パン・デ・ムエルト(メキシコのお盆)
(2000字)
自分のカレンダーアプリにはUSの祭日が表示される。
そこに、ハロウインの翌日からの2日間は「死者の日」というのが表示された。
初めて聞いた祭日なので、調べてみた。
以下、英文記事の翻訳:
もうすぐパン・デ・ムエルト(死者の日のパン)、マリーゴールドの花、パペル・ピカド(切り絵)などが飾られる季節がやってきます。これは「死者の日」、スペイン語では「Día de Muertos」として知られているメキシコの祝日についてです。この日は、死者の家族が生者の世界に戻り、再会する特別な時間です。メキシコで広く祝われているものの、近年ではラテンアメリカやアメリカ合衆国の他の地域でも人気が高まっています。
この祝日の最も一般的な伝統のひとつが、故人のための「オフレンダ(祭壇)」です。このオフレンダには、食べ物や写真、故人の愛用品、死者の日の花などさまざまなものが飾られ、長旅を経て戻ってきた故人を迎える準備が整えられます。また、砂糖で作られた頭蓋骨や、ラ・カトリーナ(死者の女神)に扮するなど、他にも多くの伝統がこの祝日に関連しています。
2024年の死者の日はいつ?
家族は数日前から準備を始めますが、「死者の日」は11月1日と11月2日に祝われます。1日は亡くなった子供たちのための日で、「Día de los Angelitos(天使たちの日)」と呼ばれます。家族はオフレンダに子供が好きだったお菓子やおもちゃ、写真を飾ります。次の日は大人たちのための「Día de los Difuntos(死者の日)」で、パン・デ・ムエルトやテキーラ、故人の好きだったもの、写真がオフレンダに並べられます。
死者の日の歴史
この祝日は3,000年前にさかのぼり、アステカやナワ族などの先コロンブス期のメソアメリカ文化に由来します。もともとは、夏にミクテカシワトル(死者の女王)を祀る祭りとして行われていました。彼女は夫ミクトランテクートリとともに地下世界で死者の骨を守っています。しかし、16世紀にスペイン人が到来すると、この祭りはカトリックの「諸聖人の日」と「万霊節」に合わせて11月1日と2日に移されました。
死者の日を祝うのは誰?
死者の日は主にメキシコで祝われていますが、他のラテンアメリカやカトリックの国々、アメリカ合衆国でも広まっています。
死者の日とハロウィンは同じもの?
死者の日とハロウィンはカレンダー上で近い日に行われますが、まったく異なる祝日であることに注意が必要です。ハロウィンはケルトの伝統に由来し、恐ろしいコスチュームやトリックオアトリートなど現代的な楽しみが中心ですが、死者の日は生者と死者が再会するための喜ばしい祝祭です。
死者の日の伝統
地域によってさまざまな祝われ方がありますが、最も一般的な伝統には、故人の写真をオフレンダに飾ること、パン・デ・ムエルト、砂糖で作られた頭蓋骨、マリーゴールドの花などがあります。
パン・デ・ムエルト
この砂糖がまぶされたパンは、死者の魂が生者の世界へ旅してくるための栄養を与えるものとしてオフレンダに供えられます。地域によって作り方は異なりますが、パン・デ・ムエルトにはオレンジの皮やアニスが加えられ、生地で作られた骨の装飾がトップに施されています。
カラベラ
カラベラ(頭蓋骨)は、この祝祭の至るところで見られる象徴です。特に人気があるのが「シュガースカル」で、故人を象徴するものとして知られています。シュガースカルには故人の名前が額に書かれ、他にもカラフルな装飾が施されています。
フロール・デ・センパスチル(マリーゴールドの花)
この鮮やかなオレンジ色と黄色の花は、その強い香りで魂をオフレンダに引き寄せるためのものです。マリーゴールドは「死者の日」でよく見られる花であり、十字架やオフレンダ、さまざまなディスプレイに使用されます。
オフレンダ(祭壇)
オフレンダはすべての要素が集まる場所です。家族は故人の写真やマリーゴールド、キャンドル、テキーラ、ワイン、パン・デ・ムエルト、カラベラ、個人的な愛用品などで祭壇を準備します。通常、祭壇には2段が設けられ、上段には故人の写真と個人的な持ち物が置かれ、下段には食べ物や水などの供物が置かれ、長い旅の後の魂に栄養を与える役割を果たしています。
「死者の日」を祝ってきた方も、この美しい伝統に新しく触れる方も、この特別な時期には学ぶべきことや参加する方法がたくさんあります。パン・デ・ムエルトを焼いたり、ティッシュペーパーでマリーゴールドを作ったり、カラベラを手作りして亡き親族を称えたりすることで、祝祭に参加してみてはいかがでしょうか。
翻訳終わり:
この転生輪廻を信じて、先祖を祀るという風習が古代から続いていること。また、元々この祭日は夏だったということで、日本に伝わったお盆と同じだということ。さらに、マリーゴールドの花が仏花として使われていること。この3点の共通点に驚きを感じた次第。皆さんのカレンダーにはハロウイン以外も表示されているだろうか?(了)
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