Illustrator 2020(24.1)リリースの新機能・改良点:アートボードのコピー&ペーストが可能に!
Illustrator 2020がアップデートされ、24.1になりました(2020年2月)。次の機能が強化されています。
• アートボードのコピー&ペースト
• ツールバーの編集の改良
• リアルタイムの描画と編集
なかでもアートボードのコピー&ペーストは待望の機能です。
アートボードのコピー&ペースト
アートボード単位をほかのドキュメントにコピー&ペーストできるようになりました。アートボード名は(ダブっていても)保持されます。
アートボード内にロック、または、非表示のオブジェクトがある場合には、次のアラートが表示されます。
アートボード内にロック、または、非表示のオブジェクトも一緒にコピー(カット)したい場合には、環境設定の[選択範囲・アンカー表示]カテゴリで[ロックまたは非表示オブジェクトをアートボードと一緒に移動]オプションをオンにします(デフォルトはオフ)。
ツールバーの編集の改良
ツールバーをカスタマイズするときに、スキマでなく「ここに入る」というスペースが表示されるようになりました。また、マウスカーソルも選択しているツールのものが表示されます。
難をいえば、ドラッグでなく、ダブルクリックでツールを追加したい。
リアルタイムの描画と編集
拡大などを行うとき、アウトラインでなくプレビューされるようになりました。
[環境設定]の[パフォーマンス]カテゴリ内の[リアルタイムの描画と編集]オプションはデフォルトでオンになっていますのでオンにしておきましょう。
自由変形を行う際のバウンディングボックス
自由変形ツールを使って変形するときの挙動が変更されています。
これまでは変形時にバウンディングボックスがリセットされていましたが、このバージョンからリセットされなくなっています。[リアルタイムの描画と編集]にも対応しています。
[プロパティ]パネルのパフォーマンスが向上
「パフォーマンスが向上」について、実感を持ってはよくわからないのですが、次の2点を挙げておきます。
• 項目名を「⌘ + クリックして初期化」が(ようやく)サポートされました。
• [行送り]をダブルクリックして[文字サイズ]と同じ値にする機能は(まだ)サポートされていません。
UIの変更
各パネルの[新規○○を作成]アイコンがPhotoshopと同様に変更されています。
アップデートのタイミング
24.1のアップデータの降りてくるタイミングが、人によって異なるようです。まだの方はゆっくりお待ちください!
備考
DTP Transitからの転載です。
https://dtptransit.design/illustrator/whats-new-in-Illustrator-2020-241.html