2拠点生活のススメ|第44回|テレビから、ラジオへ

2拠点生活を始めて、徳島の家にはテレビを置かなかったので、朝起きると自然とラジオをつけるようになった。

徳島は、土地がら、四国で有りながら関西圏でもある。関西の天気予報で徳島も表示されるし、大阪のテレビもほとんどすべて映る。感度さえ良ければ、大阪のラジオもほとんど聴けるのだ。

残念ながら、徳島には好みの放送局が無く、徳島に居ても大阪のFM COCOROを聞いている。何といってもサーファーでもあるDJマーキーの掛ける選曲が、オヤジ心を捉えて放さないから。

テレビを手放してみて、いかにテレビというものに時間を奪われていたかに気が付いた。最近は見たい番組がないということもあるが、ラジオのある暮らしがすっかり心地よくなってきたのだ。


ラジオチューナーを手に入れた

毎日ラジオを聞くようになって、元来のオーディオ好きが高じて、少しでもいい音で聞きたいと思うようになった。

最近はラジコプレミアムに入ると日本全国のラジオ番組が聴けるのだが、ただ音質に関しては、残念ながらプレミアムと呼べるモノでは無い。

そこで、中古のラジオチューナーを手に入れることにした。

チューナーで定評があった往年のTRIO製品を探し、ついでに1素子ながらラジオ専用アンテナをベランダに設置した。

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思っていたより太いアンテナ線をどうやって室内に導くのか悩んだが、エアコンの配管穴を利用し、何とか一件落着。

さすが専用機ということもあり、格段に音が良くなった。

いまどき、こんなチューナーでわざわざラジオを聞いている人も少ないと思うが、ダイヤルの回る感触や、感度を示すメーターなど、懐かしさがこみ上げてきて、ラジオを聞くという行為が、何か特別なモノになった気がする。


ラジオのいいところ

ラジオの良いところは、料理をしたり、本を読んだり、何かをしながら楽しめるところ。不思議なもので、天気予報やニュースも、スッと頭に入ってくる。

それに思いがけない曲との出会いもある。そんな時はラジコで、オンエア曲を調べ、アーティストを確認する。ラジオから流れてくる曲は、何の力みもなく自然に聞いているので、琴線に触れやすいのかも知れない。

また、番組で紹介されていた映画が気になって見に行くということも度々起こるようになった。これってきっと、映像では無くDJの語りで紹介されるので、落語のように自分の頭の中だけで映像化され、気分が高まるせいかもしれない。

もちろん、放送は1日中やっているので、好みじゃないDJもいて、そんな時はモーラにチェンジする。DJの好みというのも不思議なもので、番組の内容だけで無く、しゃべり方や声が妙に感に障るということも起こる。

声がいいから、イイと言うことでもないんだな。

ラジオは、リスナーとの距離感が大切で、遠すぎても、近すぎてもダメ。同じ生活者の目線が残りつつも、選曲やおしゃべりの内容にセンスを感じる人が好きだ。

今も昔も、ラジオネームを使って、リスナーとのやり取りが頻繁にあるところも、やっぱりいいもの。ラジオを通して一体感というのか、何かの縁を感じることもある。自分は投稿したことは無いが、やり出すとハマるんだろうな。


ラジオの時代!?

車に乗っているときも、ラジオを聞くことが多い。

自分が選んだ曲ばかりを聴いていると、自分一人の世界という気がするが、誰かの声と誰かが選んだ音楽を聴いていると、自分が外の世界とつながっている気がしてくる。

そんな安心感を感じるところも、ラジオの魅力なのかも知れない。

もともと車の運転がそうさせるのか、運転しながらラジオを聞いていると、色んな事が頭の中に浮かんでくる。

ラジオには、そういったイメージやアイデアを誘導する効果もあるのかも・・・。

中学生の頃は、勉強のお供に深夜ラジオ。高校生の時は、曲のエアチェック。当時は、アルバム全曲がかかる番組もあって、良くエアチェックしたモノだ。

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エアチェックなんて言葉、死語なんだろうな。当時はFMレコパルというFMラジオのタイムテーブルを載せた雑誌も買っていたような・・・。


訳の分からないワイドショー的なものを延々見せられているより、気持ちいい音楽を聴きながら、自分のやりたいことをやり、同じリスナー同士、緩やかな繋がりを感じる方が、断然心地いいし、日々の暮らしに良く馴染む。

時代は、再びラジオに戻ってきているのかも、知れませんね。

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