新しいヒトとの関係を作る
あんたもニューノーマルな働き方に対応していっているかい?
俺の場合、劇的に働く環境が10月のはじめから変わったので、その変化に対応するべく、在宅勤務を一旦やめにして新しい部署のヒトたちと直接のコミュニケーションを図ろうと画策しているところなんだよね。
仕事内容も激変して、自分の息子や娘だって言っても不思議じゃないような年代のヒトに教えを請うている状況だ。
オッサンになってからの挑戦ってのは何気にゾクゾクするような体験だ。
この状況に感謝だな。
今回は、そんな人間関係をリモートで作り出せるのかって課題について考えてみる回だ。
ちっと難しいテーマだけれども、思考の散歩ってやつだ。
付き合ってくれよな。
教えを請うという行為を考える
そもそも、今の俺がコミュニケーションを必要としている状況の説明からしないといけないよな。
10月になって、俺はシステムエンジニアになってから20ウン年が経っているわけだけれども、プログラムを仕事で組ませてもらっていたのなんて最初の数年だけだ。
ちょっとした改修をしたりとか地味な感じのことはちょいちょいあったけれども、ガッツリと組み上げるのはそう言う意味では20年ぶりくらいの体験だ。
これだけ時が経っていると、プログラムを組むという行為そのものの環境が変わっていて、俺たちの経験してきたようなやり方は通じないんだよね。
やれフレームワークがなんだの。MVCがどうだの。ラムダ式がどうだのとなんつーんだ?もはや、呪文にしか聞こえないような要素がてんこ盛りである。
上流工程と呼ばれるところを中心でやってきた俺としては、実装の部分について関わることが現実的に出来ていなかったんだよね。
で、当然ながら教えを請いながら仕事をすることになる。
そこで重要なのが教えてもらうヒトとの人間関係ってやつだ。
気持ちよく教えてもらうために必要なこと
こちとら教えを請う立場だからな。
教えてくれるヒトには最大限「いい気分」になってもらう必要があると思うんだ。
俺に「教える」ってことが気持ちよくないと、俺に時間を割くことを「価値ある時間」って感じてもらえないもんな。
でも普通に考えると、いい歳こいたオッサンに入社数年の若者が何かを教えるってのは何かしらビビる部分はあると思うんだ。
だってそうじゃんか。自分の信じているものを斜めから指摘を受けることで揺らいでしまうことって普通にあることだもんな。
だから俺は物を尋ねるにあたって否定しないように理解を示すってのが大切だとは思うんだよな。
ああ、でもしちゃってるんだろうなぁ。指摘ってのを。
気をつけなきゃなぁ。
オフラインでの関係づくり
で、俺たちの働き方がオンラインでのやり取りが中心になっているわけだけれども、そう言う「教え教えられ」って関係性を前提にした仕事については、どうしてもヒトとしての関係性をバックボーンにする必要が出てくると思うんだ。
たとえスラックやらTeamsやらでコミュニケーションの基盤が出来ていたとしても、それはあくまで道具で、その道具を使う前提が必要だよな。
つまり「そのヒトに質問していい」って状況と「そのヒトに話しかけていい」って状況だ。
その質問をすることでプロジェクト全体の生産性が高まるっていう成果も大切だとは思う。
でもその成果って入社数年の若者が把握できるものって結構限られてくる。
そうなってくると、プロジェクトの成果ってのは若者がオッサンに物を教えることの直接的な動機にはならないんだよな。
だとしたら、若者にとってオッサンに教えるメリットってなんなのか?
多分だけれども、感謝されることなんだよな。
「このヒトの役に立てた」って感覚こそが教える報酬になるんじゃないかな。
そして、その感謝って感謝するヒトの人物像に多分に影響される。
なんとなく波長の合うヒトから感謝されるのと、全然気が合わないヒトから感謝されるのでは意味が違ってくるもんな。
俺たちオッサンは激動の世界についていく必要がある。
そのためには若者に教えを請うシーンってのが今後確実に増えてくる。
若者と波長をあわせるってのは、俺たちに求められているスキルなのかも知れないな。
そして、それをオンラインだけで完結させる方法を俺たちはまだ知らない。
地道にフェイストゥフェイスを繰り返すことの意味は依然として大きいと思うんだよね。
逆に言えばその関係性が出来てしまえばオンラインでも十分に仕事をさせてもらえる環境にはあると思うけれどね。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは、どうしたら新しい関係を築き続けることができると思う?