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保育園児バス置き去り事件


保育園のバス置き去りの件で思うこと

はじめまして、私は20歳代の看護師です。私については今後自己紹介をしていきたいと思います。

少し前、保育園の送迎バスで園児が置き去りになって亡くなってしまった事件が報道されました。衝撃的でした。

ここからは乱文になるかと思いますが目に留まった方は一読していただければと思います。

去年までたった1年ちょっとですが、保育園の病児保育で働いたことがありました。保育園という組織で働くのが初めてでいろいろなことに疑問や不満が生まれました。

まず、私が働いたのは保育園併設型の病児保育だったので、病児保育の空きがあるときには保育園へ手伝いに行くことになっていました。ただ、通常保育が行われる場所と病児保育を行う場所は、隣接してるとはいえすぐに状態を確認・報告できるような構造ではありませんでした。そんな病児保育で発熱のある子ども、熱性けいれんもちの子どもと保育士さんを二人っきりにして置いてお手伝いに行かなくてはいけない状況に看護師として不安がありました。なぜかというと、保育士さんとしての経験は豊富ですが、病気についての知識が乏しく(当然のことです)起こりうるリスクを予測できていないことへの不安でした。これは保育士さんが悪いわけではなく、急変時を含めたマニュアルが存在していなかったことや勉強会の実施がないことなど施設側の原因だと思っています。なので私は、マニュアル作りを積極的に行いました。私自身、看護師としての経験は浅いですが、小児看護に携わったはしくれとして、小児の急変における初期対応の重要性は理解しているつもりです。ですから、”誰がみても、どんなに慌てていても対応できるように” するためにマニュアルが必要だと思いますし、それは有事の際に自分たちを守るためのものでもあります。
前置きが長くなっていますがもう少し続きます。

マニュアルは修正案の段階で上司に見せました。フローチャートなのでもちろん救急車を呼ぶ・心肺蘇生を開始するといったプロセスもあります。それを見たときに上司(副園長)が言ったことは「救急車なんて大げさな~!そんなことになる前に親呼ぶから~!看護師さんだからってそんなに責任感じないで~」という言葉でした。しまいには熱性けいれんの既往がある子どもは断っていいとまで言い出しました。病児保育を併設しておきながら怠慢以外の何物でもないし、無責任でいい加減な発言に驚きと怒り、そして呆れました。
ほかにも、乳児の睡眠時呼吸チェック体制のずさんさ、食事の危険な介助など、いろいろと目に余ることについて命に関わることから順に指摘をしてきました。そのときに園長の口から「今まで何も起きていないから大丈夫」という言葉が聞かれ愕然としました。
管理者のやり方考え方に我慢できないことが積りに積もって、話し合いをすることになった際には「根本的に頭の出来が違うんだよね~、看護師さんたちは頭がいい人が集まってるからさ~」とわけのわからない言い訳をしてきました。たった少しの工夫やルール作りで改善することを、頭の出来で片付けようとしているのです。そもそも自分の部下で頑張っている保育士さんたちをそんな風に思っていることにも憤慨です。
結局、古い体制で、リスクマネジメント能力や安全管理意識が著しく低い人が管理者になっている保育園だったので話になりませんでした。自分たちが今までやってきて問題がなかったことを指摘され、新しいやり方を取り入れることにすごく不快感を示されました。現に私が勤務していたころはできるだけ保育園の手伝いに回るようにしつこいほど何度も言われていた(勤務時間にマニュアル作りをしていると仕事として認めてくれずサボっていると思われていた)のに、私が退職後に入った看護師には手伝いにこなくていいと言っているそう。また自分たちのやり方を否定されたり指摘をされることが嫌だという理由で。

保育の現場は毎日が時間勝負になっていて、子どもに大人の都合を押し付けてしまいがちなところも多く見てきました。しかし、これは集団保育の難しさだと思いますし、理想だけではうまくいかないことは十分わかりました。保育士さんたちは常にギリギリの状態で仕事をしていると思います。でも、命にかかわることはどんなに時間がかかっても守らなくてはいけません。これは本当に責任をもってほしいと思います。親は園や保育士さんを信用をして子どもを預けています。有事の際にはみんなが同じように対応してくれると思っています。

バスで置き去りになって亡くなってしまった子、本当にその子の苦しさや親の気持ちを思うと苦しくてたまりませんし、少しでも心穏やかに過ごせる日がくるように祈るばかりです
人なのでミスはありますし、慣れの中でルールがなぁなぁになってくることももちろんあるとは思います。でも、今回のことは気づくポイントがたくさんあったはずで、点呼をとるマニュアルはなかったのか?無断欠席になっている児の確認は?スタッフが誰一人として疑問に思わなかったのか?明るみになってきていますが、運が悪かったでは済まされないと思います。

私は今回のニュースを見たときに、自分が働いていた保育園でも命に関わる大きな出来事が起きかねないとずっと思っていたので言葉にせずにはいられませんでした。対策をしていないくせに「今まで何も起きてないから大丈夫」という経験だけでものを語ろうとする責任者とその下で疑問を持たずに働く保育士さんや何も言えない保育士さんがが保育業界にはたくさんいるのではないかと思ってしまいました。保育士さん自身がSOSを出しているのに上司が助けてくれず苦しんでいる姿も見てきました。

この物言いは本当に生意気で気分を不快にさせてしまう方がたくさんいると思います。私が働いたのはその一か所だけだし、それだけで保育園や保育士さんをひとくくりにされているようで、不快に思う保育士さんや保育業界に携わる方々がいると思います。

でも、保育業界は変わっていかなくてはいけないと強く思います。これは業界内にいる人だけでは限界があるのだと思います。


今回の事件を報道で知り、怒りと切なさで、私の過去の体験を愚痴のように話してしまいましたが、これだけはわかってほしい

決して保育士さんを否定しているわけではないのです。
ちゃんとしている保育園はたくさんあると思います。
だから誤解しないでほしい。

でも、そういう体制や考え方がはびこっているのであれば変わってほしいと切実に思いますし、私もできることを行動に移していこうと思っています

私に子どもはいないけど、子どもは大好きだし、守られるべき存在だと思っています
子どもと保育業界で働く人たちの未来が明るいものであってほしいと願います。


この苦しい気持ちを表現したくブログにしました
今後はどのようなことを書いていくか未定ですが
また自己紹介でもしていきたいと思っていますのでよろしくお願いします

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