台風19号と地震とこれからの日本
2019年10月13日。
あんたは無事に今日の朝を迎えることができたかい?
日本中に甚大な影響を与えた台風19号が関東を過ぎ去った。
夜が明けて明らかになった状況が続々とニュースで流れ続けている。
多摩川の氾濫や多くの川の氾濫の映像。
改めて自然の驚異ってやつを目の当たりにしている。
亡くなってしまった方に改めて弔慰を示したい。
今回は、この台風19号について抱いた感情について、記録を残しておこうという回だ。
俺たちは、自然に対して畏怖の念をなくしてはいけないって思うからさ。
今回の台風に対する恐怖の感覚
今回の台風に対して、俺たちは今までにない恐怖を感じた。
この恐怖は何から生じていたんだろうか?
おそらく、この恐怖は2019年9月5日に千葉県に甚大な影響を及ぼした台風15号の印象があったからだと思う。
台風15号はハリケーンの規模で行けばカテゴリー4という分類になるんだそうだ。
俺も良くは知らなかったんだけれども、このカテゴリーホニャララってやつはシンプソンウィンドスケールってやつで決まるらしい。
それに対して、今回の台風19号はカテゴリー5になるらしい。
テレビのニュースでは繰り返し「命を守る行動を」というフレーズが放たれていた。
この「命」という言葉が指し示していることが今回の19号では非常にリアリティを持って受け止められたんじゃないかと思う。
その理由は何か?
それは15号で起きた、千葉の被害状況だったんだと思う。
ごく身近な人々が台風15号では被害にあっている。
ある人は、2週間もの間停電が続き、家族を守るために出社すら出来ない状況が続きた。
ある人は、家に鉄パイプが飛ばされてきて、今も屋根に大穴が空いているという。
そういうモニタの向こう側でしか起きなかったことが、台風15号ではすぐとなりで起きた。
このすぐとなりというリアリティは何物にも代えがたい感覚を俺に与えてくれたんだと思う。
その感覚がまだ色褪せること無く俺の中にあり続けるタイミングで台風19号は俺たちに迫ってきた。
しかも、台風19号がまさに関東に上陸するというそのタイミングで起きた地震。
しかも震源地は千葉。
もう、普段信仰心なんてものを持ち合わせていない自分ですら、神々の怒りのようなものを感じてしまう瞬間だった。
日本は自然災害が起きる国
今回のことで、改めて思ったことがある。
日本はこう言う自然災害が必ず起きる国だってことだ。
毎年台風はやってくるし、地震も普通に起きる。
特に今の日本は首都圏に様々なインフラが集中している。ここに首都直下型地震が起きれば、下手をすれば日本は一気に発展途上国に逆戻りになってしまう。
しかも、首都直下型地震は「起きるかも」ではなく「必ず起きる」自然災害だ。
それに対して、今の国はどのように対策しているのか。
ちょっとこのグラフを見てほしい。
出典:総務省
この国土保全及び開発費と産業経済費ってやつに注目してほしい。
トレンドとしては下降傾向であることが見て取れると思う。
これが何を意味しているのか?
あんたにもわかってもらえると思う。
そう、つまり、俺たちは俺たちの国土を災害から復旧するための支出をどんどん絞っていっているってことだ。
この「必ず自然災害の被害に合う」国で、災害から立ち直るための会社を生き残らせるための費用を政治は絞り続けているってことだ
「税金の無駄づいかいをやめろ!」
「コンクリートから人へ!」
そんな聞いたことのあるような主張がまかり通った結果がこれだ。
もし、この費用がまともに増加傾向にできていたら、もっと多くの土建業が生き残ることが出来て、その結果として、台風15号の爪痕からの復旧は早めることが出来ていたのかも知れない。
福島第一原発事故の復旧だってもう少し進展させることが出来ていたかも知れない。
台風19号の恐怖は、改めてこの政治が決めてきたお金の使い方について思いを馳せるきっかけをくれた。
俺たちは、俺たちの日本を守っていかなきゃいけない。
そのために出来ることが何なのか?
なあ、あんたはどう思う?
2019年10月12日。
そこに来た台風19号と地震は俺たちに何を迫っているんだと思う?