ハンガリーで罰金4000円を支払った話~エソップ寓話の『少年と泥棒』を添えて~
ハンガリーでの手痛い出費
現在、ハンガリーの友達の家に1週間ほど滞在しています。
食料品を買った後、家に帰るためバスに乗りました。
自分たちが下りるバス停のひとつ前を通り過ぎ、ちょうど降りる準備をしていたところバスのチケットチェック係がチケットのチェックが始めました。
※ハンガリーのバスは事前にチケットを窓口またはアプリで購入して、乗車したときにそれを有効化するシステムであり、
無賃乗車を防ぐためチケットチェックがたまに行われている
そして、ちょうど降りるタイミングで僕のところに来たので、チケットを見せてそのまま降りようとしました。
その時、係の人が怪訝な顔をして僕を呼び止めました。
そして、自分と一緒にバス停を降り先ほど見せたチケットを改めて確認されこのチケットが先ほど乗っていたバス利用では有効ではないと言われ、
罰金10000Ft日本円で4000円を支払うことになりました。。。
ただ、正直な話をすると、自分はこのチケットが使えないかもしれないと
内心思いながら何食わぬ顔でチケットを見せていました。。。
実は、以前バスに乗った時にその日の最初にチケットを有効化すればその画面が維持されることを知っていたのです。
つまり、その日の最初にsingleチケットを購入・有効化してその画面をつけておけば、その1枚で再度チケットを購入することなく1日バスに乗れると考えていたのです。
しかし、ここで誤算がありました。
なんとチケットを有効化したときに表示されるヒストグラムの画面はバスの路線や日によって違い、それによってチケットが今有効化されたものなのか判別できるのです。
そうとは知らずに浅知恵を働かせた結果、singleチケット25枚、それなりにいいディナーが食べられる食事代、Ryanairでハンガリーからギリシャに行ける航空券代に相当する高額な罰金を払うことになったのです。。。
エソップ寓話の『少年と泥棒』について
罰金を支払った後とぼとぼと帰路につきながら、私はエソップ寓話の『少年と泥棒』をふいに思い出しました。
『少年と泥棒』のあらすじ
今の自分の姿とこの少年の姿がどうも重なって見えました。
今回の件について改めて考えてみる
私は今回罰金という形で自分の罪の罰を受けることになりました。
正直、ヨーロッパの公共交通機関はザルなので、無賃乗車をしている人も普通にいると思いますし、今回の自分は運がなかったと言えるかもしれません。
係の人は私がtouristだと知ると、バスのルールや罰金について丁寧に教えてくれましたし、罰金を払うときもとても申し訳なさそうにしていたので、
「そんなルール知らないよ!有効な時間を過ぎても画面が切り替わらないから、この画面でいいと思っていたよ!画面が切り替わらないようにしていたこのアプリにも責任がある!」みたいに騒ぎ立てていたら、もしかしたら今回は許してくれたかもしれません。
しかし、これは小さな最初の罪への罰といえます。
自分自身無賃乗車をしているかもしれないという自覚がありましたし、
許されていたらまた同じことを繰り返して最終的にもっと大きな罰を受けることになっていたかもしれません。
ちなみに1週間チケットというのもあるのですが、あと数日でここを離れるので今買うともったいないと感じて買っていなかったのです。
その時に購入していればという後悔の念もあります。。。
(1週間チケットで3500Ft)
最近どうしてもお金のことが気になりケチケチとした気持ちになってしまい、こういった細々としたお金を払えないために大きく損をしてしまうのだと改めて考えることができました。
そんなことを考えていると、今回罰を受けることになってよかったかもしれません。(手痛い勉強代にはなりましたが😭)
ハンガリーの交通系アプリについて
ちなみにハンガリーで公共交通機関のチケットを買う際は、
Mobiljegyというアプリがおすすめです。
こちらのサイトにアクセスしてもらってKözlekedési Mobiljegyの欄から
ご利用の端末に応じたstoreを選んでください。
ブダペストだけを旅行する場合はBudapestGOでも大丈夫です。
Mobiljegyはハンガリー全土で使用可能
BudapestGOはブダペストに特化という違いがあります。
両方とも事前にチケットを購入して、乗車時にチケットを有効化するという手順は同じなので、どの地域を行くかで選べばいいかと思います。
作品紹介
今回の話とはずれますが、罪や犯罪の意識や薄れていくという意味では
『美術泥棒』という本で描かれる主人公も同じようなことが言えるかもしれません。
彼は、彼の好きな芸術作品を収集したいという思いから美術館から作品を盗むようになります。
しかし、彼の鮮やかな手法と作品を一切売らずに収集して自分だけで楽しむというポリシーによって捕まることがありませんでした。
そうしていくうちに、彼は芸術作品を収集したいのではなく盗み自体に魅了されるようになり犯罪の方法もどんどん大胆になっていきます。
そんな彼の末路を描いたノンフィクション『美術泥棒』
興味のある方はぜひ(kindle版はこちらのリンクから)
最後に
という感じで、つらつらと書いていたら気持ちが落ち着いてきたので
これくらいにしておこうと思います。
もう少し皆さんのためになるまともな記事が書きたいのですが
なかなか時間が取れず。。。
良ければ、いいねをしていただけると幸いです。
次の記事のモチベーションになります。
それではまた:)
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