伝え方と伝わり方
あんたは仕事のやり方をどうやって若い奴らに伝えているんだい?
俺たちオッサンは日々いろんな世代の人々とコミュニケーションをしている。
その時々で伝えるべき内容も伝え方も違ってくる。場合によっては伝える内容は全く同じなのに、伝え方を全く違うやり方にしないと伝わらないってこともたくさんある。
今回は、そんな伝え方について考えてみる回だ。
まあ、軽やかな気分で付き合ってくれよな。
伝え方について考える切っ掛けをくれたもの
日々コミュニケーションをしていると、伝え方なんてものは考えることもなく会話をしてしまっているよな。
大体の会話がそもそも計画的なものではなくて、日々の経験によって作り出されている自分の中の感覚に依存しているもんだと思う。
それでも、伝え方ってやつを考えてみようと思ったきっかけの記事があったんだよ。
それがこの記事だね。
この記事の中で俺に刺さった表現があった。
それがこれだ。
時代の変化をキャッチできない人が上に立つと、若い人に「昔のやり方」且つ「自分の経験則に基づいた手法」を強要してしまいがちだ。(その人の目的は「自分のコピーをつくること」だと明言しているので、当然なのかもしれないけれど。往々にしてそういった人に付いて行く人はあまりいない、というのも真理だけれど)
出展:上記記事
そうなんだよね。
伝える自分と伝えられる相手を比較して、現時点では何らかの側面において、自分のほうが一日の長があるケースがあったとしても、その側面だけにおいて、自分の劣化コピーを作るだけってのは、実際組織全体としての利益に反している。
なんつっても、コミュニケーションってやつは100%伝わるってことはないし、伝わったとしても、伝えられる人の別の側面を活かすことにはならない。
組織としては、言われたことをやる人材ではなくて、問題を解決する人材が必要なんだからな。
相手の立場を考える
そうは言っても、直面した課題をこなすために相手に伝えなきゃいけないって現実があるわけだ。
明日までに必要な資料は今日中に作んなきゃいけないのは明白だからな。
そのために「この資料、ここにこう言う表現を加えて」って指示をするのは実のところシンプルだ。
でもそれでは相手が相手の能力を発揮する機会を奪ってしまって、ほんとうの意味での仕事の醍醐味みたいなものをその相手から奪ってしまうことに他ならないよな。
でも資料は今日中に必要だ。
そんな時、あんたならどうする?
多分、正解はない。結果だけを考えれば、あんたが資料を作っちまうってのが正解なパターンもあるだろう。
でも、ベターな選択ってのはあると思うんだよね。
例えば、相手がその資料を作ったとしたら、その資料についてお客様へのプレゼンを任せると伝えたとしたらどうだろう?
お客様がその提案を受けて、納得していただく光景が相手には想像できるだろうか?
そして、その納得いただいた瞬間の達成感を相手に想像させることが出来るだろうか?
一緒に仕事をするってのは、そういう細かい達成感を共有するってことを積み上げていくってことなんじゃないかって思ったりするんだよね。
まあ、最初は「ええ!?」とか言って、面倒くさがられることもあるとは思うけど、仕事ってそういう面倒くささを楽しむってことじゃないかね?
もしあんたが、同じ様に感じてくれるなら、その感じを今日から周りの人に伝えてみたらどうだろう?
ちょっと、みんなの表情が変わるかもしれないよね?
みんなの表情が変わったのなら、それはあんたの表情が変わったってことになる。
なんつっても、震源地はあんたなんだからな。
さあ、あんたはどうする?
あんたから、何かを変えるとしたら今らしいぜ?