名探偵ポヨンチョポンポンの事件簿6 第8話

名探偵ポヨンチョポンポンの事件簿6
第8話『バリツ一点張り!』

滝壺に落下してから帰ってくるまでのタイムを競う競技「バリツ」が、2020年ウパー!ピックの正式競技となった。
これを聞きつけたネントロンチャシティ屈指のバリツ使い、我らが名探偵ポヨンチョポンポンも代表入りを目指し、ウパー!ピック会長おあーおあーおあー(※だんだんと高音になる)の拉致監禁脅迫を決意、ウパー!ピック事務局が入っているコスモ星ビルに向かった。

しかし、其処はすでにポヨンチョと同じことを考え殺到し、そしておあーおあーおあー会長に返り討ちにされたバリツェンヌ達の墓場と化していたのだった。
つまり、ビルは立派な御影石の墓石がギッシリで中に入ることができない。
やむなくポヨンチョはビルを1階部分から順番にバリツで吹き飛ばし、だるま落としの要領で事務局のある45階を地上まで降ろす作戦に出たが、27階まで吹き飛ばしたところで飽きてしまった(カブ)。

もう帰ろうと思い、バリツ棒を最大手コンビニエンスストア『こぽぬぎ7こぽぬら11』のビニール袋に仕舞おうとしたところでポヨンチョは驚愕した。
『こぽぬぎ7こぽぬら11』の ビニール袋の中におあーおあーおあー会長が潜んでいてじっとこちらを見ていたのだ。

ポヨンチョは叫ばずにはいられなかった。
「ビニール袋の中は密室だったはずなのに!!」
密室というミステリー要素ねじこんで探偵物ノルマクリアである。

書き始めのころは、1階部分まで墓石がいっぱいならば45階のウパー!ピック事務局は密室ということになるのでは?って思ったんだけど、なんか色々考えたら上手く理屈が合わなくなっちゃって、困ったなぁって思いながら書いてたんだけど、なんとかなるものですね。

で、名探偵の性(さが)ゆえに密室トリックのからくりを推理するポヨンチョ。
「そうか、この袋はワームホールだ!!」
「正解」
そう答えたウパー!ピック会長おあーおあーおあー (※だんだんと高音になる)女史 はポヨンチョの顔をむんずと掴みコンビニの袋の中にひきずりこんでしまうのだった。

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