見出し画像

学生アントレキャンプ 最終発表【後編・市長もうなった熱意のプレゼン】

2024-09-30

未来への共創プロジェクト・学生アントレキャンプIn伊達2024(室蘭工業大学主催)は9月30日、伊達共成長オフィスで、堀井敬太伊達市長への最終プレゼンテーションが行われました。市長をうならせた、その提案の中身とは。
 
9月6日の中間発表から3週間余り。3グループはWeb会議ツールで集まり調整し、改めて現地リサーチに取り組むなど、提案内容を各自ブラッシュアップ。堀井市長を迎えての最終プレゼンを迎えます。

ふるさと納税の収益アップグループは、ポータルサイトの見せ方について、寄付額が町村別全国1位の白糠町と比べ「伊達は何が有名なのかつかみにくい」と指摘。毎日の情報更新の重要性や、実際に学生が作成したメルマガを出席者に示し、情報発信とストーリーにより「サービスの向上でお客様の期待を超えることが大切」と強調します。
 
メイン商品を絞ると出品者間で不満が出るのではないか、という中間発表での市長の悩みを即フォロー。再リサーチした学生に、市長が感謝を伝える場面も。大滝区のアトラクション施設や日帰り入浴を新たに返礼品にするアイデアや、旅先納税の促進に向けて札幌から伊達に来てもらうドライブルートも提案。堀井市長は「中間発表より踏み込んでいる」と高評価でした。

ウォーカブルシティを考えるグループは、テーマの広さに悩みながらも実際に伊達紋別駅−市役所−道の駅と歩く中で、集客力のある道の駅から市役所前に人を呼び込み「にぎわいを取り戻す」着想を得ました。「おいしい野菜や店があるものの伝わりきれていない」として、東京・日本橋で開かれているイベントを参考に、市役所前通りで「伊達マルシェ」の開催を提案しました。
 
道の駅に出品できていない農家を募って伊達野菜の販売や、魚市場、井戸端会議の場を提供。地元のお店紹介アプリの開発や伊達まちカードとの連動、市民になじみのある歩行者天国での盛り上げも提案しました。堀井市長は「マルシェに大学生ベンチャーや伊達開来高校からも出店してもらえれば連携につながりそう」と期待します。

伊達市の広報を考えるグループは、メンバー4人が大滝区に足を運び撮影・編集したショート動画が大注目。伊達の「食」「娯楽」「宿泊」「自然」という4つの魅力を「融合する必要がある」と強調。若者向けに「カラフルで非日常的」「きれいさ」を追求し「他のサイトに埋もれない奇抜さ」を前面に、45秒程度の動画を4本放映すると、拍手がわき起こりました。

さらに道の駅の屋上にテラスを設けてのバーベキューをアピール。伊達野菜を買ってすぐ食べられるようにして、黄金豚や鶏肉、スパークリングワインと組み合わせての野菜の需要喚起を提言。堀井市長は「野菜を串にさして食べるところまで動画に盛り込めれば若者に受けそう。非日常感を味わえる場所でできないか考えたい」と相当前向きです。

全体の総括で堀井市長は「どの提案も素晴らしく、なるほどと思った」と感心しきり。すっかり伊達のファンになった学生たちのアイデアが今後、どんな形でまちづくりに生かされるのか、これからも目が離せません。(粟島暁浩)

いいなと思ったら応援しよう!