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正しさの功罪

人間は、間違いを犯すものである。

特にスポーツの世界においては、審判の間違いひとつが勝負を分けてしまうなんてことが起こる。今でも語り継がれる「マラドーナの神の手ゴール」のようなことが起きないよう、近年では判定の正確性という観点からカメラを使った判定システムが導入されるようになった。

しかし、その正しさが逆にスポーツの面白さに水を差してしまうこともある。

金メダルを目指す男子サッカー日本代表が、決勝トーナメント1回戦で優勝候補のスペインと激突。早々と1点先行されたものの、攻撃のギアを上げた日本は次第にスペインゴールを脅かす展開へ・・・。
前半終了間際、ついにその時はやってきた。ディフェンダーを背負ったフォワード細谷に藤田チマから正確な縦パスが入り、振り向きざまに強烈なシュートを放つ。

誰が見ても完璧な得点と思われたが、VAR(ビデオ判定)チェックの末に踵あたりがわずかに出ていたとしてオフサイドになり、ゴールは取り消されてしまった。
このようなプレーがファールになってしまうのなら、サッカーの醍醐味が確実に失われてしまう・・・。

ルールとしては正しいが、サッカーの本質からしてこれは正しいと言えるのか?
正しさって、やっかいなものですね。

そういえば、もうひとつ「正しさ」を考えさせられた出来事があった。
最近、93歳になる父が、施設を辞めて家に帰ると癇癪を起こしている。認知症の進行も相まって、思うに任かさない自分にかなりイラついている様子。

あまりに騒ぐので、家族全員で施設を訪れ、父を交えて話し合いの場を持つ事に。
今この状態で家に帰っても困るのはお父さんだと優しく諭すのだが、とにかく帰るの一点張り。泣き落としたり、脅迫したり、あの手この手で訴えてくる。いくら無理があると正論を並べたところで、まったく通用しないし、正しさはただお互いの心を傷つけ合う術にしかなっていない。

解決の糸口が見つからないというのはストレスだけど、意見は違うが、気持ちは分かるよというスタンスで見守り続けるしかないようだ。

SNSにおいても、正しさを盾にとった思いやりのない正義が暴走し、あちこちで燃え上がっているようですが、正しさというものは用法用量を守って正しく使わないと、ろくなことにならないものですね。


今年の夏も、徳島に阿波踊りがやってくる!

以外と知られて無いですが、阿波踊りは鳴門でも楽しめます。
踊り手は同じ、通は鳴門で一足先に楽しむとか…。

鳴門阿波踊り 8月9日〜11日
徳島阿波踊り 8月11日〜15日
期間中は混み合いますので、宿のご予約はお早めに!
皆様のお越しをお待ちしております。
最高ですよ!

ご予約はお早めに




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