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好きなことをやっているからこその使命感
竹内まりやさんが、デビュー45周年を迎えたそうで、最近ラジオで彼女の歌声を良く耳にするようになった。
熱心な「まりやファン」というわけでは無いが、同じ時代を同じように年を重ね、節目節目で彼女の歌に触れてきた。特に80年代の楽曲ならば、海に行く道すがらよく聞いたので、空で口ずさむことができる。
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時代感覚というか、当時の気分に寄り添っていたし、とても自由で軽やかな生き方に憧れもした。何より大好きな山下達郎さんの奥さまと言うこともあり、一目置く存在だったのは間違いない。
80年代ヒットの中でも、特に好きな曲と言えば「プラスティックラブ」。
とびきりクールだけど、とびきり虚しい。まさにバブル時代を象徴している歌だ。
今聞いても新鮮だし、アレンジもカッコイイ。とても40年も昔の歌とは思えない。特に80年代の楽曲は、海外アーティストにもたくさんカバーされており、達郎さんの楽曲と共に japanese city popというジャンルを牽引しているとか・・。
歳を重ね、最近は日常の小さな幸せを拾い上げ、前向きに今を楽しむといったチアーソングが増えてきた気がする。一歩間違えば、説教臭くなりそうな空気を軽やかに歌い、変な湿度や古臭さは感じさせない。それこそが、まりやさんの真骨頂。
本人曰く、夫でもある山下達郎のアレンジやプロデュースに負うところが大きいとのことだが、真摯に楽曲と向き合い、考え抜かれた頃合いが成せる技。ちゃんと歳を積み重ねている、その生き方が滲み出ているのだと思う。
多くの人が生きにくさを感じる今の時代、まりやさんは自分が好きな音楽を自分のスタイルで自由にやってこれたことを、凄く恵まれていると同時に、ある種後ろめたさも感じてきたとインタビューで語っていた。だからこそ少しでも「人が素敵な人生を送れるようなお手伝いをするべき」という使命感を強く感じていると言う。
おこがましいけど、その感覚 私にも凄くよく分かる。
私も宿を始めて、好きなことを自由にやっているのだから、日頃忙しく働いてらっしゃるお客さまの心を少しでも軽くして差し上げたいと、微力ながら同じような気持ちを抱いて宿を営んでいる。
曲がりなりにも、自分のスタイルで年齢を重ねてきたからこそ、芽生えた思い。
ただ悲しいかな、まりやさんほどの影響力が無いのが残念・・・(笑)。
ワカメ漁師たちが暮らす、小鳴門海峡の端っこへと向かう細い道の先に隠れるように佇む2部屋だけの小さな宿。大人の一人旅を満たす、それがNOMAyadoです。