劇場版 名探偵コナン 緋色の弾丸(2021)
私的星4つ★★★★☆
タイトル読みはそのまま、ひいろのだんがん。
15年前の事件に擬え、WSGのスポンサートップを誘拐、当時FBI長官で現在WSG協会会長を務めるアラン・マッケンジーを誘拐し、殺害しようとしたのは、日本WSG協会広報の白鳩舞子とリニア開発チーフエンジニアの井上治。
犯行理由は、15年前アメリカでWSGスポンサートップの3人の拉致、1人目の殺害で犯人として逮捕され無実を訴えながら獄中死した石原誠を父に持ち、父が冤罪だとFBIを恨んだ白鳩舞子と、15年前WSGスポンサーのトップの1人だった父がテロに屈したことで批判を受け、FBIが真犯人を捜索しなかったと恨んだ井上治。
四年に一度の世界的なスポーツイベントや、アメリカ大統領選なども時事を匂わせていた。
パーティー会場での鈴木史郎の拉致、と少年探偵団の活躍がよかった。
鈴木園子の面倒見のよさも好ましい。今回は鈴木園子をはじめとする女性陣の私服がオシャレだったのが印象的。
『緋色の弾丸』とあるように赤井秀一をはじめとする赤井ファミリーとFBIの活躍が目立つ。
時間差でシルバーブレッドが白鳩舞子を撃ち抜く様は見事。
井上治の逃げっぷりもよい。
今作では、近年の作品で離れた場所からサポートに回っていた灰原哀が比較的江戸川コナンと近い距離でサポートに回っていて微笑ましかった。がしかし、毛利蘭、灰原哀、世良真純とを相手に一人で対応している様子は、忙しいというか、なんというか。
毛利小五郎から参加者リストを盗む手癖の悪さも見事。
15年前の石原誠らが犯人だったWSGスポンサートップの拉致事件の真相(なぜ料理人なのにそんな事件を起こすことになったのか)が語られないのが物足りなさ、白鳩舞子はリニア内でアラン・マッケンジーを射殺した後、どう言い逃れするつもりだったのかが気になる。
リニアが制御できなくなり、当然のように開会式が中止に、会場もリニアもド派手に壊れてしまってWSGどころではなくなったのがすごかった。
めずらしく映画の時間軸では死者のでない作品。(過去の描写でも殺害されたのは一人だけで過去作と比べると穏やかな作り)(人が一人死んでいて穏やかだと感じる認識の歪み)
使ったアイテム
ターボエンジン付きスケートボード、キック力増強シューズ、犯人追跡メガネ、蝶ネクタイ型変声機、時計型麻酔銃(ブラックライト機能)、サッカーボール射出ベルト
壊れたもの
真空超電導リニア、WSG開催式会場、名古屋国際空港内病院、井上治の運転する車
#映画 #名探偵コナン
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