表組みで使う「固定幅フォント」の選び方と活用法
固定幅フォントの使用
表などの数字には桁を揃えるために、固定幅(等幅、mono space)のフォントを使用しましょう。プロポーショナルフォントのままだと、同じ桁数でも詰まって見えるため、値を把握しにくくなります。
固定幅フォントの探し方
固定幅フォントの探し方は次のとおりです。
フォント名で絞り込む
[フォントファミリ]欄に「mono」と入力する
→ フォント名に「mono」が含まれ)るフォントが絞り込まる
フィルターを使用する
フィルターの漏斗アイコンをクリック
→「モノスペース(等幅書体)」アイコンをクリック
フォントの字形切り替え
フォントによっては、[OpenType]フォントパネルの[数字]で字形を切り替えられます。
次の5つから選択できます。
デフォルトの数字
等幅ライニング数字
プロポーショナルオールドスタイル数字
プロポーショナルライニング数字
等幅オールドスタイル数字
Myriad Proフォントだと、次のようになります。
デフォルトの数字を除く4つは、次の2つのパラメーターの組み合わせです。
文字幅:プロポーショナル/等幅
文字の高さ:ライニング/オールドスタイル
注意点(1)
ただし、全てのフォントに4バージョンがあるわけではありません。例えば、Garamond Premier Proでは「プロポーショナルライニング」と「等幅ライニング」が同じです。
注意点(2)
オールドスタイル数字は、多くの日本人には馴染みがありません。そのため、日本人を対象とした組版では使用するのは避けた方がよいです。
注意点(3)
等幅フォントを選択していても、「オプティカル」カーニングを適用すると、文字間が詰まってしまいます。
石黒さんからコメントいただきました。ありがとうございます!
ほかのアプリ(Mac)
Keynoteなどのアプリでは、macOS標準の[フォント]パネルにアクセスできます。コレクションから「Fixed Width」を選択すれば固定幅のフォントに絞り込めます。
また、[…]ボタンをクリックして表示されるメニューから[タイポグラフィ]を選択すると、別途、パネルが開きます。次のオプションで調整できます。
数字の間隔:等幅数字、プロポーショナル数字
数字のスタイル:古いスタイルの数字、ライニング数字
参考記事
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