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ナラティブアプローチ

"ナラティブアプローチ"は一般的に耳にする言葉ではないと思います。私自身、キャリコンの勉強で初めて聞きましたし、新聞、雑誌、テレビ、ネット等の媒体でニュース的に紹介されたものは、今のところ一度も見聞きしたことはありません。

試験勉強の時は、ちょっと面白そうなアプローチ方法だなぁと感じつつも、深堀していなかったので、少しだけ勉強してみました。

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キャリコンの養成講座では、サビカスのキャリア構築インタビュー辺りで軽く紹介されるくらいじゃないかと思います。

なのに、、、

試験は意地悪なので、コクランだのホワイトだの、「へっ?」みたいな学者が出題されたりしますね。

どうしてこういう事になるかと言うと、ナラティブアプローチ(セラピー)は完全に確立されたものでないからのようです。新しい理論という事もあるんでしょうね。

養成講座では先に述べたように、「ナラティブアプローチ = サビカス」のように紹介されていますが、ナラティブセラピーを創作したのは、オーストラリアの精神科ソーシャルワーカーのマイケル・ホワイトとニュージーランドの文化人類学者のディビッド・エプストンだそうです。その他にも、キャリコンの試験では、先に挙げたコクランやジェプセンなどが居ます。

これらの学者が実践しているナラティブアプローチは少し手法がことなるようですが、恐らくホワイトとエプストンのナラティブセラピーの考えをベースに構築されているのではないかと思います。

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ホワイトとエプストンのナラティブアプローチは次のようなものです。

1.クライエントが悩む人生物語を聴く

この物語を『ドミナントストーリー』と言います。往々にしてクライエントの思い込みに支配されたストーリーになっています。

2.問題の外在化をする

『外在化』の対義語は『内在化』です。ドミナントストーリーはクライエント自身が紡ぐ物語ですので、”主観”の物語です。これを”客観”するようにします。手法としてドミナントストーリーにタイトルをつけてもらう事が挙げられます。

3.反省的な質問をする

クライエントを悩ませている要素を取り出すための質問をします。これは、問題と感情を分離させることで、語られたストーリーのネガティブ面をポジティブにとらえるための準備となります。
クライエントのできない事は諦め、できることが何なのかを探るステージです。

4.例外を見つける

ドミナントストーリーと矛盾することや、過度な思い込みに当たる部分を見つけます。

5.別の物語に書き換える

クライエントが信じてきた物語を書き換えることで、問題を解決していきます。

この内、3.と4.は5.に至るための手法であって、1=>2=>5がナラティブアプローチの本筋という事になります。

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かなり大雑把にまとめると、ナラティブアプローチは

ネガティブストーリーをポジティブストーリーに変容させる事

という事です。

今回少しばかりナラティブアプローチを調べてみて、改めて興味が湧いてきました。サビカスのキャリア構築インタビューもこのアプローチをベースにしていることが分かりました。

私のキャリコンスタイルのひとつになりそうな予感がしますので、引き続き研究を進めたいと思います。


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