天使の処刑人 ヴァイオレット&デイジー(2013)

https://filmarks.com/movies/55210

10代の女の子二人が殺し屋として、簡単な依頼をこなしていて、新作ドレスが欲しいので今回も依頼を受けたのだが、ターゲットがいつもと違っていた話。

こういう女の子のバディものっていいよなあ、殺し屋してるのも、Noirみたいで私の好きなやつです。
女の子が体格の大きな男たちに臆せず、無表情で弾丸を打ち込んでいくのは多分そういうのが好きな人にはいいと思う。

また、ヴァイオレットとデイジー二人の関係が、友人のようで家族のようで姉妹のような特別な関係で、恋愛感情は描かれてないけど、ヴァイオレットの元相棒で撃たれて死んだというローズのことでデイジーが嫉妬したり、ヴァイオレットの肩に薔薇の刺青がはいっていたり、これ百合ではーーとおもったので、有識者の方の意見を聞きたいところです。

人を殺す以外は本当にふつうの女の子で、ベッドの上で二人で飛び跳ねて楽しそうにしたり、ステーキナイフで殺すのは嫌っていったり、ターゲットから渡されたクッキーを食べて牛乳も要求して白いひげをつけたり、そういう女の子としての面が、殺し屋としての二人のキャラクターを魅力的にしています。

弾丸を使い切って買いに行く際、強盗に遭遇し、泣きも喚きもせず強姦に使えるアイテムをプレゼンしてたら警官がやってきて、強盗と警官が撃ち合いする中、自分だけ無傷で裏口から帰ってくるヴァイオレット。ただ最後にバナナの皮で滑って転んで壮絶なことがあったかのように汚れて帰ってくるところもチャーミングだし、デイジーはターゲットの男性と手遊びしながらヴァイオレットのことを待ってたり、ふつうの女の子と殺し屋としての女の子が同居しているのがすごい。

内出血タイム!といって、殺した男の上でジャンプし、血が溢れてくるのを楽しむ様は、霜柱を嬉しそうに踏むように楽しそう。

ターゲットの男は、末期の癌で殺されたくてわざと命を狙われるようなことをしていた中年男性で、ヴァイオレットとデイジーとのやりとりはアクション映画ではなくヒューマンドラマのよう。

家族のことを大事にしようかなみたいな感じに終わる殺し屋の女の子たちの映画です。
私は好きでした。

#映画

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