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【ラッシュCSベスト16】ドロー特化一撃ルギアのすすめ

自己紹介


初めまして。MSと申します。約2年前から競技者としてポケカを楽しんでいますが、主な実績はPJCS20224-3 シティリーグ2023S3ベスト8 2023CL宮城1-3とあまりぱっとしない成績です。
そんな私ですが、10/15に行われたラッシュCSにて予選5-1で8位通過、決勝トーナメントを経てベスト16に入賞することができました。このnoteでは①この構築に至るための経緯②当日のマッチアップについてざっくりとお話しすることができればなと思います。初めての執筆ということで読みにくい点もあるかと思いますが、どうぞ最後までお付き合いください。

なぜ一撃ルギアを選んだのか

ざっくりとした説明ですが、まず初めにルギアについてです。ルギアVSTARというデッキは先行2ターン目までにトラッシュしたアーケオスをVSTARパワーである「アッセンブルスター」で呼び出し、エネルギーを山から直接加速させることが出来るデッキです。この特性のおかげで、様々なポケモンをデッキに組み合わせることが出来ます。その中でも特にルギア本体やカビゴンの性能の高さを生かして戦う白ルギアと一撃の悪、闘ポケモンを中心としたバレットデッキである一撃ルギアがそのシェアの大半を占めています。

私はCl宮城2023に出場が決まった時に白ルギアを触り始めてからずっとルギアを使用しているため、プレイには自信がありました。また、

  • ギラティナに有利。パオジアンもやれる。"色だけ見れば"サナやミュウ、ミライドンにも有利 

  • ルギアの使用率が低く、ノーマーク気味である

  • 特有のデッキパワーで環境外のデッキにも強い

  • レギュ落ちの近い一撃ポケモンを輝かせたい

と言う理由から今大会で一撃ルギアの使用を決めました。

練習段階でのリストと相性


9/24のフロンティアカップに持って行ったリスト
予選5戦中4戦リザに当たって死んだ。

練習を始めた段階のリストです。ネオラントへの依存度を減らす+更なるドローを求めてイキリンコを採用しています。災いの箱を採用し、リザードンとサーナイトの両方を見れるようにしましたが見事に1度も発動しませんでした。


ギラティナ 先有利 後 微有利〜五分 
ルギアはギラティナに有利を取っていることが最大の特徴であり、環境でルギアを握る1番の利点とも言えます。ギラティナが強い環境はルギアは勝ちやすいです。順当に殴りあってしまうとギラティナ側は厳しい戦いを強いられますので、早い段階でミカルゲや雪道を置いてルギア側のアッセンブルスターを妨害することを目指して動いてきます。ですが、そこさえ乗り切ってしまえば、白一撃ともにギラティナVSTARをワンパンする手段を持っているので、基本的にはルギアが勝つ対面だと思っています。

パオジアン 先微有利 後 微不利

先行ゲーです。大味ですがミラーの次やりたくない対面です。お互いにデッキをブン回すことを目指し、先にサイドを2-2-2取りすすめた方が勝ちです。逆に言えば裏を呼ばれず上手くサイド1のポケモンを取らせることが出来れば、その瞬間ゲームがひっくり返ることもあります。あと途中で止まった方も負けます。先2ボスできるといいんだけどなぁ。

サーナイトex 先微有利〜五分  後 微不利

主にサーナイト側が硬派面してますがこの対面も大概先行ゲーです。(CL宮城で先3ブレインウェーブで300点出されたことが今でも忘れられません。)イベルタルでサナexを取るor相手のリファインをボスで妨害しながらサイド差を3つ付けられれば一気に勝ちに近づけると思いますが、逆に早い段階でイキリンコやネオラントをボスで取られる試合は大体負けです。

悪リザードンex(神鳥型、リファイン型双方)
先行5分〜微不利 後 微不利

従来のままでは唯一ルギアが対等に戦えない相手だと考えていました。初めはお互い2パンし合う感じなので先行有利と思いきや、後半になるにつれてこちらのポケモンがリザードンの攻撃を耐えることが出来なくなります。どこかのターンで必ずリザードンを1回ワンパンする必要がありますが、構築やサイド落ち次第では不可能なことがあります。コバルオンを入れた構築が生まれてからはバンギvでリザをワンパンできるようになりましたが、対リザ意外で全く役に立たないことが気になりました。その代わりに災いの箱を採用していたのですが、災いの箱の効果は能動的に発動できず、ペインスプーンやテレポートブレイク、ボス連打による無視で簡単に回避されてしまい、いまいち手応えがありませんでした。
またリザードンの火力が低いうちに裏のネオラントをボスで取られるとほぼ負けです。

以上の4デッキを環境の中心とし、こいつらに勝てるようにデッキを組む必要があると考えました。

練習する上で生まれたルギアデッキへの不満点

練習を進めていくうちに、ルギア現状のルギアデッキに対して以下のような不満点がでてきました。

  • サイドを進めた後ギフトエネルギーが発動せず、対して山を掘り進められない

  • キャプチャーアロマやテーブルシティの結果に大きく依存し、外したらアッセンブル出来ないことが確定してしまう。

  • ドロサポ使用後、更に山を掘り進めてパーツを探しに行くことが難しい(その6.7枚で引けなければ風読みor1枚アッセンブルスター、もしくは負けが確定してしまう)

  • ネオラント、バーネットを使用したターンはボスを打つことが出来ない為、パオジアンに1を取らされてしまうことがある

  • そもそも盤面にネオラントがあることが弱い(出すことが弱い)

特にドローの弱さとネオラントに依存している点に非常に不満があり、ここをどうにかできないかと頭を悩ませる日々を過ごしました。

また、上記の不満点を解決するには

  • デッキをぶん回せるようにする

  • ハンドのアーケオスを消費し、アッセンブルスターを行う

  • ネオラントやイキリンコを出さなくても回るようにし、負けない盤面を作る

  • 他の対面で腐りやすいの採用を無くす

ことが必要だと考えました。ドローを強化することができればバーネット以外でのアッセンブルスターの手段を増やし、様々な選択肢に繋げることができます。しかしながらサポートを増やして安定させようにも限界があります。またトレッキングシューズを複数枚入れる枠もありません。

じゃあ一体どうすればいいんだよ!!!!!!!!









特殊エネルギーもいけるぜ
こんにちは


当日使用したデッキ


fVFkkv-b7NpQb-VFF1FF

欲望のままにデッキを掘り進めることをコンセプトにデッキを組みました。今環境は途中で止まった瞬間に負けてしまう試合が多々ありますので、止まらないことが大事です。

ゲッコウガ+悪の塔でドロサポのドローに加えて最大4枚以上見ることができます。環境上位のサナexデッキがリファインと隠し札を採用し、少ないサポート枚数でデッキを回しているところから着想を得て、ルギアも同じことができないかと考え、この形に至りました。


採用カードとその理由

一般的な一撃ルギアと異なる点を中心にざっくりと紹介します。

ルギアライン
V STAR1枚妥協の4-3。個人的には上4下3とかにしたいけど、1ターン目に置けなかった時に後悔しそうなので4枚採用。私はデッキ落ちも考慮しています。

一撃ウーラオスライン
V1枚とV-MAX2枚の構成ですが、理由があります。
まず、進化先のサーチが不安定であることや博士で巻き込んでしまった際、ウーラオスV-MAXが起動できなくなってしまうことを防ぐ為です。またV-MAXが山にあることでキャプチャーアロマの表をあくの塔のドローに変換することが出来、後半のアロマの価値を大幅に上げることができます。リザードン対面以外は手札でただただ腐り続けることしかできないコバルオンとは異なり、ウーラオスは悪の塔を採用することで使わない試合でもドローソースと化すことができます。
また、持ち前の330の体力の高さが偉く、リザードン側に中々ワンパンされない為、うまくいけばリザードンを2体処理することもできます。なんとエルレイドのらせんぎりも弱点込みで耐えます。
ちなみにパオジアン対面では簡単に飛ばされてしまいますので、極力進化しないことが望ましいです。

更に進化前の技であるインパクトブローがかなり使い勝手がよく、リソースを大幅消費してしまう可能性がある一撃クラッシュよりも強い場面が多々ありました。正直下も2枚入れても良いなと思う程度には強く感じましたが、超タイプ戦でスタートしてしまうと一気に負けに近づいてしまうので1枚の採用。活力の壺を4枚採用することによってある程度、技の連射も可能でした。最強カード。

イシヘンジン 1枚
エネルギー要求が軽く、使いやすい非エクアタッカー。ただし逃げエネが多く縛られやすい為、他の一撃ポケモンが育った状態で盤面に出す時だけ注意が必要。

イベルタル1枚
ミュウ、サーナイト戦でサイドレースを有利にする為の一枚。しかしながらエネルギー効率が悪く、こいつが倒されてしまうと最低でも1枚以上活力の壺を使わなければいけなくなる為、使う際にはデッキリソースと要相談。
壺4枚か、インパクトエネルギーの採用は必須レベルだと思います。

ネオラント1枚
ルギアを回す上で欠かせない1枚。既存のルギアはサポート以外にドローする手段が乏しく、ネオラントに依存してしまっていました。ネオラント→バーネットの動きはとても強いですが、そのターンはボスの指令を打つことができず、大抵の場合はバトル場の非エクポケモンを取らされてしまうことになる点や、ミカルゲを置かれてしまうと一気に立ち回りが苦しくなる点、いつでもサイドを2進められてしまう可能性がある点などから、他の手段を用意し、使わずに回せるなら使わない方が良いカードだと思い、思い切って1枚にしました。ただし、使うタイミングを間違えなければ強いカードであることは間違いなく、採用されているといないでは安定感に差が生まれてしまう為、必ず1枚は採用しています。

かがやくゲッコウガ 1枚
本構築の目玉カードにして今大会MVP。縦引きの手段を増やすことによって、序盤のアーケオスやサポート等の必要なカードに触りやすくすることができるカードです。口が酸っぱくなるほど言いますが、ドロサポで引いた6.7枚でルギアの上が引けない時や、ボスの指令を引けばほぼゲームが確定するような場面で、悪の塔のドローと合わせて最大+4枚見ることができます。また、毎ターン必ず効果を使わなければならないわけではなく、置いておくだけで要求札が4枚以内であれば、いつでも同時に実現する可能性があるという点がとても強く感じました。また、こいつのネオラントにない強みとして

  • ルギアデッキの構造上起こりやすい、序盤にハンドに来てしまう大量のエネルギーを有効活用することができる

  • ミカルゲで止まらない

  • ネストボールをドローに変えることができる

  • 崩スタでルギアやネオラントを落とす際に場に出しても邪魔にならない非エク要因

  • スタートしても強い

  • 負け筋になりにくい

などがあります。こいつのおかげでハンドのアーケオスを消費しながらの先2アッセンブルスター(バーネットではない)の成功率が格段に上昇したと考えています。また、山を掘り進めることによって山の濃度を高め、手札干渉耐性を上げることができます。勿論こいつもネオラント同様、全く使用しない試合もありますが、大事なことは引きたい時に、要求札が4枚以内であれば、いつでも同時に実現する可能性があるという点です。
ちなみにエネルギーを切る際の優先度ですが、ざっくりと序盤は一撃エネ>白エネ 終盤は残りの枚数を見ながら白エネ>一撃エネといった感じです。一撃ルギアは活力の壺によりある程度のリソースの回復はできますが、無限ではない&サイド落ちのパターンでエネルギーの貼り方が変わることから、従来のルギアよりも更にしっかりとサイド落ち確認をすることが必要となってきます。

悪の塔 3枚 
雪割り要因&ドロー要因。コンセプトの為3枚以上は確定です。本当は4枚入れたいのですが、

  • スタジアムに5枠以上割けない

  • 崩スタを1枚以上採用しないと手負いのルギアやネオラントが無限の負け筋になってしまう

などの理由から泣く泣く3枚採用とし、崩れたスタジアムを採用しています。一撃エネルギー、壺、ポケモン、欲望のままにガンガン切っちゃって下さい。

活力の壺 4枚
コンセプトなので4枚必須です。4枚入れることで枚数さえ把握できれば、序盤から雑に悪の塔でトラッシュすることができます。

白エネ9枚
活力の壺を4枚にしている関係上、枠が少なく、白エネを1枚切っています。ゲッコウガを使用すると更にエネルギーリソースがなくなりますので、2体目のルギアの起動が非常に難しいです。その為、後攻1ターン目のルギアvが倒される可能性があるデッキ以外には極力2体目以降のルギアvは開かないようにしましょう。Dレギュ終盤のルギアをイメージして下さい。その分一撃ポケモンは動かしやすく組んでいますので、2枚+白エネ1枚といった具合に一撃ポケモンを育てて戦う方がデッキを回しやすいと思います。ちなみにvガード貼ったルギアは大体スタレクで飛ばされてしまうので抜いてもいいと思います。

不採用カード
イキリンコ
ミカルゲが効かない点はgoodですが、崩スタを2枚以上採用しないといけなくなる為不採用としました。あとは考えずに出しまくるとアーケオスが2体出せなくなって勝手に負けます。

バケッチャ
ボールで呼べるのは強いですが、こいつもベンチ枠を圧迫し、アッセンブルスターを阻害してくる為無しになりました。先1の雪は手張りストームダイブで割ります(血涙)

テーブルシティ
表が出てもポケモン1体しか持ってこれないところが気になりました。複数枚の要求を叶えなければいけない場面でこいつはただ見てることしかできませんが、悪の塔なら叶えることができます。 入れるとしたらネオラントを2枚以上採用する構築の方がいいと思います。

コバルオン
リザをバンギラスvでワンパンできるようになりますが、それ以外の対面で全く役に立たない為不採用です。

当日のマッチアップ

1戦目 ロストギラティナ 後攻 4-2⭕️(お相手投了)
先1ターン目にミカルゲを置かれ、手札のネオラントがいきなり腐ったものの、雪道をおかれなかった為かがゲコでドローを進めることができました。後2アッセンブルスターボスでサイドを先行した後は順当にサイドを取りきって勝ち。ツツジ耐性を上げることができた点もとても強かったです。

2試合目 パオジアン(パルキア入り) 先6-2⭕️
ボスの司令×1 キャプチャーアロマ2 他エネルギーという地獄の手札。しかもアロマで表が出続けてしまい、仕方がなくアーケオスを持ってくる始末。後攻と言えどVIPパスでガンガン展開するお相手の動きに絶望していた所、トップドローでハイパーボールが…なんということでしょう、匠の手によって事故手札が先2アッセンブルスターボスという最強ムーブに早変わり。(大改造ビフォーアフター並感) その後も続けてボスを決めて試合終了。これがあるからルギアは辞められないんだよなぁ…

3試合目 白ルギア 先行 5-6❌
一撃が圧倒的有利だと思ってたけど、バンギラスは普通にミュウexに返されちゃうし、アヤシシは怖いしで先行取ったのに全然有利に思えない試合でした。(リベンジパンチが偉すぎる) 最終ターンに、相手の手負いのルギアに対して山に残ったウーラVでインパクトブロー打ってば勝ち…の場面でなぜかプライマルターボから入り(対象なし)エネルギーが貼れなくなって負け… 正直いうとウーラオスvのこと忘れてました(あくの塔でトラッシュしたと思ってたし、負け確だと思って山を見た) 本当に悔やんだし、このまま悪い方に流れが変わっちゃうんじゃないかと昼休み中ずっとビクビクしてました。

4戦目 アルセゼラオラ空ピカ  先行 6-4⭕️

先2アッセンブルスターをして余裕勝ち…と思いきやアーケオスを取られながら空ピカが起動して、結構捲られそうな危ない試合でした。種ポケモン主体のルギアデッキは空ピカきついっすね… え?ウーラV-MAX2枚も入れてるから平気じゃんって?先2の博士で両方トラッシュに行きました。(血涙) ウーラオスくんってばほんとお茶目。

5戦目 ロストギラティナ 先 6-4⭕️

バンギラスVスタート。ハンドはあくの塔 かがげこ
以外エネルギーみたいな地獄な手札だったと思います。悪の塔とかがゲコのドローでなんとかルギアは置けたものの、ハンドのアーケオスをトラッシュする手段がなく、永遠に手張りで動かしたバンギの山雪崩で戦う。こいつおとぼけスピットを2回耐えられるの本当に強い。ところがお相手も引きたいパーツが引けておらず、途中で攻撃が止まってしまった為、流れを取り返して勝ち。やっぱりギラティナに対しては1ターン遅れてもそれなりに勝てて良い。

6試合目 パオジアン(パルキア入) 後6-5⭕️ 

イベルタルスタート。またまたバーネット以外エネルギーみたいな手札だし、先行パオジアンにぶん回られていたのでわ今度こそ負けだと思ってネストでルギアを呼んだ後天を仰いでいました。ところが、お相手がパオジアンに進化できない&イベルタルを取ってきた所でもう一度試合と向き合うことを決意。更にお相手のポケストップでハイパーボールを引くことができた為、後2アッセンブルスターから流れをこちらに引き込んで勝ち。かがゲコで壺やボスを引き込みながら戦えた点もGOODでした。

決勝トーナメント

1回戦目 ハッサムゾロバレ 先行 2-4❌ (タイムアップ)

最強デッキ。お恥ずかしながら本番まで1試合もこのデッキと戦ったことがなく、経験値の低さが露呈してしまう試合でした。とにかくリバーサルエネルギーを稼働させないようにほぼドローゴー&待ち伏せスパークを恐れてアッセンブルスターしないで戦ったけど、最後の最後で手合いのバンギを取られて負け。ハッサムに関しても凄い警戒してましたが、待ち伏せ一撃ルギアは特性もちの数も少ないので、そんなに火力も出ないしもっとよく考えれば良かったかも。なんなら草弱点が多いのでストライクの方がきつい。

結果 9位タイ ベスト16 

おわりに


最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。こういった備忘録?を書いたのは初めてでしたが、最後まで楽しく書くことができました。仕事の合間を縫って別々の日に書いたものを合体させていますので、内容が所々重複していますがご了承下さい。

従来のルギアよりも山が無くなる速度が早く、デッキの全てを使って戦っている感じがお気に入りでした。一緒にリストを研究して下さったまるりさん(@NaviAim)本当にありがとうございました。

新レギュではテツノカイナex実装による向かい風…と思いきや、ルギア以外がテツノカイナにワンパンされにくく、イシヘンジンやバンギで返しにワンパンし返すことができる一撃ルギアはこれからも、活躍する機会があると思います。私も残り2.3ヶ月と短い期間ですが、Eレギュが落ちるその日まで一撃ルギアを研究していこうと思います。

全てのルギア使いにこれからも幸あれ








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