劇場版 名探偵コナン 銀翼の奇術師(2004)

私的星4.5つ★★★★☆
奇術師とかいてマジシャン。
犯人はメイクの酒井なつき。
女優の牧樹里の担当だったが、彼女にいいように使われるあまり、仕事のチャンスを裏から牧樹里に潰されていたことを知り殺害。殺害方法は、飛行機やダイビングのときに行う耳抜きと、彼女が好むチョコレート、メイクのファンデーションを用いた。ファンデーションに毒を仕込み、その毒が耳抜きをして指先につき、その指先でチョコレートを食べ、口に含み殺害という手の込んだものだった。
また、この映画の見せ場は後半30分からの牧樹里の手の甲にキスをした際、付着した毒で運転不可能になったパイロットの代わりに飛行機を操縦することになった怪盗キッドとコナン、蘭のシーンなので、殺害のことなど印象は薄くなる。
個人的残念だったのは、牧樹里の見せた子供を疎むような描写、もともとキャビンアテンダントだった描写などはあったものの、深く追求されないまま彼女は殺害され、飛行機の操縦に気を取られてしまったこと。ジョゼフィーヌの舞台にも時間を割いていたように思うが、もうすこし滑らかに話の場面が変わる方がすき。
冒頭はキッドを追い詰めるところからはじまり、キッドは新一に変装し内部に入り込む。暗号がまるでジョゼフィーヌの公演時に実行するようなワードで作られていたが、函館行きの飛行機の中で犯行するという真の意味の辻褄の合い方がすごい。
ただ、今回は妃英理や少年探偵団も登場していたが、個人的には登場の理由とか扱いがもうすこし見せ場があると満足。

操縦を任されたあとのシーンは別の映画のような緊張感で、着陸場所を選ぶところは次々と案が少年探偵団からだされては却下されていく様がすごい。北海道なら道路もまっすぐで広い→中央分離帯と看板の設置が義務付けられている、牧場は→地盤が柔らかすぎる、いっそ海に→この状態だと波にとられて逆さまに。
最善の手段を迅速に取捨選択している感じがすごい。空港で西向きの風が吹くっていってました!とか光彦が言い始めたときはいやお前どんな注目の仕方してるんだよと思った。
キッドが飛行機内から脱して、パトカーを誘導させ埠頭の場所を明かりで示すところは機転がすごい。
無線で新一と蘭との会話も、そりゃ女子高生が飛行機運転していることもなんて設定だと思うし、その状況で心が折れかけている蘭ちゃんの心境も納得。さらに新一を待ち続けているのも限界に、最終的に覚悟して告白。緊迫した状況なのでよく覚えていない。蘭を支えようとする園子がいい。
なんやかんやあって無事着陸。事件のこと忘れてる。

使ったアイテム
蝶ネクタイ型変声期、腕時計型麻酔銃、ハングライダー

壊れたもの
管制塔一部、滑走路炎上、埠頭のクレーン、飛行機

この小五郎が緑のネズミ、ラットフィンクににている

最後にでてきたこの画面。ちょっとリアルだったからかな。エンディングで、かなりの実在の団体に協力いただいて今回の映画が作られているのがよく分かります。

#映画 #名探偵コナン

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