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2家族での一軒家シェア暮らし

以前、一軒家をシェアしていた友だち夫婦に連絡をとり、夫が失踪したこと、借金のこと、夫に離婚調停と婚姻費用請求で訴えられていることなどを伝えた。

友だち夫婦はかなりびっくりしていた。……当然かw

調停で、夫がたびたび家出していたということを証言する“陳述書”の作成に協力してほしいとお願いした。すると彼らは「僕たちができることがあれば協力するよ」と快諾してくれた。本当にありがたい!

後日、ZOOMで弁護士も含めてミーティングすることになった。弁護士から友だち夫妻に聞きたいこととその返答をあらかじめ文書でやりとりしておき、当日はその文書にまとめられたことを口頭で事実確認する形式が取られた。

2家族での一軒家シェア暮らし


陳述書は、夫を責めるものではなく、2家族で暮らしていた2年間の生活をなぞるものだった。

夫と、友だちのダンナさんは、実家が隣町だった。我々が知り合った73人が住む大規模シェアハウスの中で、実家が隣町という奇跡から仲良くなったのだ。お盆には2家族で1台のレンタカーを借り、一緒に帰省したこともあった。

2家族で三鷹のジブリ美術館に行ったり、私の父からもらった蟹を使って鍋パーティもしたね。そうだね。

彼らの結婚披露宴のウェディングドレスを一緒に選びに行ったり、司会したり、前撮りも私がしたっけ。明治神宮で執り行われた近親者のみの結婚式に忍び込んで、写真撮ったりもしたなぁ。

私たちの結婚式のために、友だち夫婦はサプライズで夫の実家を訪れ、夫の両親のインタビュー動画を撮ってきてくれた。……あればびっくりしたな。

4人で出掛けようとしたときに、夫は「アプリやサービスの開発をする」と言って来ず、3人で出掛けた事もあったっけ。

友だちのダンナさんは、休日、自室に籠もってアプリやサービスの開発に専念する夫のことを「エンジニアとしてのスキルアップにはそのような時間も必要なのだろうと思い、見守っていた」と言ってくれた。……そうか。そんなふうに見ていたんだね。

一緒に暮らしている間に、彼らに娘が産まれて、私も一緒に子育てしてたな。

平成26年2月4日。夫が1回目の家出をしたとき、友だちの奥さんの方は、心当たりに電話し回ってくれて、泣きじゃくる私をずっと慰めてくれていた。ダンナさんの方は、寒い中、心配して夜中まで自転車で周囲を探してくれた。……夫の名を呼びながら真夜中に自転車で疾走する30代男性は怪しすぎて、警察官に職務質問されちゃってねw  気の毒なことをしたな。

翌日、私たちが仕事から帰ってくると、夫はすでに帰宅していて、何事もなかったようにしれっとしていた。

懐かしいな。色々あったな。2家族の間で、楽しいことはたくさんあったけど、ケンカしたことは一度もなかった。

私が夫から訴えられているのに対して、友だち夫婦は1人目の子どもが産まれ、一軒家を買い、こうして陳述書を作っている今、2人目がお腹の中に宿っていた。……なんだか、ずいぶん遠くへきてしまったな。

陳述書はこう締め括られている。

約2年間、私達は大変に楽しい時間を過ごしました。よい思い出がたくさんあります。私達が楽しいと感じていたように、彼らも楽しいと感じていたと思います。

2年間に渡り他人との共同生活を維持し、かつ、それを楽しむことができたのは、お二人とも穏やかな人柄であり、また、申立人と相手方の間で良好な夫妻関係が続いていたからこそ可能であったのだと考えています。

中立な立場で事実を話してくれた、友だち夫婦には感謝しかない。

これで、夫が自分の意に介さないことがあったらが家出していたという客観的証言を得ることができた。次は、私が夫から受けてきたモラハラをまとめなければ。

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