帝王賞🏇予想展望

　今日は、明日行われる帝王賞の展望と予想記事を書きたいと思います。

1、帝王賞注目馬

　まず、今年の注目馬を取り上げたいと思います。

①チュウワウィザード

　今年の1番の注目馬はこの馬でしょう。前走のドバイWCでは海外の強豪馬相手に2着と大健闘しました。去年のこのレース3着のあとは、JBCクラシック3着、チャンピオンズカップ1着、サウジカップ9着と中央、地方、海外とさまざまな場面で走り、サウジカップ以外では堅実な走りを見せています。

　去年のこのレースは、クリソベリル、オメガパフュームに次ぐ3着でした。去年より着実に力をつけているこの馬にとっては大きなチャンスではないでしょうか。層の厚い中央馬の中でも1番期待しているのはこの馬ですね。

　追い切りの動きも栗東の坂路コースを51.3-12.4と単走でしっかり時計をまとめてきました。海外帰りですが、状態は万全に写りますし、ここチャンスでしょう。

②オメガパフューム

　続いて、大井競馬場を非常に得意にしているオメガパフュームです。一昨年のこのレースの覇者で去年は2着、大井競馬場の成績は、4-3-0-0と連帯を一度も外していない得意舞台です。馬券の馬連や3連系の馬券の軸にするには最適な馬だと言えます。

　去年は、クリソベリルに完敗でしたが、今年はクリソベリルのような抜けた存在外がいない混戦になりそうなので、この馬にも十分チャンスはあるでしょう。

　今年初戦の川崎記念はカジノフォンテンに千切られましたが、大井競馬場に舞台が変わるのはこの馬にとって大きなプラスです。巻き返しに期待したいところですね。

　最終追い切りの動きは、CW6Fを岩田望来騎手を背に83.3-12.6と上々の動きです。Mデムーロ騎手にとってもここは是非とも勝ちたいところでしょう。

③カジノフォンテン

　今年の出走馬の中では一番注目されているのはこの馬ではないでしょうか。去年お東京大賞典では、オメガパフュームにクビ差まで迫っての2着、その後は川崎記念でオメガパヒューム相手に快勝、続くかしわ記念でも中央の強力馬相手に積極的なレース運びで勝利しました。

　今一番注目されている地方馬です。今回の相手は、チュウワウィザード、オメガパフュームとさらに強化されますが、応援しているファンも多い馬ですから、張田騎手と人馬一体で頑張って欲しいですね。

　調教の動きですが、船橋競馬場で張田騎手を背に5F63.4-37.3と馬なりから軽く気合をつけて良い動きを見せていました。JRAのダート界を引っ張るトップホース2頭に割って入ることができるか非常に注目です。

　以上、この3頭が上位人気を形成することになるでしょう。ただ、他にもJRA勢には注目が多くいます。前走ダイオライト記念を制したダノンファラオ、佐賀記念、名古屋大賞典と交流重賞を連勝しているクリンチャー、前走平安Sを圧勝したオーヴェルニュ、アンタレスSを勝利したテーオーケインズあたりも上位に来る力は十分にあります。非常に強い馬がJRAから出てきましたね。

　対する地方馬は、カジノフォンテン意外だと前走の大井記念を楽勝しているミューチャリーが2番手ですが、この強力なJRA勢相手にどこまでやれるか、地方では本当に長く活躍している非常に好きな馬の１頭なのでなんとか頑張って欲しいところです。

　以上、注目馬について書きました。

2、大井競馬場馬場状態について

では、大井競馬場の馬場状態について書きます。

　この梅雨の時期、大井競馬場周辺の天気予報を見ると当日までまとまった雨の降る予報となっています。この時期なので仕方がないことかもしれませんが、おそらく馬場は不良馬場で行われることになるでしょう。

　そうなると、早い時計求められることになりなおのことJRA有利になりそうですね。

　では、今日の大井競馬場の今日のレースを見ていきます。大井競馬場の天気は雨、馬場は重馬場でした。

大井10R PLAY TCK ROOM賞B3  1400M

13.2- 11.4- 11.5- 12.2- 13.1- 12.5- 13.5   　　　　　　　　　　　　　　　　　上り 4F 51.3 3F 39.1　勝ちタイム1.27.4

　1000M通過1.01.4のスローペース。逃げたラペルシェールが後続を振り切り勝利、2着は外から追い込んだ1番人気サンドスピーダー。

大井11R　優駿スプリント3歳OP  

　12.1- 10.7- 11.8- 12.7- 12.0- 12.8  上り 4F 49.3 3F 37.5 勝ちタイム1.12.1

前半の3Fは34.6のハイペース。前に行った馬は直線の半ばで苦しくなり、馬場の真ん中からのびた5番人気ワールドリングが快勝。2着は、外から追い込んだ1番人気ハートプレイス。ハイペースでの差し追い込み馬による決着となった。

→馬場は重馬場で、時計は標準タイムよりは1秒近く速くなっています。脚質は、ペースが落ち着けば先行馬有利、速くなれば当然差し追い込み馬も届くような馬場状態と言えるでしょう。明日の大井競馬場の天気予報を見ると曇りの予報となっています。雨は降らなさそうなので、どこまで馬場状態が回復するかが鍵になるでしょう。個人的には、稍重くらいの馬場かなと予想します。

3、レース展開予想

　続いてレース展開の予想です。

　これといった逃げ馬は見当たりませんが、先行馬は揃った印象です。このメンバー構成だと逃げるのはカジノフォンテンでしょうか。あまり目標にされたくもない気がしますが、ここは強力なJRA馬相手にも果敢に逃げてほしいという希望も込みでカジノフォンテンが逃げると予想します。

　これに続くのは、オーヴェルニュ、ダノンファラオ、クリンチャー、オメガパフュームも前につけたいところでしょう。

　1番人気が予想されるチュウワウィザードはオメガを徹底的にマークする形でレースを進めることになるでしょう。その直後にテーオーケインズ、ミューチャリーという隊列になるでしょうか。

　カジノフォンテンがどのペースを作るかが展開の大きな鍵になりそうですが、これまでのレースを見る限りではハイペースにはせず、ミドル〜スローでレースを進め前残りの展開を狙っていると思います。

　カジノフォンテンが自分の形に持ち込むと非常にしぶとい馬ということは各陣営しっかりわかっているので、オメガやチュウワウィザードも早めに仕掛けることになるでしょう。

　直線は、激しい叩き合いになり底力が問われるレースになる予感がしています。

4、帝王賞予想

では、帝王賞の最終結論に行きたいと思います。

◉10オーヴェルニュ

　◉はオーヴェルニュとしました。やはり前走の平安Sのパフォーマンスの圧巻さ、そして３走前の東海Sでも後続を引き離し快勝。ここにきてようやく本格化しました。フェブラリーSでは大敗していますが、あの時は明らかに調子を落としていましたし、度外視して良いでしょう。

　この馬の強みは、前に行ける先行力と抜け出してからさらに突き放す強さです、自分の形に持っていくことができればこのメンバーでも十分にチャンスはあると思います。

　チュウワウィザードが海外帰り、オメガパフュームが川崎記念以来のレース、カジノフォンてんはさらに今回はマークされる立場ということを考えればこの馬にも十分チャンスはあるでしょう。

　ただ、調教が少し軽かったので、当日の馬体重には要注目ですね。馬体重、パドックの雰囲気が問題なければここはオッズ的にも狙いたい1頭です。

○5カジノフォンテン

　相手本線はカジノフォンテン。今年に入ってからの充実ぶりには目を見張るものがありますし、この相手でも十分に通用する強さは持っています。特に2走前の川崎記念はオメガパフュームを寄せ付けない見事な走りでした。前残りの展開になれば、振り切る可能性も十分に持っていると思います。

　大好きな馬の１頭なので、応援の気持ちも強いですが、今度はJRA勢がさらに強力になるのでそう簡単にはいかない気もします。

　それでも、今のカジノフォンテンなら十分にやれると思いますし、正々堂々と騎乗して欲しいですね。できれば、ペースもミドルペースくらいに落として、前残りの競馬を狙いたいところですね。

▲8オメガパフューム

　▲には大井競馬場では抜群の安定感を誇るオメガパフューム。7戦走って連帯を一度も外したことがないという驚異的な成績です。当然このメンバーの中に入っても上位の実績と実力を持った馬でしょう。

　それでも3番手にした理由は、半年ぶりの実戦と、他に楽しみな馬、前述の2頭がいたからです。調教の動きを見ると半年ぶりを感じませんし、いきなりでも十分に戦えそうです。

　この馬の勝敗のポイントはどこで仕掛けるかでしょうか。地方競馬場の中では直線の長い大井競馬場といえどもカジノフォンテンに楽逃げされたら押し切られてしまいますし、だからと言って早めに捕まえにいくとチュウワウィザード、テイオーケインズあたりに差されてしまいます。

　それでも大井競馬場での実績はこのメンバーのなかでも最上位ですし、この相手でも馬券内に来る確率は1番高いと思います。3連系の馬券の軸にするならこの馬から入るのが無難な気がしますね。

以下△13クリンチャー（ここ2戦は相手関係が楽とはいえ非常に強い勝ち方。大外枠から内の馬の出方を見ながら進められるのも良いと思います。あと、鞍上にルメール騎手を迎えることができたことも大きいです）7チュウワウィザード（海外帰り初戦で全く砂質の違う大井競馬場に適応できるかが鍵にはなるが、ドバイWC2着馬。当然馬券には入れる必要があるでしょう）

ここまでとします。

印を打たなかった人気馬について

4、テイオーケインズ：この馬は印を打つかどうか最後まで悩みました。前走10勝勝ちとは言え、メンバー的にもそこまでそろった重賞ではないので、いきなりGⅠではそうかなと思い切りました。ただ、急激に力をつけている馬なのできても全く不思議ではないと思います。◉にしたオーヴェルニュの状態次第では馬券に入れることも十分に考えたい1頭です。

3、ミューチャリー：この馬も地方馬でを代表する強力な馬で、交流重賞でも安定した実績を残しています。前走の勝ち方も鮮やかでしたし、展開次第では馬券内に突っ込んできても不思議ではないと思います。ただ、さすがにJRA勢の層の厚さを考えると今回は厳しいと見ました。

6、ダノンファラオ：この馬も展開次第では前残りで来ても不思議ではないですが、流石に川崎記念、東京大賞典でのカジノフォンテン、オメガパフュームとの着差を考えると逆転は厳しいと見ました。

　印はここまでとします。

5、まとめ

　上半期のダート頂上決戦といっていいくらいの好メンバーが揃った帝王賞。今からどんな結果になるか本当に楽しみですね。人によっては、宝塚記念よりもこちらのレースの方を楽しみにしていた方もいるのではと思います。

　オメガパフューム、チュウワウィザードが地力を見せるか、カジノフォンテンの快進撃が続くか、ダート界世代交代となるか注目の1戦です。明日の20:05発走、見逃せないですね。

　記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。