薪部もスタート!
前回大人の部活「焚部(たきぶ)」発足の記事を書きました。今回は焚部ともう一つ「薪部(まきぶ)」の話をします。
ちなみに焚部と薪部、「薪を焚く」でワンセットですね。この言葉はこの本のタイトルからヒントをいただきました。ぐっときますよね。
薪部では何をするのか?まだまだやり始めたばかり、動きながらなのでどうなるかはわかりません。ひとつはっきりしているのは、世の中にある「木のもったいない」を利活用できる仕組みができないかというもの。
発端は二拠点でシゴトを始めて出会った製材屋さん。ここで使われる材はほぼ杉です。一本の木を製材するとき出る周囲の丸い部分は端材として処分されていることがわかりました。
あまりにもったいないので、譲ってもらうことにしました。材を利用して、それまでやったこともなかったDIYで薪棚や倉庫を作りました。素人なので品質は?ですが、数年経った今も用は足しています。これが「木のもったいない」を利活用した最初の出来事です。
次にとあるきっかけで知り合ったおっちゃんがいます。定年して畑をやっています。近所には農家さんの知り合いがいます。
ある日、僕が「木がほしい」という話をしました。すると「木なんていくらでもあるよ。取りに来るかい?」と言われました。「行きます!行きます!」二つ返事でした。
それからというもの、現場に通うようになりました。最初は梨の木。梨農家さんが辞めてしまうのに合わせて伐採されたものです。驚く量でした。
伐採した木は大きな穴を掘って焼いてしまいます。場所をとるからやむを得ないのですね。焼く前に車に積めるだけ積んで持ち帰りました。
しばらくすると「また材木出たけど、来れる?」とおっちゃんからメッセージが届きます。「行きます!」またまた二つ返事。裏の家で出た倒木を持っていっていいよとのこと。またまたチェーンソーで車に乗る大きさにカットして持ち帰ります。
次は敷地を別用途に使うために倒された木。枝がついたままで焚き火にも使える逸材です。半日かけて伐った後、後日積み込みに行きます。
とかとかこんな感じで「薪の仕入れ」に通う日が定着しました。持って帰った木は玉切りにして、時間を見つけては割ってきます。とんでもない量になってきました笑。
入れるところがなくなるので薪棚を増設します。積んで乾かします。1年以上かけると良い薪に仕上がってきます。秋冬の薪ストーブがよろこびます。こうしてひとつの流れができ上がります。
倒木は、焼いて処分するか、引き取り業者に引き取ってもらうしか選択肢がありませんでした。
「なんでこんなに良いものを処分してしまうの?」「割って乾かせば立派な薪になるのに・・・」やればやるほど素朴な疑問が湧いてきます。
もう一つが梨の枝。冬場になると次シーズンへ向けて剪定作業が行われます。すると大量の枝が出ます。農家さんは枝を畑で野焼きします。それはもったいないと譲り受けました。1年後は最高のたきぎになってくれることでしょう。
こうした出来事の繰り返しで思いついたのが「薪部」。「木のもったいない」を生かせる活動をちょっとずつでも広げることできたら・・・そんなことを考えています。
薪部の部員は現在僕とヨメサンの二人だけ。焚部のようにはいきませんが、慌てることなく、地道にやりながら道を定めていきたいと思っています。