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ドラッグストア推奨品販売の功罪②【推奨品って儲かる?】
こんにちは、noteの書き方を思い出してきたケイタです。
さて、推奨品販売の2回目ですね。
あなたが買った推奨品、あなたが売った推奨品。果たしてどれくらいの利益を会社にもたらすのでしょう。
第2回目は【推奨品って儲かる?】です。
そもそも商品の利益はどれくらいあるのか
ドラッグストアに並んでいる商品は様々ですが、果たしてどれくらいの利益があるんでしょう。
「利益」を話出すと本が書ける程になるので、ここでは基本的に「会社でなくて店舗」の利益の話をします。
ドラッグストアの商品部門は大きく分けて4つあります。
①ヘルス(薬や医療品)
②化粧品
③食品
④雑貨(洗剤など)
誰が見ても分かりますね。
通常の商品だと平均でこれくらいの利益率です。
①ヘルス 約30%
②化粧品 約30%
③食品 約10~5%
④雑貨 約10~5%
ドラッグストアには『①②強化型』と『③④強化型』があり、それぞれで利益率は異なりますが、平均すると18~25%程度です(企業や立地、競合有無によって差があります)。
100万円売れたら利益は20万円くらい…と思って頂ければ良いです。
ドラッグストアが飽和状態となり、各社が「売上」を伸ばそうにも頭打ちになっているのはご存知の方も多いと思います。数年前のコンビニ状態ですね。
そうなると伸ばすのは「利益」、削るのは「固定費(人件費や広告費)」となります。
結果、利益を伸ばす=推奨品を売る という事です。
コンビニがホットスナックやコーヒー等に注力し始めた事と同じ状況が、今ドラッグストアで起きています。
実際の推奨品利益率
では実際のところ利益率はどれくらいなんでしょう。
個人的に2社を経験しましたが、平均すると推奨品の利益率は50%程度です。
前回、例に挙げた商品もこれ位の利益率かと思われます。
目玉が飛び出た商品だと、某PB医薬品で92%なんてものもありました。
80円くらいで仕入れて1000円で売るんですよ、こういうのを【ボロ儲け】と言いますw
まあそれは極端な例だとしても、平均より倍近くも多く利益が取れるんです。
イブAの利益率は-5%(赤字販売)だけど、イブAのPBは50%利益が取れる…なんて状況もザラです。
お客様がPBでも良いのならこんなにWin-Winな話も無いんですよね。
自社製品と他社製品の違い
ではPBでも自社製品と他社製品の利益率は違うのか?となります。
基本的に他社製品PBは自社製品に比べると低目ですが、NB品(通常メーカー品)と比較すれば10%以上は高くなります。
もうひとつの化物、リベート
店舗で販売するだけでなく、他社製品に関しては『リベート』という化物が存在します。
分かりやすく言えば『○社の商品を年間○千万円販売すると○円キャッシュバック(もしくは仕入れ値○%引き)』等ですね。
これは会社の最終的な『経常利益』にダイレクト反映するので本当に必死です(主に本部が)。
だから決算期なんて大変なんすよ、奥さん…
なので決算が終わってから「リベートでこんなに利益率が上がったー!」なんて店長や上層部は狂喜乱舞する訳です。
これが他社製品を推奨品とする理由ですね。
話は逸れますが、この利益率は「小数点以下」を上げるのに必死になる数字です。
店の利益率を19.5%から20%にするだけで店長や本部は必死。
やはり利益率を考えたら【推奨品販売は欠くことができない】んですね。
今日はここまでです。
文字ばっかりになってしまった点を反省しつつ、次回は「推奨品って買うべき?」です