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ソファーをめぐる奇妙な出来事
馴染みの古道具屋さんから、いい感じのソファーが入荷したよと知らせが入った。
前々からNOMAyadoリビングに、本をゆったり読めるような寛ぎスペースを作りたいと思っていて、小ぶりの2人掛けソファーが見つかったら連絡して欲しいとお願いしていたのだ。
早速見にいくと、思っていたよりずっと綺麗で、ちょうどいいサイズの苔色のソファー。聞くと、カリモクのロングセラー物。電車の座席と同じ素材で、手触りがよく、耐久性もあるそうで、お値段もお手頃だったので連れて帰ることに。車の後部座席を倒すと奇跡的とも言えるほど、丁度うまく積み込めてビックリ。きっと巡り合う運命だったんだな。
帰りにスーパーに寄って、晩御飯の買い物を済ませ駐車場に戻ると、スマホ片手に私の車をまじまじと見つめる人がいる。私に気づくといきなり「すみません」と深々と頭を下げる、よく見ると後部ドアに小さな凹みができていた。
どうやら、隣に止めてドアを開けたときにブツけてしまったようだ。
すでに警察に連絡されていたようで、すぐにパトカーがやってきて事故の取調べが始まった。途中、婦人警官の方が積荷のソファーに気づき、いい感じのソファーですねと話が盛り上がる。何なんだこの展開、奇妙な時間を過ごし帰途に着く。
どこに置くのがいいだろうか・・・、
車を走らせながら、頭の中でシミュレーション。どう考えてもうまくハマる場所が思い浮かばない。けれど、宿に帰り実際ソファーを下ろしてみると、まるでソファーを待っていたような、ちょうどいいサイズのスペースが見つかった。
まるで最初からそこにあったかのように収まるソファー。今まで置いていたテーブルを少しずらすだけで、動線といい、使い勝手といい、見た目といい、完璧な空間になった。ソファーが1つ増えたはずなのに、むしろ空間が広くなったよう。なんなのこの感じ、マジックにかけられたような不思議で奇妙な調和だった。
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海を眺めながらモーニングコーヒーを楽しめる、窓際のカウンターコーナー。
みんなで食事をしたり、談笑を楽しめる。ダイニングテーブルコーナー。
そして、本を読んだり、お酒を飲んだり、ゆったり寛ぐためのソファーコーナー。目的や気分に合わせて、あっちに座ったり、こっちに座ったり。
1つの空間ながら、いろんなコーナーを楽しめる理想的なリビングになった。
そんな風景が嬉しくて、時間も忘れて見渡していると、何やら音が聞こえる。
あっ、電話が鳴っている。
「あんたも半分もらえるんやからいい話や。川中美幸さんも、伍代夏子さんも喜んではる。半分もらえるだけで十分や、そう思うやろあんたも・・・。」
何を言われているのか、誰に話しているのか、さっぱり訳が分からない?????
「どちらにおかけですか?」・・・沈黙があり、突然電話が切れる。
何だったんだろうか、どう考えても現実に起こったこととは思えない。
次々と起こる奇妙な出来事。
このソファーには、摩訶不思議な力が宿っているのだろうか?
みなさんもぜひNOMAyadoに来て、その不思議な力を確かめて欲しい。(笑)
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