Illustrator 2023(27.6.1)リリース
大型アップデートが来ました!
強化ポイントは地味なのですが、日々の仕事には影響が大きいものばかりです。
早々に新機能ページも公開されています。
まとめ
画像トレースが強化され、パネルが一新された
[レイヤー]パネルにレイヤー名や種類で絞り込むフィルター機能が追加された
アウトライン化されたテキストから、それに近いフォントの候補を表示する機能がついた(欧文のみ、Adobe Fontsに限る)
〈画像トレース〉機能のアップデート
[画像トレース]パネルのUIが一新されました。
プリセットのサムネール
プリセットにサムネールが追加されました!
むっちゃいい!!! その反面、スクロールが必要なのが残念。
これまで上の6つのボタンとプリセットは独立していましたが、統合されています。
新パネルのハイライト
「ホワイトを無視」が「カラーを透過」に変更(白だけでなく、色を指定できるようになっています。
[単純化]オプションをONにすれば、[拡張]前に実行できます。
[拡張]ボタンがパネル内に追加されています。
いかんせん、縦長で1000ピクセルくらいあります…
まとめて「展開/閉じる」みたいな機能はありません。
レイヤーのフィルタリング
[レイヤー]パネルにフィルタリング機能(条件による絞り込み)が追加されています。
レイヤー名、オブジェクト名を入力してフィルター(検索)
漏斗アイコンをクリックして、種類でフィルター
オブジェクト別のフィルタリング
オブジェクト別では次の条件を設定できます。
パス
シェイプ
テキスト
画像
効果
グループ
リンクされたファイル
フィルタリング中に虫めがねアイコンをクリックすると、該当オブジェクトが選択状態になります。
「Retype」改め「フォントの再編集」
アウトライン化されたテキストや画像から、それに近いフォントの候補を表示する機能がつきました。現在はベータ版という扱いです。
欧文のみ
候補はAdobe Fontsから
操作が煩雑
クリック操作が多いのが難点。6回もクリックしなければなりません…
アウトライン化されたオブジェクト(画像)を選択
[プロパティ]パネルの[再入力]をクリック
([書式]メニューの[フォントの再編集(Beta)]でもよい)[フォントの再編集(Beta)]パネルに候補が表示される
[フォントの再編集(Beta)]パネルの[再入力を終了]ボタンをクリック
テキストを選択
[フォントの再編集(Beta)]パネルの候補をクリックして適用
[再入力を終了]せずに、[フォントの再編集(Beta)]パネルからドラッグ&ドロップしたいですよね…
ローカライズ
Retypeを「再入力」と訳してしまっていますが、入力しているわけではないので「再適用」あたりがよさそう。Retypeと再入力で揺れています。
というか、「マッチフォント」でよかったのでは?
→ 27.7で〈フォントの再編集〉という名称に変更されました。
要望
現時点では「フォントの候補をサジェストしてくれる」まででVectorFirstAidのようにアウトライン化されたものをテキストにしてくれるわけではありません。もうちょっとユースケースを調査して欲しかった!!!
Photoshopのマッチフォントとの違い
Photoshopのマッチフォントに比べると“ひよっこ”感は否めませんが、助かる場面がありそうです。
Generative Recolor
英語版のIllustratorのみ、Generative Recolorが追加されています。
Recolorとは〈オブジェクトの再配色〉のこと
簡単にいうと、テキストプロンプトで〈オブジェクトの再配色〉を行う機能
Adobe FireflyのRecolor機能がIllustrator内で可能になった
Illustratorを英語版でインストールするには、CCDA(Creative Cloud Desktop)の環境設定を開き、[アプリ]カテゴリで[初期設定のインストール言語]を「English(International)」に変更します。
OSの言語が日本語のままでもOKです。
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