1600Mを舞台に古馬牝馬のGⅠヴィクトリアマイルが行われます。
このレースなんと言っても注目は、グランアレグリアとレシステンシアの直接対決でしょう。
グランアレグリアは、前走大阪杯で馬場が悪い中最後のびきれずに4着と敗れました。しかし、今度の舞台は得意のマイル。去年は安田記念でGⅠ9勝のアーモンドアイを寄せ付けずに圧勝した舞台。牝馬限定のマイルGⅠでは負けられない舞台でしょう。
一方のレシステンシア。2歳時に阪神JFをハイペースをちぎって5馬身差圧勝、その後はNHKマイルCは本調子ではないながらも2着にしっかり粘りました。3歳秋は不本意なシーズンでしたが、今年に入り阪急杯をレコードで勝利し、高松宮記念でも2着と結果を出しました。今回は、マイルCS以来のマイル競馬になりますが、レシステンシアの今の調子を考えれば、去年のマイルCSよりも好勝負はできると思います。
他にも、上がり馬のデゼル(前走阪神牝馬Sを勝利し、連勝中)テルツェット(前走ダービー卿CTを勝利し、現在4連勝中)も非常に楽しみです。また牝馬限定重賞で安定した成績を見せているマジックキャッスルにも注目が集まります。
来週も本当に楽しみなレースが続きます。1週間しっかり考えて予想したいですね。
記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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