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太陽が見ている

今日は朝からいい天気。
東側の大きな窓からグイグイと日が差し込んできて、暖かいのなんの。
眩しいほどの光に包まれていると、老眼鏡をかけなくても字が書けると気づいた。
太陽というのは、ほんと有難いものだ。
こんな日は心まで晴れやかになって、暗いトンネルを抜けたような気分にもなる。

ときどきだけど、ラッキーデイと呼びたくなる日が訪れることがある。
嬉しい知らせが飛び込んできたり、いつも待たされる信号をスッと通過できたり、カーラジオからふと大好きな曲が流れてきて、熱唱するといったことが重なる。

そんな時は、やっぱりおてんとさまは見てくれているんだな・・・と思う。

つまり、思うようにならない日々の中でも、クサることなく、やれることをやっていれば、そのご褒美でラッキーデイがやってくると思ったりするのだ。

・・・とは言え、実際は勝手に自分が作り出した幻想のような気もする。
当たり前だと思っていることの中に幸せを見つけられる、そんな心持ちになれる日をラッキーデイと勝手に思い込んでいるだけなのかもしれない。

けれど悲しいかな、毎日そんな心持ちになれるわけじゃない・・・
そこが悩ましいところ。

母がまだ生きていた頃、病院にお見舞いに行くと何か夢を見ていたようで、私の顔を見るなりビックリして「あんた、おてんとさまの下を歩けるようになったんやね」と言われたことがあった。

毎日のように病院に通って看病していたのに、どうしてそんなことを言われなきゃいけないんだろうと腹を立てたものだが、今にして思えば、病床にあっても私のことをいつも心配して気にかけてくれていたんだろうな。

今の時代、「おてんとうさまが見てる」なんて言っても、バカバカしいと思われるかもしれないが、バレなければ何をやっても良いわけじゃないし、儲かりさえすればOKというわけでもない。

そんなスタンスでは、一生ラッキーデイには気が付かない

太陽は見ているんだ。

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