明日が来るというのは当然のことではない
こんにちは。
今回は、先日読んだ小説から非常に感銘を受けた点を紹介したいと思います。
先日読んだ小説は、以下のものです。
小説の帯にあなたは「今日」をどう生きますか?と書かれています。
この帯の意味について少し考えます。
明日が来るというのは
今日があって、時計の針が24時を超えると明日になるというのは、当然のことのように思えます。
もちろん生きるというのは、この今日があって24時間経過したら明日が来るということの繰り返しです。
ただし、生きていればです。
四苦(生老病死)というのは、必ず経験することです。生まれる以上は、遅かれ早かれ死を迎えます。
私自身、出身は宮城県仙台市です。2011年3月11日の東日本大震災を経験しました。今日と変わらないように明日が来るのが当然ではないということは身をもって経験しています。
小説を読んで、震災を経験しているにも関わらず、1日1日を無駄にして過ごしていたと自分自身反省しました。
生きていくお金のために毎日嫌な思いをしながら仕事に向かう
全く相性が合わない人と付き合う(仕事だから仕方ないという思いがあった)
何もすることがなくぼーっとスマホを見ながら悪戯に時間だけが過ぎていく
などなど時間を無駄にしてしまったと思うことの例をあげたらキリがありません。
小説を読んで時間は元に戻すことができない非常に貴重なものということを改めて感じました。
生きる時間を数値化してみると
昨日書店でみたいい書籍を見つけました。
日本の平均寿命は、男性81.47歳女性87.57歳です(2021年)。
80年というと非常に長いように感じます。しかし、週単位にすると意外と短いのではというデータが紹介されています。
1年間を50週とすると80年間は4,000週間です。1週間が4,000回しかないと感じると私は、非常に短いように感じました。
1週間をダラダラ過ごすというのは、(80年間生きると仮定して)4,000分の1を無駄にしてしまったということです。
では、生産性を高めることが充実した時間か
では、仕事で生産性を高めて時間を最大限に効率化することが充実した時間、ライフスタイルにつながるでしょうか。
答えは、人によりけりですが、私はNoだと考えています。
産業革命、科学技術の発達、ITの進歩など日々技術は進歩していますし、その恩恵を受けて私たちは生活しています。
車で雨風凌いで移動することができますし、動画サービスストリーミング技術も進歩しています。NetflixやAmazonprimeなどのサイトに定額料金を支払うことで素晴らしい動画を待つことなく、今や外出先でも見ることができます。zoomなどのサービスを利用することで遠隔地での会議や家族、友人との会話も楽しむことができます
子供の頃と今を比較しても本当に便利な時代になったと思います。
仕事の分野でも様々な技術が進歩しており、インターネットやIoTの発達などで生産性も大いに向上していると思います。
では、生産性が向上したからといって労働時間が短縮されて余暇を享受する時間が増えたでしょうか。
今、ブラック企業が問題視され、有給の取得も推進されるようになりました。リモートワークやフレックス勤務なども一般的になってきました。
しかし、労働基準法の1週間40時間の労働時間という規定は変わっていませんし、週5勤務で満員電車に揺られながら通勤している現状は変わっていません。
生産性を高めれば高めるほど人は多くのタスクを与えられるので、結局労働時間は変わらないというのが、今の現状でしょう。
労働時間を削減しても
そもそも労働時間を削減したら自由な時間は手に入るのでしょうか。
もちろん朝7時から深夜24時の終電前まで毎日のように仕事しているという超ブラック企業は論外です。しかし、毎日定時で仕事を終わることができても結局時間がないと考えている人も多いのではないでしょうか。
やりたいと思っても色々理由をつけて、やっぱりやめよと判断して多くの人は毎日同じような日々を過ごしてしまいます。
私自身も仕事でミスが続いた時には、落ち込んで何もする気が起きずに1日中なんとなくYouTubeをして時間を無駄にしてしまう日もありました。
でも、過ぎた日を元に戻すことはできませんから、今日を1日どうしたいかということを考えることが大事だと思います。
その意味で非常に重要な言葉がApple社の創業者スティーブ・ジョブズの言葉です。
今日が最後の日なら
今日が自分の最後の日と仮定して、仕事に行くでしょうか。今の日本の会社員に聞いたら99%以上の人がNoと答えるでしょう。
私自身もNoと答えます。
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学のスピーチで話した有名な話があります。
「もし今日が自分の人生の最後の日ならば、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか」
毎日自分の鏡の前で自分に上のような言葉を問いかけて、その答えがNoの日が続くのであれば、それは自分の生き方を見直すときかもしれません。
今日が最後の日というのはいくらなんでも大袈裟すぎる気もしますが、自分の人生が3ヶ月、半年後として変わらずに出勤するだろうかということは考えてもいいかもしれません。
是非、毎日朝起きたらジョブズの言葉を鏡の前で自分に言ってみると変わるヒントになるかもしれません。
最後に
私自身、東日本大震災を仙台で経験して、何も起こることがなく1日が終わることがないということは身をもって痛感しました。
2011年3月11日14時46分の揺れは、今までに経験したことがないものすごい揺れでした。建物が倒壊するかと思うものでした。
幸いビルが倒壊することなく、食物が途切れることなく生きていくことができました。
ただ、震災の経験から食料品やガソリンなどの生活必需品が手に入るということは当たり前のことではないということは身をもって体験しました(手に入れるまでは3月の雪が舞う寒い中で6時間近く並んで、空に近い商品棚の中から食料品を買いました)。
あの日から11年と9ヶ月が経過しようとしていますが、日々の忙しさの中で忘れかけていた感覚を小説を読んで改めて考えさせられました。
記事で少しでも時間について考える契機となれば非常に嬉しいです。
以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?