人生初のヒッチハイクをしてみた
そうだ、ヒッチハイクをしよう。
思い立ったのはちょうど2週間前、
ブルーベリーのシーズンが終わり、仕事が無くなった頃です。
当時コリンディビーチというコフスハーバーより北に40kmほど行ったところにある住宅地のシェアハウスに住んでいました。
そこから前から連絡を取っていたアップルファームのあるオレンジという街まで移動することにしました。
コリンディビーチとオレンジの位置関係は以下の通り。
コリンディビーチからオレンジまで公共交通機関を使うと半日以上かかります。
かかる費用は120ドル、日本円にすると1万円弱。
時間もお金もかかる移動なので、どうするか悩んでいました。
そこで思い付いたのがヒッチハイク!
なぜその発想に至ったかと言うと、
ケアンズの郊外に住んでいた頃、よく声かけヒッチハイクをしてシティまで行き来することが出来ていたからです。
あと前々から人気ユーチューバーのヒッチハイク企画を見ていて、面白そうだと思っていたこともきっかけです。
そしてなんと言ってもこの2つのメリット
・タダで目的地まで行ける。
・基本現地の人なので、英語の練習になる。
さらに、ここニューサウスウェールズ州ではヒッチハイクが合法!
これを考えたらやるしかないな!と思いました。
でもオレンジまで行く人はなかなかいないだろうからとりあえずシドニーまでヒッチハイクで行くという目標を設定しました。
近くのコンビニでダンボールをもらい、表にコフスハーバー、裏にシドニーと書き、準備完了。
まずはコリンディビーチからコフスハーバーを目指しました。1/13午前10時にスタート。
シェアハウスの目の前にバス停がありましたが、そこをスルーし、横にある郵便局に止まっている車に話しかけていきました。
逆方向へ行くや、乗れる席がないなどの理由でヒッチならず。
ちょっと移動してみます。
コフスハーバーと書いてあるダンボールを持ちながら歩いていると、近所のおばあちゃんが話しかけてきました。
あっちの大通りの交差点でやるといいよ!と!
そして荷物を持ってくれ、そこまで一緒に行ってくれることに!
そしてその場所に着くや否や速攻車が止まり、コフスハーバーかい?乗りな!と仕事中のおじさんが乗せてくれました!
おじさんの妹さんが日本語の教師をしているということで日本人には馴染みがあるそうでした。妹さんと電話で少しお話もしました。
近くにビッグバナナという観光地があるから写真撮ってくか?と言われて、せっかくだしイエスと答えました。すると、そこで降ろされてしまい、コフスハーバーまで1,2kmだよーと言われたため、そこでお別れすることにしました。
しかし、ビッグバナナとは反対の車線で降りたため、遊歩道もなく、道路を渡れませんでした。
仕方がないので、そこから写真だけ撮り、街まで歩くことに。そしてマップを開いて見てみると、徒歩1時間、、長い!!
大荷物を持って1時間歩くのはキツイ!
その場でヒッチ再開!
しかしなかなか捕まらず、諦めて1時間歩くことにしました。
これがなかなかきつかった〜
そしてついにコフスハーバー到着!
時刻は12時。
結構都会!ショッピングモールもあり、おしゃれなお店も軒を連ねてます!
1時間歩き疲れたので、ショッピングモールのソファで一休み!
なんとなく、コフスハーバーからシドニーまでの行き方を調べていると、コフスハーバーの駅からシドニーセントラルまで夜10時発、朝6時半到着の電車がありました。値段は85ドル。
一泊の宿代も浮くと考えると安いかも?と少し悩みました。が、一度シドニーまでヒッチハイクで行くと決意したため、変なプライドが出て電車には乗らないことにしました。
少し休み、前日に作ったサンドウィッチを食べた後、ヒッチ再開!
目の前の大通りスピードが出てて止まる場所もないので、ショッピング通りの狭い通りでヒッチをしてみることに。
しかしなかなか捕まらず。すると1人のおばちゃんが声をかけてきました。
ここはショッピング通りだから誰もシドニー行かないよ。大通りでやりなと。
そうかーと思い、大通りに出ます。
がなかなか捕まらない。
今度は1人の男性に声を掛けられ、あっちの丘を登って下ったところのバス停付近にヒッチしやすいところがあるよーと。25分ぐらいで行けると。
行ってみることに。
しかし大荷物を持って丘の上り下りはなかなかキツイ。
そして、ヒッチポイントとやらはなかなか見つからず。その辺でヒッチを試してみるも、なかなか捕まらず。
時刻は17時。3時間ぐらいヒッチしていたので、流石に疲れ、もう電車に乗ろうと思い、先ほどのショッピング街に戻りました。
ショッピング街に戻ると、止まっている車に乗っている男性1人を見かけたので、これを最後にしようと思い、声をかけてみました。
シドニーまで行きたいと言うと、あっさりおっけーみたいなことを言われ、歓喜していると、
ここから30分のところにあるヒッチしやすいポイントに連れて行くから、そこでやればシドニーまで行けるよーとのこと。
これを信用し、連れて行ってもらうことに。
彼は36歳のオージー。買い物して帰るところだったらしい。
そして30分経って降ろしてもらうと、確かに車が止まれるスペースが十分にあり、ヒッチしやすいポイント!
しかし、完全なる車道!
近くに店や休めるところはない!
ヒッチせざるを得ない状況に追い込まれました。
そこで恥ずかしさを振り切り全力のヒッチ!
1時間半経ち、時刻は19時。
素直に電車に乗れば良かったんじゃないか?と言う後悔が頭をよぎりました。
1時間後には日暮れ。流石にやばい。
1時間歩いたところにUrungaという小さな町があり、そこにシドニー行きの電車が通る駅もあったので、そこまで歩くことに。
歩き始めたら、おばちゃんが止まってくれて、どこまで行くの?と聞いてきました。
Urungaと言うと別の方向だからごめんと言われて去って行きました。
そこから20分ほど歩いていたら、今度はおじさんが止まってくれました。Urungaまで行くとのこと。
ここで、自分もといえば良かったものの、何を思ったのか、シドニーまで行きたいと言ってしまいました。
するとおじさんは道間違えてるよと言い、たった今歩いてきた道を逆走。そしてシドニー方面の道路に。
また、ヒッチのしやすい場所で降ろしてもらい、水を二本もらってバイバイ。
もしここでヒッチできなかったらどうしよーと言うと9時半になっても捕まらなかったら電話しなーと電話番号まで教えてくれましたー!
なんとも優しい。
そこでヒッチすること約30分!
隣の街まで帰ると言うおじさんに拾ってもらいました。
そして、近くのサービスエリアまで送ってもらい、ここでトラックの運転手に乗せてもらいなと言われて降ろしてもらいました。
ここからが完全な地獄でした。
トラック運転手5人ぐらいに話しかけるも全て撃沈!
しかも断り方がめちゃくちゃ冷たい!
ここで完全に心が折れた僕はこう思いました。
なんでこんなことやってるんだろう?
自分はテレビに出てるタレントでもなければ、人気ユーチューバーでもない。
ただの素人。
そして男1人。
孤独。
お金がないわけでもない。
電車に乗ろう。
ヒッチハイクを完全に諦めた瞬間でした。
でもここは高速道路のサービスエリア。
ヒッチハイクかタクシーしか移動手段はない。
とりあえずサービスエリアのお店に入り、3.7ドルのチキン春巻きを食べながら考えます。
マップを開いてみると、徒歩30分のところに駅が!!
迷ってる時間はない!
この時時刻は22時!
この駅に電車が来るのは23時!
駅の近くにキャラバンパークもあったため、電車に乗れなかったら最悪そこで一夜明かそうと思い、重い荷物を持っていざ出発!
高速道路沿いを歩きました!
そしてマップを見ながら進んで行くと、全く車通りがなく、街灯すらない真っ暗な道に入りました。
ほんとにこの先に駅があるのか?
半信半疑のまま進みました。
道も悪くスーツケースが何度もひっかかりました。
ここでスーツケースのコロが壊れました。
買い換えることを考えると、ヒッチハイクをしたことによって、高くつく結果に。。
まあいい経験になったしいいだろう。
やってみなきゃわからないことっていっぱいある。
そうだろう?
30分ほど歩き、ようやく光が見えました。
あれは、駅だ!!!!!
がしかし、ホームと逆側に着いてしまい、ホームまで周る道も見当たりません。
あれ?
仕方ないので、線路に向かって歩くと、崖が、
なんだと?
結構急なのでスーツケースを持って下るのは厳しい。
ちょっと前に進むと緩やかになってきたので、そこを下りました。
そして、警戒しながら、線路を渡ることに。
日本ではまずありえない状況!!
こんなことしたら、捕まりますよね?
でもここはオーストラリア。
そしてホームをよじ登ります!
2mほどの高さがあり、日本の駅のホームと何ら変わりありません。
スーツケースを持ち上げるのが堪らなくきつかった。
ようやくホームに着いた後、電車会社に電話し、今から乗れるか確認。
乗ってから94.6ドル払えばおっけーとのこと。
コフスハーバーから電車乗ってた方が安かったやないかーい!とは思ったけど、背に腹はかえられず、乗ることに!
23時を過ぎ、電車が来ました!
ようやく乗車!一安心!!
電車で爆睡し、車内アナウンスで起きると
日時は1/14午前6時半
シドニー初上陸!