コミュニティの価値を科学で解明するとは?
以前コミュニティの価値を可視化する重要なKPIとは?という記事を書きました。
その時も書いたのですがコミュニティの価値ってあると分かってはいてもなかなか可視化する事が難しくて企業などで進めて行く際に採用するのが簡単ではないと思うんです。
何て言うか・・・最優先項目に選ばれづらいというか(苦笑)・・・
そこで僕は海外の文献や記事を色々と調べて経験者の言葉やデータも参考にさせて頂いているのですが今回はCMXという世界的にも有名なコミュニティ・ネットワークの記事から面白い記事があったので参照させて頂きます。
科学的手法とコミュニティの数値化
コミュニティ・マネージャーのネットワークでは、コミュニティの成功をどのように測定し、"価値を証明するか "ということが、繰り返し話題になります。いつものように、私はこのトピックについてThought™️(商標)を持っています。(作者)
1) 経営陣の期待値と成果を一致させる。これがあなたの目指すべき目標になります。
2) これらの目標に対する進捗状況をどのように測定し、サポートするのがベストか、仮説を立てる。
3) 必要に応じて軌道修正するために、測定可能で実行可能な主要業績評価指標(KPI)を限定的に定義する。
4) 物事が予期せぬ方向に進んだ場合のアクションプランを作成する。
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・例えば1年以内に500人のメンバーを集めて売り上げの10%がコミュニティ経由から発生する
・100人のアクティブなメンバーが成長してアフターサービスやQ&Aに掛かる費用が30%カット出来る様になる
等これらの目標に対してKPIを設定して行くって事ですね
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コミュニティ・ビルディングは壮大な実験?!
コミュニティ・ビルディングの成功は、多くの意味で科学的な実験でもあります。
人間のコミュニティには多くの特徴がありますが、それぞれのコミュニティには、許容できる行動、共通の関心事、ニーズ、欲求、期待など、独自の文化があります。
そのため、コミュニティ・ビルディングは、新しいコミュニティに参加したり、新しいコミュニティを立ち上げたりするたびに、新しい実験とも言えます。
経験を積むことで、コミュニティ・ビルダーは、自分が慣れ親しんだコミュニティ・ビルディングの個人的な枠組みを作り上げていきます。
しかし、あるプログラムや行動が自分の期待通りにコミュニティに影響を与えることを100%確信して活動することはできません。
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まぁ、つまり最初は手探り手探り、どんな手法が期待通りに結果を生むか分からないって意味ですね。慣れてくればその成功法則みたいなものは見えて来ますがそれでもうまく機能するのは大体1年くらいを見るのが平均のようです。
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実験の準備(仮説を立てる)
経営陣の意見を聞きながら、コミュニティの成功がビジネスに与える影響についての仮説を立てることから始めましょう。
この仮説は、多くの場合、ビジョンやミッション・ステートメントの形をとっています。いくつか例を挙げてみましょう。
「私たちのコミュニティは、ピアツーピアの知識共有を促進し、私たちのサポートコストを削減します。」
「私たちのコミュニティのコンテンツは、価値があり、SEOに最適化されており、開発者の間でのブランドリーチと認知度を向上させます。」
「私たちのコミュニティは、お客様と社内の専門家をつなぐお客様限定のイベントを開催し、お客様の間で製品購入の機会を増やします。」
「私たちのコミュニティは、エンドユーザーが素早く答えを見つけられるようにし、全体的な顧客満足度と更新率を向上させます。」
これらの仮説は、会社にとって重要な特定のビジネス指標に影響を与えるコミュニティの付加価値に焦点を当てており、リーダーシップチームがコミュニティを成功とみなすために期待していることに注意してください。
この仮説は、同じリーダーシップチームとの議論の結果でなければなりません。
その際、彼らに以下の質問に答えてもらいます。
「なぜコミュニティを作りたいのか?」
「なぜこのプロジェクトを選んだのか?」
「成功したコミュニティから何を期待するのか?」
🛑 コミュニティの目的について、幹部のステークホルダーの間でコンセンサスが得られるまでは、進めないでください。
コミュニティの目的について、リーダーシップチームの間で合意が得られないまま、目標や計画を策定しようとすると、将来的に失敗や挫折を招くことになります。
コンセンサスが得られない場合は、エグゼクティブ・スポンサーや、同僚や部下にプロジェクトを支持させることができる人物を特定するのにも良い機会です。
このコンセンサスを仮説を文書で記録します。
この時期には、プロジェクトに関する情報を一元管理し、社内で公開することをお勧めします。
https://communityforhumans.build/2021/10/08/the-scientific-method-and-community-metrics/
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いかがだったでしょうか?
コミュニティビルティングを実験という捉え方は面白い・・・
だけど実験と言う感覚だからこそその結果を知りたいので色々とKPI設定をして調べたくなるというのも事実。
次回は具体的にどんなところにKPI設定が出来るのかをシェアさせて頂きますね。