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「泊まる」ではなく、「暮らす」場所

NOMAyadoは「泊まる」というより、たとえ短い時間だとしても、お客様にとっての「暮らす場所」でありたいと思っている。

ここにある海はリゾートというよりは、住民を運ぶ渡船があり、わかめの荷上げ場があり、造船所があり、といった暮らしの中にある海。この辺りの漁師や老人は、知らない人にでも気さくに話しかけてくれるし、街から来た皆さんとは少し違う暮らしかもしれないけれど、ローカルな暮らしを身近に感じることができる場所。そうした違いを肌で感じることで、当たり前だと思っている自分の暮らしをふと見直すキッカケになるんじゃないかと思っている。

窓からの景色

お客様が自分で使った食器を洗ったり、すっぴんで朝から宿主の雑談に応えてくれたり、お酒が進み深夜に人生論へと発展したり。もちろん家族でもなんでもないのだけれど、一つ屋根の下、海を感じながら寝食を共にするというのは、対外的な仮面というのか、自意識のベールみたいなものが1枚剥がされるようで、その人本来の自然な姿を見せてもらえているような気がして、すごく嬉しい。
(もちろん、そうならない方もいらっしゃるのだが・・・笑 )

本当は、仕事も暮らしも家族の在り方も、決まった形が設定されているわけではないのに、勝手にこうあるべきとか、仕方ないとか、いつの間にか自分で決め込んでしまっているような気もする。ローカルな暮らしに身を置くことで、そうした決め込みに気付くキッカケをNOMAyadoで得てもらえると最高だなと思っている。

もちろん、観光の足がかりとしてNOMAyadoに泊まっていただくことも大歓迎だが、できればローカルな暮らしに身を任せ、心の赴くままにここでの暮らしを味わってもらいたい。

お客様が散歩に出かけて、ご近所のおばあさんと楽しそうに立ち話をされている姿などを拝見すると、ああここで宿を始めて本当に良かったなと、しみじみ感じ入るこの頃です。


いよいよ、泊まるだけじゃないNOMAyado始まります。

海から海へ From inland sea to ocean

Hiroshi Matsumoto・池上夏生 Natsuo Ikegami 2人展

11月11日(土)〜12月10日(日) 11:00~15:00
*上記期間中、金・土・日・祝日 (11/23 ) のみ Open

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