思いがけない出会い
昨夜、あるお店で知り合った年下の男性と夕食を共にしました。
仮にA君としましょう。
知り合ったのは1ヶ月ほど前で、場所は僕が週に1~2回顔を出すお店でした。
その日、僕はお客様との食事会を終え、一人でそのお店を訪れました。
先に来られていた顔なじみの常連の方に挨拶をして、ワインを一緒に飲んでいると、カランカランという音と共に扉が開き、10数人の団体のお客様がいらっしゃいました。
A君はその中の一人でした。
座席が15名分しかない小さなお店ですので、一緒に飲んでいた常連の方は、会計をして、入れ替わりでお帰りになりました。
その方は70代の口数の少ない男性で、しっぽりと飲むのが好きなタイプです。
大人数の団体のお客様が来られると、きまって席を立たれますと後から聞きました。
ということで、店内は僕一人とその10数人の団体だけがいるという構図になりました。
僕が一人でワインを傾けながら、その団体の様子を横目で窺ってると、平均年齢50代半ばにも見える酔っ払った団体の中で、A君一人だけ圧倒的に若いことが分かりました。
そして、他の方々と比べて圧倒的に酔っ払っていないようにも見えました。
入口に一番近い席に座っていた僕と末席に退屈そうな表情で佇んでいたA君の席は隣で、盛り上がっている団体の中心からは離れていましたので、どちらからともなく、『よくこのお店は来られるんですか?』と尋ねたところから、会話が始まりました。
途中、席が近かった酔っ払った50代の女性が絡んできたりもしましたが、そこはうまく往なして二人でお互いの境遇を語り合いました。
どうやらA君は1年ほど前に東京から愛知県へ戻ってきたばかりで、最近の事情がよく分からないということでしたので、僕がおいしいとオススメできるお店を何軒か紹介するつもりで食事に誘ったのが、昨夜の食事会のきっかけになりました。
A君はアルコールに弱い体質でほとんど飲みません。
昨夜の1軒目の焼き鳥屋さんでも黒烏龍茶をずっと飲んでいました。
一方で僕は外食のときだけお酒を飲みますが、アルコールにそれほど強い体質ではありませんので、一緒にいる相手が飲まなければ大量に飲めません。
1軒目も2軒目も馴染みのお店でしたが、会計するときにいつも支払う金額と比べて、断然安かったので、驚きました。
普段お酒にどれだけお金を費やしているのか、よく分かりました。
昨夜は飲酒量が少なかったおかげで、今朝5時起きでしたが、すっきりとした目覚めでした。