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デザイナーに資格は必要か

来年度から講師を務める専門学校でDTP資格取得のための授業が始まります。

主にグラフィックデザイナーとして就職したい学生に向けて。

教員は全員わかっているんですよね「デザイナーに資格は必要ない」事を。

医療系や美容系など資格取得が必須の業界ではなく就職にも特に有利に働くわけでもないとわかっていても、学校側はビジネスとして資格取得をウリの一つにする為にあえて学生に資格を取らせるんです。

専門学校=資格取得のようなイメージがあって、入学してくる学生もその保護者も結構それを求めてたりします。なのでウィンウィンです。

デザイナーとして就職したいのであれば資格取得の勉強時間を制作に充てポートフォリオを少しでも充実させる事の方が遥かに重要です。

今まで学校側もそれを学生に言っていたのですがモチベーションのあまり高くない学生が多くポートフォリオもまともに仕上がっていない状態。

「ポートフォリオもダメ、資格もナシ」よりは「資格はアリ」と、少しでも就活に活きるよう考えた苦肉の策という感じです。

デザイン系専門学校は「なんとなく」で入ってくる学生が多く就職率も低いです。

高い就職率を謳っている学校もよく見るとフリーランスを就職として含んでいて実際の就職率は50%無い学部もあります。

就職先もよくよく聞いてみると通年求人しているようなブラックと思わせる所やアルバイトと何ら変わらないような業務内容の会社だったり、またはデザインとは全く関係のない所だったり。

入学してくる学生の理想とされるようなデザイン事務所への就職はほとんどありません。

このように、ただでさえ新卒でデザイナーとして就職する事が厳しい業界の中で不要な資格勉強をしている時間を取るのは不要でありナンセンスだと考えます。

学生の皆さん、一つでも多くの作品を作ってポートフォリオを充実させてください。


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