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どうしても髪を切りたい男

伊達:
世の中、興奮することってたくさんあるけどさ、一番興奮するのって、オフ会前日に髪の毛切る時だよね。

富澤:
間違いないね。

これは遊戯王のオフ会の前日に髪を切りに行くことにした男の物語である。

トキはさかのぼり第4回EXPAオフの数日前、、、



第一章 〜 予約  〜

普段自分で切ってるから行きつけの店とか特にないし、友達が紹介してくれたところに行くことにしてチキンペッパーみたいな名前のサイトで予約をいれ、決戦(オフ会)前の決戦(散髪)を待つことにした。

らいとメモ
パーマ込み→お店で
カットのみ→自分で

第ニ章 〜 セルフカットの弊害  〜

オフ会前日、すなわち散髪当日。

1年以上セルフカットしていたマイヘアーにプロの手によるメスが入る日がやってきた。

「My Hair is Bad」

もはやアーティスト名ではなく私の髪の毛そのものである。

仕事終わりの格好そのままに車を走らせる。
(ちな、土曜日。我が社はブラック。その話は今はいい)

駅近なのもあり駐車場がない店だったため、近くのコインパーキングに車を駐めていざ決戦の時!

写真撮ってなかったのでネットの画像

ヘアーサロン独特の甘い香りが漂う店内へと足を進める。店の内装は白黒を基調に西洋家具でアクセントを効かせた小洒落た雰囲気だ。

らいと「18時半で予約してます、らいとです」

美容師「確認しますね〜。こちらでお待ちください」

店の奥の待ち合いみたいなスペースに案内される。

(いいじゃないか、いいじゃないか)

気分は孤独のグルメの井之頭五郎。

(髪の毛の1本1本が、入刀されるその瞬間を今か今かとよだれを垂らして待っているのがわかる)

…などと五郎ごっこをしながら、見慣れない週刊誌に手を伸ばしかけたその時、問題が発生した。

孤独のグルメ 井之頭五郎

美容師「お客様…、、、ご予約ってされていますか…?」

らいと「はい、今日で間違いありません」(強気な姿)

美容師「ご予約の画面を確認したいのですが、、、」

スマホを取り出し、予約に利用したレッドホットチリペッパーズみたいな名前のサイトの画面を提示する。

デンッ!

《まだ予約は完了していません》

《まだ予約は完了していません》
!!??!?!れ!??

あっ…、やったわこれ。

セルフカットの弊害その①
【予約慣れしていない】

が発動してしまった。

らいと「…すみません。出直してきます」(弱気な姿)

まじでやらかした。テンションだだ下がりで店をあとにし、駐車場で煙草をふかして時間を溶かした。

『美容院 予約漏れ 保険』
とか調べてたのかもしれない。

(オフ会は明日だ、もう時間はない)

セルフカットの弊害その②
【素人だから時間がかかる】

ということもあり、今さら自分では切れない。

残された道は1つ。
今からでも入れる保険、いや、サロンを見つける!

この思考に至った時点で19時を回っていた。
何本吸ってんだヤニカス

んで、その時間からパーマ込みの施術時間を確保できるほど遅くまで営業していて、しかも当日でも予約が空いてる店!なんてまぁなくて。

検索条件をいろいろ変えつつ調べていくと1店舗みつけることができた。

☆補足
今思うとパーマ捨てればもっと店見つかったと思う。当時その発想は一切なかった。

第三章 〜 ミクスチャー編 〜

路頭に迷う私を受け入れてくれるサロンの名前、それは《ミクスチャー》

Googleマップで店名を打ち込み、場所を確認。

移動時間を逆算し、ドクターペッパーみたいな名前のサイトで速攻予約。

最後の画面まで確認ヨシッ!

速やかに移動、こちらも駐車場はなさげなのでコインパーキングへ。
この出費は同じ過ちを繰り返さないための勉強代である。

Googleマップ、案内ご苦労様。

店は306号室らしい。

懐かしのポストがお出迎え

なんかさっきと雰囲気ぜんぜん違うが、当日予約できるくらいだしこんなもんか。

店の前についた。予約時間15分前。
今度は社会人としてお手本のような立ち回りだ。

え、これ…?
あ、これだ。

個人でやられてるのかな?

とりあえずインターホンを鳴らしてみる。

…が、人の気配が一切ない。

ただ、こちらは急に予約した身分。
時間が近づいたら美容師の方も戻ってくるだろうと思い、時間まで待つことに。

友人との当時のやりとり

しかし、時間になっても誰も来ない。
電話も繋がらない。

(さすがに横柄だ! Googleマップのレビューに☆1でもつけてやる…!!)

地図を開き、目にした光景に言葉を失った。

すみません。私が横柄でした。

私が今いるこの場所は、予約したヘアーサロンと同じ名前の《豊胸サロン》だったのである。

ダメな日ってのはとことんダメな日。

あと思い込みって怖いね。
昔利用していたセットサロンがこんな感じで賃貸マンションでやってたのもあって、美容院ではない可能性を全く疑わなかった。

本日2度目のやらかしに気づいた時点で、予約の時間は余裕で過ぎている。
急いで”本物の”ミクスチャーに電話をする。

らいと「すみません。店を間違えて今、豊胸サロンにいます」

本物「来ないから、そっち行っちゃったんかな〜とか思ってましたw」

らいと「同じミスする人いるんですね(笑)」

どうやらたまにあるミスらしい。
もうおっぱいに店の名前譲れよ。。。


第四章 〜 …は書きません。締めます。 〜

急いで移動(本日2度目)

こうして24時を迎える直前、チリチリのヘアスタイルを手に入れることができた私はようやく帰路についた。

時間すぎても対応してくれたヘアーサロンの方のミクスチャー、ありがとう。

後日折り返しの電話でおっぱいを大きくする話をしてくれた豊胸サロンの方のミクスチャー、施術手伝います。ありがとう。

ここまで読んでくれた皆さん。ありがとう。

オフ会しっかり楽しみましたとさ。

「My Handan is Bad」

あとがき

ヘアーサロンの方のミクスチャー
Googleマップより

暇な人はGoogleマップで『mixture ヘアーサロン』『mixture 美容院』などで検索してみて

おっぱいの方が出てくるから(なんで??)


おしまい


ーーーここからはまじの雑談というか心の声ーーー

読みたい人だけ。

巷では《非日常体験》をnoteにまとめるのが流行ってますね。流行ってるよね…?
自分も書いてみたい!でも異世界へ旅立つことをしない日々を過ごす自分にはネタがない、、、

そんな時に、過去に豊胸サロンへ(先っちょだけ)行った話を友人にLINEで伝えることになり、「あ、これnoteでまとめてみよう」と筆をとりました。

こういうの初めて書いたから、書いてる途中も今も面白いのかわからない。至らない点も多くあったと思う。だから読んでくれた人、本当にありがとう。

この先は読んだ人に託すとしよう。

元々1人に対して書いた内容だ、
失うものは何もない。


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