【恐竜ワンキル入門書】 ~ターンは渡さず勝て~
0.はじめに
初めましての方は初めまして,そうでない方はいつもありがとうございます。関西で遊戯王をプレイしている禿鷹(@hagetaka_ygo)と申します。
今回は,以前から使用していた【恐竜ワンキル】デッキについて解説していきます。
2023年3月18日発売の「デッキビルドパック ワイルド・サバイバーズ」により,【恐竜ワンキル】が強化されたことを受け,このデッキを使用していきますので,せっかくの機会なので皆さんに知ってもらえるようにnoteにまとめました。また,2023年4月22日発売の「DUELIST NEXUS」でも恐竜族の新規は来ており,恐竜族に対する追い風が吹いているので,今後,環境に一定数進出してくると思います。ただ,今回の記事では,「DUELIST NEXUS」の新規で使用できそうなカードがなく,ご紹介できないのが残念です。
今回は,恐竜デッキについて全く知らない人でもわかってもらえるように,カードの説明等をふんだんに盛り込んでいます。汎用的なカード以外については,各カード紹介にてデータベースのリンクを張っているので,気になる裁定やQ&Aがあればそこから確認することもできるようにしています。可能な限り,各カードが出てくるところで,リンクを飛ばしているので気になる際には都度効果を確認してもらえるようにしてあります。
基本的な展開ルート等は,開設しているYouTubeチャンネル【禿鷹の巣】にて公開していますので,よければそちらもご覧ください。
実践的な内容の「5.展開を通すための小技」から有料とさせていただいておりますが,無料部分だけでも十分【恐竜ワンキル】の核心部分は理解できる内容となっていますので,無料部分だけでも読んでもらえたら幸いです。
※2023年7月12日追記
「ANIMATION CHRONICLE 2023」で登場した2枚「ヘルカイトプテラ」と「ヘルホーンドザウルス」を採用することでワンキル展開の中で無理なく「無限泡影」や「エフェクト・ヴェーラー」といった手札誘発をケアできるようになったため,新プランも追記します。
結果を残せていないため,書くか悩みましたが公開してさらに洗練された方がよいと判断したため,公開いたします。
1.恐竜デッキとは
(1)特徴
恐竜族を中心としたビートダウンデッキとなります。
基本的には,破壊されることによって展開をする効果を持つ【割られる側】のカードとそれらを破壊する【割る側】のカードの組み合わせで展開していく展開デッキになります。
展開の途中にエクストラデッキを含めた様々なギミックを組み合わせることで多様な盤面を形成することが可能なデッキです。
過去には,「真竜皇V.F.D」で相手を制圧したり,3枚ハンデスをしたりして先攻制圧を楽しんでいた時代もあります。
(2)なぜワンキルなのか
ここでいうワンキルとは,【FTK】(First Turn Kill)を指し,先攻1ターン目で相手のライフを取り切ることを指します。
恐竜デッキの中には,ワンキルをせずに制圧モンスターを盤面に並べ,相手の動きを止めて3ターン目にライフを取り切るというデッキタイプも存在します。
しかし,【恐竜族】の作る盤面の基本は,モンスターによる妨害が中心となっており,カードプールの増加に伴い,「冥王結界破」のようなこちらの妨害を完全に無効化するカードや「拮抗勝負」のようなアドバンテージ差を一気に詰めるカードが存在し,展開が通っても相手のハンドやプレイ,こちらの妨害の打ち方次第では負けてしまう可能性がある等,現代遊戯王においては安定して勝ち残ることが難しい状況です。
その状況下であれば,展開を通して捲られてしまうくらいなら相手にターンを渡さずワンキルすることが最も勝率が高くなると判断し,恐竜を使うのであれば【恐竜ワンキル】を選択することにしました。
ワンキルをすることのメリットは,負ける可能性を相手の初手と自分の初手に完全に依存させ,相手のプレイの絡む余地を極力排除できる点です。通れば勝ち,通らなければ負けの至極簡単なゲームにできます。
ワンキルは他人から嫌われますが,ルールもマナーも守っているので関係ありません。全員踏みつぶしてワンキルでしか得られない快楽を得ましょう。
(3)主要パーツの紹介
まずは,メインデッキに入る恐竜族カードから紹介していきます。
紹介の便宜上,【割られる側】のカードと【割る側】,【その他】に分けて紹介します。
カードの詳細が不要な方は「2.構築」まで飛んでもらって大丈夫です。
【割られる側】
・ベビケラサウルス
卵の殻が可愛い。
破壊されて墓地に送られた場合にレベル4以下の恐竜族をデッキからリ クルートする強制効果を持っています。
このデッキの展開パーツはレベル4以下に集中しているので,基本的にはこのカードを割って展開していくことが多いです。
レベル4以下の恐竜であれば何でもリクルートできるので,同名をリクルートできることは覚えておきましょう。
・プチラノドン
小っちゃくて可愛い。
このカードは破壊されて墓地に送られた場合にレベル4以上の恐竜族をデッキからリクルートする強制効果を持っています。ベビケラと対をなしているので効果は覚えやすいです。
基本的には,「魂食いオヴィラプター」を持って来ることになりますが,相手ターンに「究極伝導恐獣」の効果で破壊して「ダイナレスラー・パンクラトプス」を出す等の小技もあります。
「究極進化薬」を通さずに「怒炎壊獣ドゴラン」をリクルートできるので「ドロール&ロックバード」を打たれてもワンキルすることが可能な場合もあります。
以下では,わかりやすくこの2枚を「卵」と記載します。
【割る側】
・魂喰いオヴィラプター
このデッキのエンジンその1。
①の効果で好きな恐竜族をサーチできます。基本的にはワンキルに足りていないパーツを持って来ることが多いですが,後手の場合は「怒炎壊獣ドゴラン」や「究極伝導恐獣」をサーチすることもありますので,サーチできる範囲は覚えておきましょう。②の効果を使うためにあえて手札に加えずに墓地に落とすときもあります。
②の効果は基本的にフィールドの卵を破壊して,墓地の卵を蘇生します。盤面の総数を減らさずに展開することができる非常に強力な効果です。 「ロストワールド」展開の時に使用するように,条件を満たしていれば相手フィールドのモンスターも破壊することができるので,覚えておいて損はありません。
効果使用後は,「エヴォルカイザー・ドルカ」等の素材にすることが多いです。
新マスタールールへの変更に伴い,破壊した卵を蘇生してしまうと効果を発動できないので,破壊した卵と違う卵を必ず蘇生してください。手なりで破壊した卵を蘇生すると咎められます。
公認等で恐竜を使用している人がたまにやらかしているのを見かけるので気をつけましょう。
・幻創のミセラサウルス
このデッキの心臓。
このカードの存在が他の展開系デッキとの1番大きな差別化点になります。
①の効果でフィールドにいる恐竜族を相手が発動した効果から守ります。そのため,「魂喰いオヴィラプター」や「珠玉獣―アルゴザウルス」に対する誘発から守れます。
この効果で恐竜の展開を守りつつ,盤面を用意し「エヴォルカイザー・ドルカ」や「ヴァレルロード・S・ドラゴン」につなぐことで相手の誘発を貫通することができます。
ただし,以下3点は注意してください。
①このカードは,フィールドにいる恐竜族のみを守るだけなので,墓地で発動するカードに対する妨害は防げません。そのため,卵の効果に対する「灰流うらら」は常に警戒しましょう。
②このカードは,あくまで「発動した効果」のみを受けなくするだけで永続効果は受けてしまうので,「スキルドレイン」等の永続罠には無力であることは覚えておきましょう。
③この効果で守れるのは「発動したメインフェイズだけ」のため,バトルフェイズを経由して次のメインフェイズに移動した場合,効果の適用は終了しているので,適用しているメインフェイズ中に相手の妨害は踏み切ることを意識しましょう。
②の効果はこのカードを含めた墓地の恐竜族を除外して,除外した枚数と同じレベルの恐竜族をリクルートすることができます。
卵が足りている場合には「珠玉獣―アルゴザウルス」をリクルートし,卵が足りない場合には卵をリクルートしてきます。
・珠玉獣―アルゴザウルス
エンジンその2
召喚・特殊召喚時に手札・フィールドの卵を割って展開していきます。
デッキ内にサーチ先がない場合,効果を発動できないため,サーチ先の「究極進化薬」の枚数には常に気を使っておきましょう。
ワンキル以外の展開デッキであれば,「BF-下弦のサルンガ」を採用しておき,シンクロ召喚につなぐこともできるので意外とサーチの幅は広いです。召喚権を残せるのであれば,「深海のディーヴァ」をサーチするのも面白いと思います。
日本語版だとノーマルしかありませんでしたが最近のトーナメントパックでスーパーレアとパラレルでの採録があり光るようになりました。英語版だとシークレットとウルトラがあってピカピカです。
たまに,2枚採用のデッキを見かけますが,デッキ内にないと困ることや初動であることから最大枚数の3枚採用するのが無難だと思います。
・スクラップ・ラプター
ワンキルの最重要パーツの1つ。ワンキルのために何回も使いまわします。
レベル4で恐竜族チューナーとワンキルに必要な要素がすべて詰まっています。
スクラップ名称の召喚権を増やすことで,「スクラップ・キマイラ」と素引きした「スクラップ・ゴーレム」を召喚することができるため,ワンキルに必須となります。
サーチ効果は,大体「スクラップ・ワイバーン」の効果により破壊された場合に使うので,デッキ内にどのスクラップが残っているのかはしっかりと把握しながら効果を使う必要があります。
初動としても使用できますが,このカードを初動とする動きはお世辞にも強くないことから2枚で十分だと思います。
【その他】
・怒炎壊獣ドゴラン
ワンキルの必須パーツ+後手の踏みつけ要因
他のデッキとの差別化要因として無理なくこのカードを採用できることが挙げられます。
ワンキルパーツでありながら,後手では相手の妨害をこのカードで踏み越えてワンキルを狙いに行けます。
「魂喰いオヴィラプター」からサーチできるので,実質的に「化石調査」からサーチできるようになっています。
・究極伝導恐獣
恐竜デッキのボス。
ワンキルには関係しないものの後手で相手の盤面を捲る際に必須のため1枚採用。
「ロストワールド」との組み合わせで打点4000までは処理できるようになります。
サイド後では,「プチラノドン」を破壊してデッキから「ダイナレスラー・パンクラトプス」を特殊召喚して,相手のモンスターを裏返しにしつつ,1枚破壊することができる等想像以上に器用な動きができるカードです。
【恐竜族以外】
【ワンキルパーツ】
・スクラップ・キマイラ
「スクラップ・ラプター」が増やした召喚権を使って「スクラップ・ラプター」をの吊り上げるためのカード。
基本的にはこのカードと「スクラップ・ラプター」で「No.60 刻不知のデュガレス」を出します。
・スクラップ・ゴーレム
「No.33先史遺産―超兵器マシュ=マック」の下敷き兼「スクラップ・ラプター」の吊り上げ要員。
ターン1の制約がないので,後手でリンク値を伸ばすときにも使い回したりします。
・真竜皇リトスアジムD
全自動卵割機。
卵を破壊する効果を止められたときにこのカードの効果を発動して貫通するのが主な仕事です。
ワンキル不可能な手札でも地属性2枚を割って情報アドバンテージを稼ぎにいくと,相手がエクストラデッキを見られることを嫌って畳んでくれることもあるので,入れておいた方が無難な1枚です。
「スモール・ワールド」で卵への経由点になるので1枚は入れておいて損はありません。
【誘発】
・灰流うらら
・増殖するG
双方,デッキに入れるかは好みです。
誘発としての役割よりも「スモール・ワールド」での利用や「抹殺の指名者」用という意味合いの方が強いです。
Gを打たれてもワンキルを狙うというデッキの関係上,最大枚数入れる必要はないと思います。
【魔法】
【ワンキルパーツ】
・化石調査
最強のサーチカード。
レベル6以下の恐竜族なら制約なくサーチできるので,ワンキルに足りないパーツをサーチします。地味に,名称ターン1の制約がついていないので,何度も打つことが可能です。2枚以上引いていればワンキルのルートに入れます。
「魂喰いオヴィラプター」を経由することで実質的に全ての恐竜族にアクセスできるカードです。
・究極進化薬
恐竜族と恐竜族以外をコストで除外してレベル7以上の恐竜族を手札・デッキから特殊召喚できます。
先攻ワンキルの場合は,「怒炎壊獣ドゴラン」をリクルートします。後手の場合は,「究極伝導恐獣」をリクルートすることが多いです。
基本的には,「珠玉獣―アルゴザウルス」のサーチ先として入っています。2回以上発動する対戦はほぼ発生しないため,1枚にしたいところですが素引きしてしまうと,「珠玉獣―アルゴザウルス」の効果が発動できなくなってしまうため,2枚入れておくことをお勧めします。
2枚以上入れてすべて引く場合は呪われています。お払いに行ってください。
・ドラゴニックD
卵を割って「真竜皇リトスアジムD」をサーチするカードです。
「幻創のミセラサウルス」が手札になく,「珠玉獣―アルゴザウルス」や「魂喰いオヴィラプター」の効果を止められて,卵を破壊することができない場合,このカードで破壊して展開を補助します。
・ロストワールド
【恐竜ワンキル】には必ず入れておきたい1枚です。
効果が多くて複雑ですが,使いこなせると相手が誘発を打てるタイミングをなくせます。
先攻ワンキルに使う効果は,②~④です。
②の効果で相手の盤面にトークンを置くことでこのデッキが一番打たれたくない「無限泡影」を封じることができます。
③効果で対象をトークンに集める効果もたまに相手の妨害を誤導させることができます。
相手が対象に取れないモンスターに対して効果発動を宣言したらこう言ってやりましょう。
「今,効果発動って言いましたよね?」
④の効果は,「魂喰いオヴィラプター」や「スクラップ・ワイバーン」の破壊効果でトークンを対象にとり,デッキ内の卵を破壊して効果を起動するために使用します。
・テラ・フォーミング
上記2枚のフィールド魔法をサーチします。
基本的にはどちらをサーチしてもいいです。何をケアしたいのかによって変えればよいと思います。
・盆回し
展開の性質上,「無限泡影」を受けて展開が止まる可能性が1番高いため,これをケアするために入れておきたいカードです。
・スモール・ワールド
手札が1枚減ってしまいますが,ワンキルのパーツを持ってこれるので実質的なサーチカードとして使用できます。
どの手札でも欲しいパーツには大体アクセスできます。
組み合わせのパターンは下に載せておきます。
・命の奇跡
基本的には,「パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン」を「ライフ・ストリーム・ドラゴン」に変身させるためのカードです。
「パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン」が墓地からも装備魔法を拾える関係上,素引きしても気にならないのが非常に優秀です。
【汎用】
・墓穴の指名者
・抹殺の指名者
ともに誘発を弾くためのカードです。卵に対する「灰流うらら」や「無限泡影」を防ぐのが主な用途です。
ワンキルのルートによっては伏せて「スクラップ・ワイバーン」の破壊効果のコストにします。
【エクストラデッキ】
【シンクロ】
・究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン
トークン生み出して自分の打点を上げることがお仕事。
トークンを置く位置はルートによって変わるので気をつけましょう。
・ライフ・ストリーム・ドラゴン,パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン
「命の奇跡」を用いてレベル8チューナーを用意するためのギミックです。
また,「パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン」は相手の妨害を踏めるので後手でも使うことが極稀にあります。
・HSRチャンバライダー
「No.33先史遺産―超兵器マシュ=マック」の下敷きです。
後手で使う場合に1番強いカードなので入れていますが他のレベル5シンクロでも不都合はありません。
・ヴァレルロード・S・ドラゴン
今回の構築では入れていませんが,入れることを検討できる1枚です。
ルート次第では「エヴォルカイザー・ドルカ」の代わりに出すことがありますが,1妨害しか踏めないので,どちらを出すかは考える必要があります。
エクストラデッキに枠があれば採用していい1枚だと思います。
【エクシーズ】
・No.33先史遺産―超兵器マシュ=マック
このデッキの最終到達点です。
8000バーンを与えてゲームを終わらせましょう。
・エヴォルカイザー・ドルカ
手札誘発モンスター絶対に許さないマン。
1ターンに1回の制約もなければ同一チェーン上でも打てる最強カードです。
再録来たので安くなりました。
・No.60 刻不知のデュガレス
基本的には,「スクラップ・キマイラ」から「スクラップ・ラプター」を蘇生してエクシーズ召喚することになります。
先攻ワンキルの場合は,墓地からの特殊召喚効果で「スクラップ・ゴーレム」を特殊召喚します。
後手の場合には,攻撃力の高いモンスターの打点を上昇させることもあるので覚えておきましょう。
使用した効果に応じてフェイズがスキップされるので,使った次のターンでスキップされるフェイズは覚えておきましょう。
【リンク】
・リンクリボー
「転晶のコーディネラル」やトークンの枚数を調整するのに使用します。
ルート上2枚使うことが多いです。1枚は「リンク・スパイダー」でも代用できます。
・スクラップ・ワイバーン
このデッキで1番器用なカード。
展開を伸ばすこともできるし,後手から相手の盤面を触ることができます。
・転晶のコーディネラル
「究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン」を相手の場に送りつけます。
ルートによってリンクマーカーの先に置くべきカードが変わりますので,トークンを出す位置には気をつけましょう。
・武神姫―アハシマ
基本的には,「No.60 刻不知のデュガレス」を出すために使用します。
「転晶のコーディネラル」で「究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン」を相手の場に送りつけた後に残っているトークンで出します。
このデッキはレベル4が比較的多く採用されているので,効果は使用しやすいです。
手札にレベル4を残しておくことが必要になるので,展開上不必要なレベル4は手札に残すことを意識しておきましょう。
・トロイメア・ユニコーン,トロイメア・フェニックス
トークンの枚数調整のためにどちらかは入れておいた方がよいと思います。
このデッキは,魔法罠に触る手段に乏しいため,リンク値が少なく出せる「トロイメア・フェニックス」の方が優先度は高いと思います。
・アクセスコード・トーカー
後手からワンキルを狙いに行くときに必要な時があります。打点としては足りているので絶対に必要ではないですが、相手の盤面のカードを破壊しないといけない場合に出しておきたいので採用は常に検討したい1枚です。
・召命の神弓―アポロウーサ
ワンキルを狙いに行けないときの妥協点としての採用することがあり得ます。
自由枠なので他に優先したいカードがある場合はそちらを優先しても問題ないです。
・鎖龍蛇―スカルデット
「スクラップ・ゴーレム」を素引きした場合に特殊召喚効果を使って出すルートがありましたが,「武神姫―アハシマ」で事足りるので現在は採用しなくていいと思います。
2.構築
(1)元々の構築
比較的安定してワンキルすることができるため,非常に強い構築でした。
また,ハリファイバーが存在するため,先攻ワンキルに失敗した場合でも,リンク4モンスター+ランク4モンスター+「究極伝導恐獣」のようなそれなりに強い盤面を用意することができていました。
CSにも数度持っていき,勝率自体は7割近くあり今後もメタが薄い環境の時には使用しようと思っていました。
(2)針なし構築
ハリファイバーが禁止になった時点で,ワンキルができないハンドのときに,制圧盤面を作る動きの柔軟性がなくなったため,検討すらやめてデッキをスリーブから抜きました。
(3)2023年3月18日新規入り
新規入りの構築はこちらになります。
今までと大きく違うのは、新規カードとワンキル用にエクストラデッキが調整されています。
令和5年4月29日の蓮杯と4月30日のオグイベントで使用した構築ヲ載せています。違うのはサイドだけです。
続いて新規カードの紹介です。
今回,発売された新規カードです。
このデッキとの関係でいえば,①「スクラップ・ラプター」のサーチ,②手札の卵を「幻創のミセラサウルス」や召喚権を使わずに破壊できる,③墓地の恐竜族モンスターを増やすことができる,この3つの役割が期待できます。
①は疑似的に4枚目以降の「化石調査」としての機能となり,②は貫通札や誘発を誘う機能を担います。③は墓地に恐竜族モンスターの総数を増やすことで,「魂喰いオヴィラプター」や「幻創のミセラサウルス」の効果を発動しやすくすることができます。
特に,今まで,「珠玉獣―アルゴザウルス」に召喚権を切り,「灰流うらら」や「無限泡影」を受けた際に展開がストップしたところが,貫通できるようになったのは非常に大きい強化になると思います。
ただし,妨害の受けやワンキルに向かう動きの柔軟性等を考えると,スクラップモンスターは可能な限りデッキ内にいてほしいため,「スクラップ・ラプター」をサーチすること自体にそこまでの有用性がなく,3枚確定で投入するカードではないと思います。
余った場合には「スクラップ・ワイバーン」の破壊対象にすればよいので,使えない場合は伏せておけばいいと思います。通常魔法のため,伏せたターンにも使えるので,万が一,何かあっても使うことはできます。
このカードについて,破壊する側の枚数が多いため不採用とする構築も存在しますが,フィールドのモンスター以外での卵を割る手段が「ドラゴニックD」「真竜皇リトスアジムD」しかなく,召喚権を使っている場合等に貫通できないパターンが存在するため,ワンキルに振りきるのであれば,手札誘発よりもこちらのカードに枠を割くべきだと思います。
(4)実績
2023年4月29日の蓮杯で使用した構築です。
運が良かったこともありましたが,個人としては全勝できました。
「増殖するG」や「ドロール&ロックバード」などの多くの誘発を受けながらワンキルが成立したので非常に強かったと思います。
(5)構築の更新(2023年5月15日更新)
2023年5月15日現在,構築を更新したので新しく貼っておきます。
(4)の時点と違うのは以下の点です。
①ダイナレスラー・パンクラトプスのメイン採用
②アルゴザウルスを1枚減らす
③スクラップ・ラプターを1枚増やす
④アクセスコード・トーカーをサイド採用
①ダイナレスラー・パンクラトプスのメイン採用
元々,3戦目の先攻展開が誘発によって止められた場合の妥協点として、「プチラノドン」を「究極伝導恐獣」で破壊して特殊召喚するために採用していました。
しかし,環境の移り変わり,具体的には【ピュアリィ】が数を減らし,【斬機】と【烙印】のシェア向上に伴い,「灰流うらら」の採用率が上がってきたことにより,展開を最後まで通すハードルが上がったため,メイン時点での妥協点をある程度用意する必要性が出てきました。
また,メイン戦で後手の場合の捲り札としてもかなり期待ができることからも採用しました。
②アルゴザウルスを1枚減らす
これも【烙印】のシェア向上より「深淵の獣」の数が増えてきたことにより,「珠玉獣ーアルゴザウルス」に召喚権を割く展開の価値が下がってしまったので1枚減らしました。
③スクラップ・ラプターを1枚増やす
元々は2枚採用だったところ,「スクラップ・ラプター」を1枚素引きしている場合,「グラウンド・ゼノ」を発動すると最低1枚は残しておきたい「スクラップ・ラプター」がデッキから消えてしまい,展開が上手くいかないことが増え,「グラウンド・ゼノ」のバリューが下がってしまうため,3枚採用としました。
貫通札として機能しない「グラウンド・ゼノ」には採用価値がないため,このカードを最大限生かすための採用です。
④アクセスコード・トーカーをサイド採用
①でも書いた通り,「灰流うらら」の採用率の上昇等により,誘発環境となってきたため,展開の妥協点を用意する必要があり,先攻展開の妥協点として「召命の神弓―アポロウーサ」が必要となるため,先攻を取る可能性が50%あるメイン戦では妥協点として「召命の神弓―アポロウーサ」を採用しました。
一方で,後手捲りに相手の盤面に複数触ることができる「アクセスコード・トーカー」の採用も必要であったため,サイド後から投入できるように「アクセスコード・トーカー」をサイドデッキに投入しました。
(6)構築の更新(2023年7月12日更新)
2023年7月12日現在,構築を更新したので新しく貼っておきます。
(5)の時点と違うのは以下の点です。
①ヘルカイトプテラ・ヘルホーンドザウルスのメイン採用
②手札誘発をサウラヴィスのみ採用
③サイドにガーディアン・キマイラを採用し,アクセス・コードトーカーを不採用
①ヘルカイトプテラ・ヘルホーンドザウルスのメイン採用
新規として発表された2枚は元々,あまり注目していなかったのですが,「ヘルホーンドザウルス」の①効果により「ロストワールド」を場に置けることから,元々,耐性のなかった「無限泡影」に対して完全にケアできることができるようになったため,採用しました。
手札にレベル4の恐竜モンスターを残しておけることが条件になりますが,通常の展開にそれを加えるだけで達成できるため,悪くない確率でこのルートに入ることができます。
流れとしては,展開途中で「スクラップ・ラプター」の効果で卵を割り,レベル4恐竜を用意するタイミングで「ヘルカイトプテラ」を特殊召喚し,融合をサーチします。その後,「ヘルカイトプテラ」と「珠玉獣ーアルゴザウルス」で「ヘルホーンドザウルス」を融合召喚し,「ロストワールド」を置き,「ヘルホーンドザウルス」の追加召喚で「ロストワールド」を起動しながら,「エヴォルカイザー・ドルカ」を添えながらワンキルするルートに入れます。
詳しい展開パターンは動画にして紹介しますが,今まで回避できなかった誘発しかも現環境で流行っている誘発を回避できるようになったのは非常に大きく,【恐竜ワンキル】の歴史の中でも非常に強いデッキに仕上がっていると思います。
②手札誘発をサウラヴィスのみ採用
初動ではないカードを増やす都合上,不純物となるカードはなるべく避ける必要があり,手札誘発をメインデッキから抜きました。
「古聖戴サウラヴィス」は,仮に,「無限泡影」をケアできる展開に入らなくとも,「無限泡影」等をケアできることと「ヘルホーンドザウルス」の融合条件であるドラゴン族であることから採用しています。
③サイドにガーディアン・キマイラを採用し,アクセス・コードトーカーを不採用
「ヘルカイトプテラ」が「融合」をサーチできるようになったため,恐竜の展開力と相性のいい「ガーディアン・キマイラ」を採用しました。
「アクセス・コードトーカー」を出すためには展開を伸ばす必要がありましたが,このデッキの展開上,違う名称のカードがフィールドと手札に揃いやすいため,展開を伸ばさなくとも相手の盤面を触りながら出せる高打点モンスターとして非常に強く使用できます。
3.展開ルート
(0)はじめに
【恐竜ワンキル】の割る側のカードによって展開パターンは無数にありますが,すべて紹介すると量が膨大となるため,今回は初心者向けに典型的なパターンを紹介します。
これ以外にもたくさんルートがありますが,ひとまずはこのパターンを覚えて多くの対戦を繰り返していけばアドリブで回せるようになりますので,細かいテクニックよりもまずは基本のワンキルルートを覚えてください。
※2023年5月16日追記
【恐竜ワンキル】の展開でどのようにワンキルいけるのかを判断しているのかという質問がいただきましたので,ここに追記しておきます。
全てのワンキルデッキに共通することですが,これが揃ったらワンキルすることができるという条件が必ずあります。そのため,手札を見たときに,その条件を用意することができるのかどうかを確認して判断しています。
【恐竜ワンキル】の場合,ワンキルできる条件としては次の通りです。
①盤面に「怒炎壊獣ドゴラン」を用意することができる
②シンクロ召喚の素材として使用した「スクラップ・ゴーレム」を蘇生できる
①はビシバールキンのために必要。
②については,現在のワンキルルートでは,「スクラップ・ゴーレム」から「スクラップ・ラプター」を蘇生し,「No.33先史遺産―超兵器マシュ=マック」につなげる動きを必ず通ることになります。
そして,「スクラップ・ゴーレム」は「パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン」を出すために必ず使用しないといけないため,シンクロ素材として墓地に送られた後に蘇生できることがマストになります。
現状,蘇生方法としては,「No.60 刻不知のデュガレス」しか用意できないので,「No.60 刻不知のデュガレス」でシンクロ召喚の素材として使用した「スクラップ・ゴーレム」を出す方法と置き換えてもよいかもしれません。
このように,ワンキルするために最低限必要な条件を手札から判断して展開を行うことが多いです。
(1)基本展開(今回はアルゴザウルス+ベビケラサウルス)
1番基本的な展開ルートになります。
基本展開の中で,「エヴォルカイザー・ドルカ」を用意できるので,「幻創のミセラサウルス」と合わせて安定してワンキルを狙えるルートになります。
初手の「珠玉獣―アルゴザウルス」は「魂喰いオヴィラプター」や「幻創のミセラサウルス」に,「ベビケラサウルス」は「プチラノドン」に変更しても同じ展開をすることが可能です。
(2)ゴーレム素引きルート
本来は,「スクラップ・ワイバーン」の効果で特殊召喚する「スクラップ・ゴーレム」を素引きした場合のパターンです。
「転晶のコーディネラル」の先にトークンを置かないこと,自分の場に合計4体のトークンを用意しないといけないため,展開の途中で「エヴォルカイザー・ドルカ」を用意できないことを覚えておきましょう。
「スクラップ・ラプター」の効果で増えた召喚権で「スクラップ・ゴーレム」を追加召喚し,「武神姫―アハシマ」の効果で,手札に残る「スクラップ・キマイラ」と墓地のレベル4で「No.60 刻不知のデュガレス」を出してワンキルルートに乗せるパターンです。
(3)リトスアジム+卵2枚ルート
「真竜皇リトスアジムD」で卵を2枚割って動くワンキルパターンです。
卵に「灰流うらら」を受けることなく動けるため,非常に強く,ワンキルの弱点でもある相手のデッキ情報がわからないことも「真竜皇リトスアジムD」の追加効果で把握できるようになっています。
動画の展開ルートは召喚権を使わずに展開しているので必要に応じて召喚権で足りない展開を補うことも可能です。
(4)ロストワールド+オヴィラプタールート
フィールド魔法を展開ルートに絡めたパターンになります。相手の場に出てきたトークンを割る動きで展開するということを覚えておけば回せるようになります。
「ロストワールド」を盤面に残す場合,効果で恐竜以外の打点が500下がってしまうので,盤面に合計でモンスターを9体並べないといけないことは覚えておきましょう。
(5)グラウンド・ゼノ+卵ルート
新規カードを使用した2枚初動のワンキルパターンです。
このデッキは【割る側】と【割られる側】さえ揃い,ワンキルの前提条件さえ整えば少なくともワンキルまでたどり着くことができるということを理解してもらえると思います。
この5つの基本パターンを覚えておけば,ひとまず大会では安定してデッキを回せるようになりますので,このパターンから覚えていきましょう。 パターンを自分で構築する際には,2枚初動と3枚初動などの場合分けをして練習すると覚えやすいのでおすすめです。
展開だけをまとめているnoteやツイートもよく見かけるので,これ以外のパターンを知りたい方は是非検索してみてください。
こちらのnoteでは展開について都度更新していきますので,よければ都度見に来てください。
4.誘発の耐性及びケア
(1)増殖するG
基本的には打たれても無視します。途中で止まっても返しのターンに残るものはありませんので,ワンキルまで走り切ります。
手札にあるカードで何をどこまでケアできるのか考えながら展開しましょう。
「増殖するG」が通った後のケアについては,(2)以下に書いていることを参考にしてもらえばいいと思います。
(2)灰流うらら
恐竜をわかっている人に正しい場所に打たれると負けに直結するカードです。そのため,可能な限り,ケアできるように考えながら展開する必要があります。
※実際は,誰も恐竜に興味を持っていないので,正しい場所に誘発を打たれることはほとんどありません。そういう時はきつい顔しながら貫通して「馬鹿が」と言ってやりましょう。喧嘩になっても自己責任でお願いします。
ケア方法及び貫通方法の代表例は以下の3つです。
①ロストワールドでの貫通(ロストワールド+魂喰いオヴィラプター+卵)
この場合,「灰流うらら」を受け得るのは
・「魂喰いオヴィラプター」で恐竜トークンを割った際の卵の効果
・「珠玉獣―アルゴザウルス」を特殊召喚した際の効果で割った卵の効果
になりますが,いずれも効果を使用していない「幻想のミセラサウルス」が墓地に存在するため,これの効果を使用して卵or「スクラップ・ラプター」を特殊召喚することでワンキルまで辿り着くことができます。
上に張った基本ルート①と④の応用ですが,汎用的な妨害札である「灰流うらら」を完璧に対処できるので覚えておいて損がないルートです。
②真竜皇リトスアジムDで卵を同時に複数割って貫通
基本的に,このデッキは卵の効果に対する妨害への耐性が低く,それだけで展開が終わりかねないという弱点があります。
逆に言えば,そもそも卵への妨害を打たせなければいいとも言えます。
そこで,「真竜皇リトスアジムD」で卵を同時に2枚破壊すれば,先にチェーンに乗った卵の効果は絶対止められないので,それだけでもう「灰流うらら」は貫通できます。
この場合の展開パターンの1つを基本的なルートとして案内してますが,このパターンの展開ルートは分岐が非常に多いので,何をケアしたいのか,何を打たれると展開がきついのかを考えて回すと非常によい練習ができます。
③グラウンド・ゼノでの貫通
「グラウンド・ゼノ」により卵を割る手段と,盤面に卵を用意する手段が増えることになりました。
手札に余っている卵があれば,「グラウンド・ゼノ」で卵を割って展開を再開できますし,仮になければ,墓地の恐竜の総数を増やして「幻想のミセラサウルス」の②の効果で卵を盤面に用意することができます。
②と③の貫通方法は,結局のところ,フィールド・墓地で発動しないカードでの貫通になりますので,この点からも貫通札としてこれらのカードに採用した方がいいとわかってもらえるかと思います。
(3)ディメンション・アトラクター
ワンキル不可能です。打たれたら泡吹いて倒れましょう
(4)エフェクト・ヴェーラー・朔夜しぐれ
盤面のモンスター対するこれらの誘発は「幻創のミセラサウルス」と「エヴォルカイザー・ドルカ」でケアできるため,問題なく貫通できます。
また,「ロストワールド」が成立している場合,トークン以外を対象にすることができないので,これらのカードでこちらの盤面に触ることはほとんどできません。
(5)無限泡影
「エヴォルカイザー・ドルカ」ではケアができないため,「スクラップ・ワイバーン」や「究極幻神アルティミトル・ビシバールキン」等に打たれてしまうと展開が止まってしまいます。ケアのために「エヴォルカイザー・ラギア」や「ヴァレルロード・S・ドラゴン」を出す場合もあります。
ただ,重いカードであることは明白なので構築段階で可能な限り,ケアをしています。「ロストワールド」や「盆回し」の採用は「無限泡影」を考えてのことです。
「ロストワールド」が初動に絡む場合,必ず召喚権を割いた恐竜に打たれるようになるので,重く受けないように考えながら回してください。
※2023年7月12日追記
「ヘルホーンドザウルス」の効果で展開の中で「ロストワールド」を利用できるようになりました。
そのため,展開には入れればあまり気にしなくてもいいですが,初動に対する「無限泡影」が重く刺さるケースが増えてきますので,初動に受けてもいいのかを気をつけながら回すのがよいと思います。
(6)原始生命態ニビル
「エヴォルカイザー・ドルカ」が成立前に打たれた場合,「幻創のミセラサウルス」で無視できるため,ノーダメージ。
「エヴォルカイザー・ドルカ」成立後の場合,発動を無効にできるため,ノーダメージ。
他の誘発と重ね打ちをされた場合も,「エヴォルカイザー・ドルカ」は同一チェーン上で2回効果を発動できるため,「無限泡影」との重ね打ちをされるか3発目を打たれなければ基本的には貫通できます。
(7)アーティファクト・ロンギヌス
このデッキは「幻創のミセラサウルス」や「究極進化薬」で除外することが多いため,打たれるとかなりキツイ方のカードです。現在の環境では採用されていないため,ほとんど無視してもよいですが,特にサイド後は打たれてもワンキルまで行ける場合にはケアできるルートを優先することが多いです。
このカードが流行し始めたら,打たれてもワンキルできるルートもアップロードします。
(8)ドロール&ロックバード
「魂喰いオヴィラプター」か「珠玉獣―アルゴザウルス」の効果処理後に打たれることが多く,そのタイミングで打たれた場合,「スクラップ・キマイラ」を使わずにワンキルする必要があるため,ワンキルの要求値が上がります。
手札次第ではワンキルを続行できますが,基本的には制圧盤面を作りにいくことに切り替えることが多いです。
ドロバ適用下でも手札にレベル4モンスターがあり,「怒炎壊獣ドゴラン」を特殊召喚する方法が用意できれば,「武神姫―アハシマ」を使うことで,「スクラップ・キマイラ」がいなくてもワンキルを続行できるので,打たれたら終了というわけではないことを覚えておきましょう。
このカードのケアとして,「魂喰いオヴィラプター」の効果で手札に加えず,墓地に送ったりすることもあります。
2023年4月環境ではサイドデッキも含めて非常に採用率が高いので常に頭に入れてデッキを回しましょう。
(9)DDクロウ(2023年5月15日追記)
2023年5月15日現在,斬機や烙印が環境でシェアを伸ばしている関係でこれらのメタカードとして機能しやすい「DDクロウ」も採用率を伸ばしています。【恐竜ワンキル】もこのカードを受けやすいので,頭に入れて展開する必要があります。
基本的には,「幻創のミセラサウルス」の①効果が適用された後に,墓地に送った「幻創のミセラサウルス」を対象として発動されることが多いです。
対策方法としては2つあり,1つは手札に複数の「幻創のミセラサウルス」を抱え,①効果を同一チェーンで2回以上使い,墓地に2枚以上の「幻創のミセラサウルス」を送っておくことで「DDクロウ」を1度受けることを耐えることができます。
これ以外にも,「魂喰いオヴィラプター」の②効果にチェーンして墓地の卵に対して打たれることもあります。この場合,盤面に卵を用意できなかったり,「魂喰いオヴィラプター」の効果で破壊した卵の効果を発動できなかったりすることがあるので,どのタイミングで相手に打たせるのかを考えながら展開することが必要になります。
ルール改正により,破壊した卵を同一処理で墓地から吊り上げた場合,破壊時の効果は使用できないため,墓地の恐竜の数を1体以上常に用意しておくようにしておく意識も重要です。
打たせないことよりも打たせても展開できるようにしておくことが重要なカードになります。
(10)深淵の獣(2023年5月15日追記)
2023年5月15日現在,関西では烙印のシェアが伸びてきており,メインデッキから「深淵の獣」が入っている構築と対面することが増えてきました。
基本的には,深淵の獣が対象とする光・闇属性は恐竜のワンキルルートにあまり関係しないので,そこまで気をつけなくてもいいですが,2点注意が必要です。
①「珠玉獣―アルゴザウルス」召喚が初動の場合
「珠玉獣―アルゴザウルス」召喚が初動の場合,展開の都合上,盤面に卵を用意するために,「珠玉獣―アルゴザウルス」を墓地に送る必要があります。この場合,「幻創のミセラサウルス」の②効果で卵を用意することができなくなるため,手札に他の貫通札がない場合,展開が繋げることができなくなります。
そのため,可能な限り,「珠玉獣―アルゴザウルス」以外に召喚権を割いて展開した方がよいです。
②リンク先を埋められる
①の場合のほかにも,「転晶のコーディネラル」のリンク先を埋める方法で使用されることがあります。「転晶のコーディネラル」のリンク先を埋められる場合,展開ルートによってはワンキルできなくなりますので,「深淵の獣」が見えている対面の時にはなるべく「転晶のコーディネラル」のリンク先をトークンで埋めておくのが無難です。
「転晶のコーディネラル」のリンク先をトークンで埋めても,ほとんどの場合でワンキルは成立するので,「深淵の獣」が特殊召喚されることを防げない場合にはトークンをリンク先において置くことを意識しましょう。
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最後に,内容のブラッシュアップとサムネを作成してくれたジェセル(@jesel__yp),本当にありがとうございました!
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また,恐竜デッキに興味のある方であれば,いつでもDM,リプライ等で質問相談可能ですのでそちらもご検討ください。
今後,環境の変化や結果が出せた場合,新しいプランや展開ルートについて随時追記を行い,情報をアップデートしていきますので,是非ご覧ください。
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