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【水星の魔女】クワイエットゼロの首謀者は誰?

このnoteは、例によって例のごとく妄想全開ですので、本気にしないでください。
ただ、微妙に、微妙に。
当たってる項目があるといいなぁ。

中身を読むのが面倒な方向けのまとめ

  • ゴドイはプロスペラとスポンサー(仮)を繋ぐ連絡役

  • スポンサー(仮)はオックス・アース残党。ウル/ソーンを造ったのも彼ら

  • ゴドイを通じてクワイエットゼロの情報がオックス・アース残党に伝わっている

  • シュバルゼッテはオックス・アース残党の造ったクワイエットゼロのトリガー

  • パイロットは……まさかのミオリネ?

ゴドイって何者?

プロスペラに常時張り付いている……わけではないゴドイ。
スレッタも名前は知っているゴドイ。
三つ編み(?)が素敵なゴドイ。
ですが彼は17話現在、キャラクター紹介欄に掲載されていません。
それはおそらく彼の背景が今後のストーリー展開に影響してくるからだろうと予想します。

プロスペラの側近……ではないらしいゴドイ

16話で宇宙議会連合のフェンがシン・セー開発公社の調査に動き出しました。
もしもゴドイが連合の所属なら彼と通じてシン・セーを調査すれば良いのですが、フェンはミオリネにGUND-ARM.Incのパス(=株ガンの関係者としてシン・セーへ接触する許可)を要求しました。
この時点では、連合とゴドイは繋がっていない、と見ることができます。

もしかしたらゴドイは連合所属ではあるけれど所属部署が違うからフェンはゴドイのことを知らないのかもしれませんし、あるいはフェンに対してゴドイの存在は隠されているから通じようがない……のかもしれませんが、そうなると10話でのミオリネとフェンのやり取りが些かおかしいことになります。

ミオリネの「欲しいのはガンダム?それともガンダムがあったら困る人?」に対して
「今はまだ調査の段階です」と答えたフェン

ゴドイとフェンは繋がっていない、どころか無関係と見ておいた方が良さそうです。

不自然過ぎるシン・セー開発公社

2話でスレッタの母・プロスペラがCEOを務めるシン・セー開発公社(以下シン・セーと表記)はグループ内ランクD、売上高は157社中151位と、下から数えた方が良いくらいの成績です。

2話でマルタンが生徒手帳に表示させた
シン・セー開発公社の業務成績
顧客数300社越え、年間特許取得数200越えとある

売上高が低いのに、特許取得数が200越え?
シン・セーは少なくとも、ゆりかごの星を読む限り11歳のスレッタが船外活動に出るようになった時代から採掘事業についてしか描写がありません。
4話でもスレッタは"若い人が水星に来るようにしたい。その夢について水星の人々がお守りと寄せ書きをくれた、頼んだぞ、待ってると言ってくれた"、という話をミオリネにしています。
スレッタの話を聞く限り、シン・セーというより水星自体が過疎化が進んでどん詰まり状態に陥っている模様です。下手をすると水星にはめぼしい企業がシン・セー以外にないのかもしれません。

この状態で、(おそらくは過去一年間の)年間特許数200以上をシン・セーは取得しているというのです。
まず労働力が老人しかいない、エアリアルがあるのにモビルスーツ開発技師もいない、頼みの綱のパーメット採掘事業も月より輸送コストが高すぎるため斜陽の一途を辿るだけ、それなのに。
誰が、そんなに特許を取れるような技術を開発しているのでしょうか?
いくらなんでも不自然過ぎるように、私には思えるのです。
どこかに、別口に、人材がいるのではないかと。

フェーズドアレイキャノンという不気味な兵器

12話でソフィの駆るガンダム・ルブリスウルが使用したフェーズドアレイキャノンです。
ベギルペンデにアンチドートを使われあわやウルが撃墜!?……となった後のこのシーンですが、

フェーズドアレイキャノン展開後の動き

左上:パーメットスコア4でウル活動再開&フェーズドアレイキャノン展開、発動
右上:パイロットが何らかの影響を受けてベギルペンデが動作を停止。ウルと互いの立ち位置が入れ替わる
左下:ベギルペンデをフロントの壁に蹴り飛ばすも抵抗無し
右下:ビームマシンガンで制圧

状況はこのように変化した、と推測します。

フェーズドアレイキャノンは機体に影響を及ぼしているのでは?と当初は考えていたのですが、あからさまなシステムダウン描写がないことと、展開後はベギルペンデが動力は供給されている(左下)にもかかわらず無抵抗状態に陥っているため、この兵器はパイロットに何らかの影響を及ぼすもの、と判断しました。
パイロットがコックピットで気絶・失神、または死亡しているため機体は稼働中であるものの無抵抗のまま制圧されたのではないでしょうか。

パーメットスコア4でなければ展開できない、そしてごく近距離でなければ対象に効果を発揮できない兵器。
そして、おそらくは人体に干渉しているであろう兵器、フェーズドアレイキャノン。

少しだけ横道に反れて、フェーズドアレイキャノンの元ネタと思われる物体を紹介します。

フェーズドアレイアンテナ。
現実にも存在する、アンテナの一種です。

無線航法のレーダーなどに使われるアンテナ。直線上、あるいは円周上に配列したアンテナ(たとえば半波長アンテナ)からの電波が、ある任意の方向で同相で加わり合うように各アンテナの電流の位相を調整すれば、その方向に強い指向性をもったアレイアンテナが得られる。これをフェーズドアレイアンテナといい、アンテナに流す電流の位相を変えるだけで、アンテナは固定したまま、強さ一定の電波ビームを任意方向に向けることができる。

フェーズドアレイアンテナ/日本大百科全書より抜粋
https://japanknowledge.com/contents/nipponica/sample_koumoku.html?entryid=782

ポイントは
「強さ一定の電波ビームを任意方向に向けることができる」。
フェーズドアレイキャノンもこのアンテナの特質を利用しつつ、ただの電波&機体越しではパイロットに直接干渉できないので、パーメットスコア4で出力と性能を確保していると予想します。

パーメットスコア4を利用して、それでも有効射程距離はおよそ10m以内、かつ一対一の状況でなければ使用できないというのはかなり厳しいと言わざるを得ません。これは本当に"奥の手"なのでしょう。
※フェーズドアレイキャノン起動後の2機目撃墜時は起動時~終了の高周波のSEが入っていない、3機目は遠距離からビームマシンガンで一蹴しているのでこの2体についてはフェーズドアレイキャノンを展開しているものの使用はしていないと思われます。

ウルはビームマシンガンを、ソーンはビームディフューズガンを射撃武器として装備しています。この二つはビームライフルからの派生モデルだと理解できるのですが……

フェーズドアレイキャノン、あなたはどこから出てきたの?
というよりこれは、クワイエットゼロから漏れ出た物ではないか、と見ています。

クワイエットゼロ、漏れてる?漏らしてる?

エアリアルはどこでどうやって造られたのか?誰が造ったのか?
6話でベルメリアが「あのエアリアルって機体、先輩一人で造ったわけじゃないですよね?」と問い質しています。

プロスペラ=エルノラはもともとテストパイロットです。ヴァナディース機関時代の肩書は研究員でしたが、何を題材に研究していたのかは全くわかっていません。

※パーメットスコアとプロスペラがエリィ(仮)と呼ぶエアリアルの中にいるとおぼしき誰かについてを結び付けた理論構築を行ったのは彼女ではないかと私は見ているのですが、これについて未だに本編では明らかになっていません。

ヴァナディース事変から21年で、地球圏から遠く離れているとはいえ一企業のCEOの座を占めたプロスペラ。
ですが彼女に一体何が、どんなことができたのでしょう。
16話でルブリス=エアリアルであると告白しましたが、それでもルブリスの外装改修、ガンビットの新規製造および操作プログラムのアップデートは一人では不可能です。

5話でヌーノがエアリアルのソフトウェア周りをチェックした際「一級エンジニアをどれだけ動員したんだか」と驚いています。
これは誰かが、というよりもどこかの組織がスポンサーとして、ルブリスをエアリアルに改修する辺りからプロスペラに接近し、支援していたのではないかと想起させる発言です。

さらには、プロスペラにヴィムのデリング暗殺計画や、ペイル社がエアリアル奪取に動いていること、ベルメリアが強化人士に関わっていることなどの情報をもたらしています。これとて、人手や金銭の投入がなければ得られないものです。

支援?
無料で?タダで?伊達と酔狂で?何の見返りもなく?
さすがにそれはないと私は見ています。

7話でミオリネはファラクトの廃棄費用を想定し、その倍を見込んで投資を呼びかけ、GUND-ARM.Incを設立しました。
その後シン・セーのエアリアル開発部門買収費用として少なからぬ金額がプロスペラの元に渡った(と思われる)のですが、その金額で果たして足りたのでしょうか?

誰かが誰かに投資するのは利益を得るためです。
エアリアルというハードウェアを建造するために、そのシステム周りを神業レベルで統合するために、一体どれだけ人員を投入したのでしょう?
投資以上の利益が見込めないのなら、誰も投資はしないでしょう。
プロスペラの計画に投資することで、それ以上の利益を手にできるのは一体誰なのでしょうか。


クワイエットゼロの真の主導者(妄想)

※ここから下は100%妄想です。

ルブリスをエアリアルに改修しようとした時点でプロスペラの中にすでにクワイエットゼロの雛形となる計画があって、ルブリスの改修費用を引き出すためのプランとしてスポンサー(仮)に計画の雛形を持ちかけた。
というよりも最初から計画を結実させ思い通りにするためにプロスペラとスポンサーは手を組んだ。
そしてデリングと出会い、計画の雛形はクワイエットゼロとなった。
「今は私の計画だ」
「もちろんです」とデリングに主導権を握らせたかのように見せかけて、プロスペラは自分の計画を食い込ませていった……こうでしょうか。

となると、ルブリス改修の対価はクワイエットゼロから齎される何か、あるいはクワイエットゼロそのものではないか、と愚考します。

プロスペラとしてはエリィ(仮)が幸せになる世界を作り、かつ仇敵であるデリングに少なからぬ負担を与えたうえで彼の計画を横取りしてしまえば夫や仲間たちの仇が討て、かつ彼女が思い描く「GUNDの理想」たるエリィ(仮)を自由にすることができます。

デリングの描くクワイエットゼロとは、データストームを利用して超高密度ネットワークを人類居住圏全てに広げ、パーメットおよびパーメット使用機器を通じて監視社会を作り上げることで戦争状態を無くすことではないかと私は考えています。

もしもデリングのクワイエットゼロがこの妄想通りなら、アリヤの言う「命を救うのに善も悪もない」ではなく「死んでいくのにスペーシアンもアーシアンもない」、ある意味格差がなくなった平等な社会が建設されます。

しかし、ここで「格差」です。
アーシアンがデモや暴動を起こすほどスペーシアンとの間に格差が広がっているのなら、スペーシアンの生活環境ほどアーシアンの側にはパーメット使用機器は置かれていないのではないかと愚考します。

デリングの思うクワイエットゼロが私の妄想通りだとして、それがパーメット機器を利用するのだとしたら、真っ先にダメージを受けるのはアーシアンではなくスペーシアンではないかと思うのです。

反スペーシアンを掲げるテロ組織「フォルドの夜明け」は条約違反とされている実弾兵器も使用しています。実弾兵器はパーメット普及以前の兵器ではないかと思われます。
一方、スペーシアンは条約に基づき非実弾兵器を使用しています。

……もしかしてクワイエットゼロ、反スペーシアン勢力に情報が漏れていませんか?
というより、むしろプロスペラが協力の対価として情報を流しているのではないかと思うのです。

ゴドイを通じて。

ゴドイはプロスペラを「代表」と呼んでいますが、彼のプロフィールについては謎に包まれたままです。
表記がない以上、彼はプロスペラの部下ではない可能性があります。
プロスペラとスポンサー(仮)を繋ぐ存在、それがゴドイではないでしょうか。

ゴドイを通じてクワイエットゼロの情報を得たスポンサー(仮)は、クワイエットゼロの機能縮小版としてピンポイントで人間を狙えるフェーズドアレイキャノンを造りました。
彼らは最終的にはクワイエットゼロを通じてデリングに、カテドラルに、モビルスーツ評議会に、そしてスペーシアンの狭量に復讐したいのではないでしょうか。

ゴドイの後ろにいるのは、デリング以下に復讐したいのは「オックス・アースの亡霊」ではないかと私は考えます。
同じ組織名を今でも名乗っているかは不明ですが、フェーズドアレイキャノンを備えたルブリスウル、ルブリスソーンを造ったのも旧オックス・アースではないかと思うのです。

シュバルゼッテはクワイエットゼロの代用トリガーでは?(妄想)

シュバルゼッテについては

  • 武装が極端に少ない

  • 腕に隠し武装あり

  • 主武装が大剣である

  • 腰回りのカバーやスラスターなど機体設計がウル/ソーン寄り

  • コックピットブロックが変に潰れている

  • ところどころにジェターク社製モビルスーツの意匠が引き継がれている

  • 胸に∴マーク(意味は「したがって(従って)/結論/therefore」)

  • ブレードアンテナではなく円形のアンテナ

  • シェルユニットが頭部/肩/脚にあることからGUND-ARMである(※プラモデルでも「ガンダム・シュバルゼッテ」と表記されているので)

  • 名前が「シュバルゼッテ(黒の代用品)」

上記から、「ジェターク社製モビルスーツの技術&AIを流用してオックス・アース残党が製造した単独運用前提のガンダムタイプモビルスーツ」ではないかと予想しています。

ガンダム・シュバルゼッテ

武装がある、しかも隠し武装を備えていることから、この機体の製作にGUND-ARM.Incは関わっていない、と予想します。
武装数があまりにも少ないので、これはガンヴォルヴァのように"本来なら"無人運用を前提としたモビルスーツだったのではないでしょうか。

17話の展開を見るに、ミオリネがスレッタをガンダムタイプに乗せるとはとても想像できないので、パイロットはスレッタではないと断言します。
同時に、パイロットはグエルでもない……というより、ダリルバルデに採用された「グエルの戦闘データを反映させた第5世代AIの完成版」が流用されたと見ています。主武装が大剣なのは、グエルがラウダ専用ディランザに搭乗した際の戦闘データを反映しているのではないかと予想します。

アスティカシア学園のパイロットは、額の部分に∵(なぜならば/理由/because)のマークが入ったヘルメットを被っています。シュバルゼッテの胸のマークは∴ですので、これは本来ならば「理由(パイロット)はいらない」という意味ではないかと私は捉えています。
コックピットも上部が潰されたデザインですので、人間を乗せるつもりはない、というか、当初はなかったのではないでしょうか。
頭部がブレードアンテナではなく円形のアンテナですので決闘には出てこない機体ということが予測できます。

プロスペラはクワイエットゼロを「エアリアルが作り出すデータストームを利用した超高密度情報体系」と語っています。
そしてエアリアルがトリガーである、とも。
GUND-ARM搭載機は以下により二つの鍵がなければGUND-ARMとして使用できないと私は推測しています。

ミオリネがジェターク(グエル)を通じてエアリアルを管理している以上、そして鍵の一つであるスレッタをエアリアルに乗せまいとしているので、エアリアルをトリガーに使うことはできません。
別の機体を用意する必要が出てきます。

といってもエアリアルのような機体は二つと建造できません。エリィ(仮)はエアリアルの中にしかいないので。
ですので、エリィ(仮)の代わりにジェターク社の第五世代AIを使ったシュバルゼッテをトリガーの代用とするのではないか、と愚考します。
ただし、シュバルゼッテ(エアリアルの代用)とAI(エリィ(仮)の代用)だけでは本来のエアリアルの性能には届かないので、誰かをスレッタの代用パイロットとして乗せる必要が出ると見ています。

……例えば、クワイエットゼロを引き継いだミオリネとか。

クワイエットゼロは途中まではデリングの計画で、おそらくデリングは自分がクワイエットゼロの中枢に座ることでミオリネ曰く「神にでもなるつもり?」=戦争のない世界を実現するつもりだったのではないかと推測します。

ですがデリングは意識不明の重体です。
ミオリネをシュバルゼッテに乗せてしまえば、プロスペラのデリングに対する「復讐」は完結に向かって一歩前進します。
彼が目を覚ましたとき、娘が自分の立案した計画によって二度と手の届かない場所に行ってしまったとしたら?
彼に深い絶望を与えるにはうってつけの状況になるのではないでしょうか。

ミオリネはミオリネで、オックス・アース残党の目的(仮)であるスペーシアンへの報復を止めるには自分が乗るしかない、スレッタを守るためには……という落としどころにプロスペラによって誘導されるのではないかと私は愚考します。



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