FIBA Basketball World Cup China 2019 印象に残った選手ベスト12
“史上最強の日本代表”が5戦全敗で終わったワールドカップ。
とはいえ、悲壮感に打ちひしがれるわけではなく、これからの成長が楽しみといった印象。課題が明確になりましたしね。
アジアを中々勝ち抜けなかった俺達の日本代表が世界へ目を向けることのできたワールドカップとその前の強化試合だった。
もちろん選手たちは世界レベルを肌で感じていたが、バスケを見ている我々ファンやブースターも世界レベルのバスケをじっくり見るいい機会になったと思う。ほぼほぼ全試合を放送してくれたDAZNありがとう。
ということで、ワールドカップ期間中はじっくりだったり、ながら作業をしながりと色んな国のバスケの試合を見まくった。(デフォで1日2試合)
その時に個人的に気になった選手を厳選して12人を記録として残しておこうと思って書き始めたのがこのnoteです。
今後の試合とか、来年の東京オリンピックで選ばれる選手たちだと思うので注目してみてください。
では、行きましょう!
FACUNDO CAMPAZZO
国:アルゼンチン
ポジション:ポイントガード
年齢:28歳
身長:179cm
所属チーム:レアル・マドリー(スペイン)
完全に魅了された選手。魅了され始めたのは日本に来た時なんだけど。
彼のプレーはどの試合でも観客を引き込み、次のプレーは何をしてくれるんだとワクワクさせた。
大一番の準々決勝で対戦した優勝候補筆頭のセルビア戦(ワタシはセルビアが優勝すると思っていた)でのパフォーマンスは、試合後のプレスカンファレンスでセルビアのHCに「カンパッソがこの試合を支配した。彼が(アルゼンチンに)この勝利をもたらした」と言わしめるものだった。プレー見れば納得なんですけどね。決勝でドリブルでもパスでも股抜きしちゃう選手。すごすぎるし、日本で試合した時何割くらいの出来だったんだろうと思ってしまう。やっぱりパスで魅せれる選手って良いよね。
SERGIO LLULL
国:スペイン
ポジション:ポイントガード
年齢:31歳
身長:192cm
所属チーム:レアル・マドリー(スペイン)
スペインの控えPG。と言っても、本当に素晴らしいPGで試合終盤の大事な場面ではルビオとのダブルガードでの起用が多かった。憎たらしいほど冷静で、相手にとっていやらしいプレーをし、チームが得点が欲しい時に仕事をしてくれる選手。実際にブザービーターを今大会でも何本も決めていたし、準決勝オーストラリア戦の2OTの連続スリーは痺れた。決勝では4Q追い上げムードになりかけていたアルゼンチンの流れを3点プレーで断ち切ってみせた。ルビオがスタメンだとしても、この選手がベンチに控えてるってとんでもねぇわスペイン。
ていうか、一番最初に書いたカンパッソもリュルも所属チームがレアル・マドリーなんだよね。見たこと無いけど興味持っちゃうよね。
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RUDY GOBERT
国:フランス
ポジション:センター
年齢:27歳
身長:215cm
所属チーム:ユタ・ジャズ(アメリカ)
18-19シーズンのNBA最優秀ディフェンダー。身長が215cmに対してウィングスパンが236cmという腕長モンスターのアメリカ戦のプレーは異常だった。FIBAルールでゴベア使うのは反則だわwww
終盤の勝負どころでケンバとジャズのチームメイトのミッチェルの連続ブロックはまじで声が出た。本当にすごかった。
フランス代表の試合は3試合くらいしか見てないけど、アメリカ戦のパフォーマンスが桁違いだったので選出。
BOGDAN BOGDANOVIC
国:セルビア
ポジション:シューティングガード
年齢:27歳
身長:197cm
所属チーム:サクラメント・キングス(アメリカ)
セルビアは優勝候補なのでどの選手もめちゃくちゃレベルが高かったんですけど、やっぱりボグダノビッチが頭一つ抜けてたわ。大会ベスト5にも選ばれたし、得点ランキング3位にも入った実力者。
セルビアは順調に勝ち進んでた中で2ndラウンドで戦ったスペイン戦からおかしくなってしまったなぁと思ったのですが、その中でも彼だけはパフォーマンスが落ちないどころかめちゃくちゃ点獲ってたんですよね。スリーもアベレージで4本以上決めて53%と半分以上決めてるバケモノっぷり。来年の東京オリンピックでのプレーも楽しみ。キングスの試合もちょっと見てみようと思った。
ERSAN ILYASOVA
国:トルコ
ポジション:パワーフォワード
年齢:32歳
身長:208cm
所属チーム:ミルウォーキー・バックス(アメリカ)
日本代表に「ワールドカップへようこそ」と、八村塁には「これがNBAだぜ」と言わんばかりの大活躍を見せたイリヤソバ。たまに見ていたNBAだとそんなに目立つタイプの選手じゃないのでわかりにくかったけど(チームメイトにヤニスいるし)、とんでもねぇ選手だったわ。
日本代表初戦の対戦相手だったトルコは日本よりもチームとして一枚上手だったけど、その中でもイリヤソバさん恐れ入りました。トルコはアメリカ戦本当にもったいない負け方をしたわけだが、イリヤソバに頼りすぎた感はあるよね。日本戦とアメリカ戦ではダブルダブルを記録。最後のチェコ戦ではそれまでの2試合が夢だったかのようにシュートが入らず(0/9)1stラウンド敗退とともに八村のように2ndラウンドはプレーせず大会を去った。
COREY WEBSTER
国:ニュージランド
ポジション:シューティングガード
年齢:30歳
身長:189cm
所属チーム:ニュージーランド・ブレイカーズ(ニュージーランド)
8月の強化試合を含めると3試合戦って、ワールドカップ本番で本気でボコってきたニュージーランド。うん、本気でボコり過ぎなんだわ。そんな中でも3試合通じてウェブスター兄弟がすごすぎて、特にコーリーさんは素晴らしかった。大会を通じて得点ランキング4位の平均22.8得点のアシストは平均5.6アシストの9位にランクイン。
順位決定戦の日本戦で27得点してるわけだけど、その前のギリシャ戦では31得点してたんですよ。すごかった。この選手と3試合もできた経験ってデカイぞ。活かしてくれよ!
PATTY MILLS
国:オーストラリア
ポジション:ガード
年齢:31歳
身長:183cm
所属チーム:サンアントニオ・スパーズ(アメリカ)
ワールドカップ得点王。ワールドカップが始まる前のアメリカとの強化試合でオーストラリアが勝った時もクラッチタイムはミルズの独壇場だった。FIBAルールだとめちゃくちゃ点を獲る印象がある彼は、準決勝のスペイン戦での34得点を含む2度の30得点オーバーを記録。183cmと小柄ながらクイックネスと39.6%のスリー、経験で相手を翻弄していた。本当に日本戦いなくて良かったよ。いたら日本ワールドカップ出れてないと思う…
そういえば、今大会はNBAのメンバーが何人もプレーしてたけどここにベン・シモンズいるんだよね?エグくね?
ANDERSON VAREJAO
国:ブラジル
ポジション:センター
年齢:36歳
身長:207cm
所属チーム:フラメンゴ(ブラジル)
特徴的なヘアースタイルでバスケを見始めた当時印象的だった選手がキャブスでプレーしていたブラジル代表のバレジャオ。あの時のヘアースタイルと変わらずで、プレーも素晴らしかった。
優勝候補と言われていたヤニス率いるギリシャ代表に22得点9リバウンド2アシストを記録して勝利に導いたバレジャオ。同い年のバルボーサからのアシストを得点した試合を決定付けるシュートは今でも覚えている得点。
そんな彼のハートフルストーリーはバスカンさんに良記事があったので是非読んで欲しい。
ブラジルは勝負どころで35歳オーバーが3人コートに立ってたんですよね。バレジャオ、バルボーサと39歳のアレックス・ガルシア。日本もベテラン選手が必要じゃね?
馬場 雄大
国:日本
ポジション:スモールフォワード
年齢:23歳
身長:198cm
所属チーム:アルバルク東京(日本)
全敗の日本代表の中でも閃光の如くコートを駆け巡った馬場雄大はBリーグに帰ってこなくていいと思う()
サマーリーグの前にマブスのトレーニングキャンプに参加し、早々にロスター入りが確定した彼は、サマーリーグ本番でも堂々たるプレーを見せ、その後の代表でのプレーも自信で満ち溢れていた。
ワールドカップでは平均9.2得点を挙げ、特にアメリカ戦は完膚なきまでに叩きのめされたが、18得点と1人気を吐いた。そんな活躍も認められてか、サマーリーグでもプレーをしたマブスから正式オファーが!厳しい道程だが素晴らしいチャレンジだし、マブスが彼の可能性を認めたことは事実!良いぞ馬場!このままBリーグ帰ってくるなよ!!!絶対だぞ!!!
TOMAS SATORANSKY
国:チェコ共和国
ポジション:ポイントガード
年齢:27歳
身長:201cm
所属チーム:シカゴ・ブルズ(アメリカ)
今大会のサプライズチームといえばチェコ代表である。渡邊雄太は「勝てる相手だった」と言っていたが、201cmの長身PGを止めるのは容易ではなかった。シュート確率が悪い試合でも味方を活かすことができ、アシストランキングではドイツ代表のシュールダーについで2位にランクイン。チームの好調とともに彼のパフォーマンスは上がり、オーストラリア戦とポーランド戦は得点とアシストのダブルダブルだった。
NANDO DE COLO
国:フランス
ポジション:シューティングガード
年齢:32歳
身長:196cm
所属チーム:フェネルバフチェ(トルコ)
オシャレなヒゲと白肌の風貌からフランス人だとすぐわかるベテラン選手。フランス代表はベスト5にも選ばれたエースのフォーニエ、このnoteの中でも選んだゴベア、バトゥームとニリキナといったNBAプレーヤーがいる中で、ぶっちゃけ地味な選手。
でも堅実でシュートもうまくFG%54.5%の平均16.5得点。フリースローも確実で35/39の89.7%と相手からしたらすごい嫌な選手だなと。3位決定戦でフランスが逆転する時に流れを持ってきたのがデコロで、この試合では19得点。
例えるならスラムダンクの山王工業の松本かな?
LUíS SCOLA
国:アルゼンチン
ポジション:パワーフォワード
年齢:39歳
身長:204cm
所属チーム:上海シャークス(中国)
39歳の大ベテランながら圧倒的な存在感を放ったスコラ。アルゼンチン決勝進出の立役者の1人。セミファイナルでは、アメリカ戦で圧倒的なプレーを披露したゴベア相手に完勝だった。決勝ではスコラを乗せさせなかったスペインが優勝した。それほど影響のある選手でアルゼンチンを長年支えてきたスーパースター。
持ち前のスキルと経験でペイントを支配し、時にはマッチアップしているビッグマンを外に釣り出しスペースを空け、スリーも確実に沈めた。中国でプレーしているので中国での人気も高いように感じた。初めてスコラを見たのは長髪だったけど、白髪交じりの短髪になってもプレーは素晴らしいです。
おわりに
他にも気になる選手何人もいたけど、簡単にまとめるとこんな感じです。ワールドカップも始まってみたらあっという間に終わってしまった。毎日ハイレベルのクソ面白いゲームが見れて本当に楽しかった。その一部に日本代表もいて『世界の壁』にぶつかったけど、この壁にぶつかれたのもラマスさんを招聘できたからだと思うし、『世界の壁』を東京オリンピックでどうやって越えていくのかもワクワクしている。
3試合戦って、希望と絶望を見たニュージーランド
ファイナリストになったアルゼンチン
大会アシスト王シュールダーを擁したドイツ
大会ブロック王メジリを擁したチュニジア
アメリカ代表をあと一歩まで追い込んだトルコ
快進撃で大会を盛り上げたチェコ
NBAのスーパースター軍団アメリカ
Bリーグで戦ったビエリツァの凄さを認識したモンテネグロ
この8カ国と戦えたってすごくないですか?本当にこの経験を活かしてBリーグでも戦って欲しいです。本当にすごいことだと思うので。
あと、こうやって振り返るとやっぱりベテランの存在って大きくね?田臥勇太必要じゃね?って思っちゃう。ワタシが読んでる『Kの部屋』ってブログにも書いてたけど、どうなるか妄想しちゃうよね。
ワールドカップが終わったらすぐにBリーグが開幕する。長かったオフシーズンも何かと盛りだくさんであっという間だった。
今回のワールドカップで少しでもバスケに関心を持ってくれた人がいたら嬉しい。ワタシの母はまったくスポーツに興味がない人間だが地上波でやっていたアメリカ戦を少し見たようで「アメリカ強かったね」と連絡が来た。無関心から知ることが今後につながるし、Bリーグ一回でも見たらこっちのもんだと思ってる。だからBリーグチケットなんとかしてほしいんだけど…まぁ、ワタシたちができることは応援と布教活動くらいなので、これから始まる長いシーズン楽しみましょう!
おわり。
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