[名探偵ポヨンチョポンポンの事件簿]第50話
第50話「『粗忽の使者』ってメジャー?」
ポヨンチョポンポンの屋敷に一人の男がたずねてきた。
名をピョッピョピョピョッピ―。サロンゾの使いの者だという。
「サロンゾ様からの伝言です!」
「うむ、聞こうじゃないか。言ってみたまえ」
「はいっ!えー、えーとえーと………忘れてしまいました!」
「えーーっ!?」
よりにもよって用件を忘れてしまったというピョッピョピョピョッピ―。
これでは話が進まない。
伝言を頼まれた前後のことを聞き出して、内容を推理しようとするポヨンチョ。
しかし手がかりになりそうなことは引き出せず、ピョッピョピョも思い出す気配は無い。
いらだつポヨンチョ。
「こうなりゃショック療法だよ!」
言うが早いか目つぶし。流れるように金的。
石を握りこんで鼻の下を強打。
腹部に一発。
身をかがめることで降りてきたアゴめがけて、相手のひざを踏み台にして膝蹴り。
こうしてポヨンチョによる、ショック療法とは名ばかりの、凄惨なバリツ地獄が幕を開けた!
それから二時間。宴もたけなわ。
逆さづりにされ、足の裏に五寸釘を打ち込まれ、その上に燃えさかるロウソクを立てられた時、ついにピョッピョピョピョッピーの記憶が回復した!
「ハッ!!思い出しました!!!」
「して、用件はっ!?」
「聞かずに参った…」
※2006年8月21日放送(197回)採用
以上、本文ここまで。
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