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工場見学のススメ ~大人でもタメになる社会勉強の場です

こんにちは。
DSSで助手を務めている松山と申します。よろしくお願いいたします。
 
先日、キリンビール横浜の工場見学に行ってまいりました。キリンさんの工場見学は人気があるので、予約を取るのか大変らしいですが、頑張ってエントリーしました。

キリンビール横浜工場(横浜市鶴見区)は京急線生麦駅から徒歩10分程度の工業地域にあります。車で行くとビールのテイスティングができないので、徒歩しか選択肢はありません


工場見学って、学生の時に社会科見学で行きましたよね。私の場合は転校が多かったので、色々な場所の色々な工場を見学したような記憶があります。名古屋にいた時には自動車工場、静岡にいた時はパン製造工場なんかを見学しました。ただその時は楽しい学校行事の一つとしか思っていなかったので、級友とワイワイやって終わってしまった気がします。
社会人になってから、自分の意志で工場を選ぶ見学のほうがまじめに学ばせていただいているように思います。そもそも興味がある内容のイベントですから、当たり前なのですが。
 
キリンビール横浜工場では、主力商品「一番搾り」ビールの製造工程の見学ができます。スライドを使った座学から始まり、ビールを醸造している様子やパッケージングラインまで、材料から商品になるまでの全工程を見て学ぶことができます。一番搾りは同社の看板商品のせいか、帯同するスタッフの方の説明も熱がこもっていて、かなり聞き入ってしまいました。

見学終了後は、お楽しみのテイスティング。ブルワリードラフトマスター(すごく上手くビールを注げる人)が注ぐ工場直送の「一番搾り生ビール」を味わったり、3種類の「一番搾り」の飲み比べができたりと、なかなか太っ腹な内容でした。

3種類の一番搾りをテイスティング。ブルワリードラフトマスター(すごく上手くビールを注げる人)が注ぐ「一番搾り生ビール」もいただけるので、試飲というよりガチ飲みの量になってきます


・・・工場内部や製造工程の画像をSNSなどにアップするのは、だいたいNGか許可制なので、詳細を伝えられないのが残念なのですが仕方ありません。企業秘密が写ってたりしたらよろしくないですしね。
 


他に飲料がらみですと、疫病前ですがニッカウヰスキーの余市蒸留所(北海道余市町)やサントリーの白州蒸留所(山梨県北杜市)を見学しました。どちらもアクセスが大変な場所にあるので、車を運転して現地に向かいました。余市に行く時は運転担当だったので、見学後のテイスティングはリンゴジュース、同行者はウイスキーの飲み比べ。テイスティング会場で血の涙が出ましたね。

北海道余市町にある「ニッカウヰスキー余市蒸留所」。工場というより記念館的要素が強かったかも。アイラウイスキーのようなピート香が特徴の余市ウイスキーですが、この辺りで採れる泥炭の品質がアイラのものと似ていると評価され、この地が蒸留所となったらしいです


オマケに帰路の途中、札幌市内に入る交差点で違反キップを切られるという大惨事にも遭いました(自分が悪いのですが)。夕方の帰宅時で車の量も多く、流れを切らしてはいけないと黄色信号で右折したら、「はい、ごちそうさまです」と言わんばかりに白バイが近づいてきてTHE END。
後日、札幌市の友人にこの件の話をしたら「あそこは良くキップ切られるスポットだよ。右折案内短いからね、●ち伏せしているんだよ。俺らは罠って言ってる♪」とのこと。いや、罠じゃなくて交通安全のために信号調整しろよ交通規制課、と思いました。
戒めのために、この時の青キップ(違反現場で交付される交通反則告知書。書面が青い)はスキャンしてデータ保存してあります。黄色信号では必ず停まるぞと。
その夜は、二重のショックで深酒しました。どうせ翌日は飛行機乗るだけでしたから。

悲しみのドライバーシールとリンゴジュース(おいしい)
こちらは山梨県北杜市にあるサントリー「白州蒸留所」。水の良さで選ばれたらしいですが、確かに豊かな自然に囲まれていて良い水源がありそうでした


 
食べ物がらみですと、私が愛してやまない「崎陽軒のシウマイ」工場の見学。あまりの大量生産っぷりに圧倒されながらも、いつもは15個(1箱)しか拝めないシウマイ様を、あふれるほど眺めることができて胸いっぱいになったのを覚えています。

崎陽軒横浜工場。崎陽軒というロゴを見ただけでシウマイの味を思い出して口内が汁だくになります
工場見学の後は、シウマイのテイスティング。この他に同社が提供している月餅などの中華菓子も試食できました



あとはヒコーキオタの端くれとして、JALANAの機体整備工場見学でしょうか。羽田の整備ブロックに入庫した機体を見学できるのですが、どんな機材がハンガーに駐機しているかは当日のお楽しみになります。

東京羽田にあるJALのメインテナンスセンターで見学ができます
長い間、日本の航空サービスをけん引してきたJALさんだけあって、歴史を感じさせる展示物がたくさん陳列されており、整備場見学以外の部分でも十分に楽しめました


両社ともまずはブリーフィングを受けてから、ハンガーに案内される流れです。私の時にはJALはB767やB737等の中型機、ANAはB777の大型機が入庫していました。また前者の時は、リースアップか売却されたために塗装を剥がされた機体が整備を受けていました(この後、日本を発つ)。後者は国際線の大型機(当時のフラッグシップ機)が恐らくC整備(もしくは重整備)で入庫しており、迫力満点でした。

同じく東京羽田にあるANAの機体メンテナンスセンターで見学ができます。ANAはブリーフィングがとても充実していた印象があります。子供向けにヒコーキに関するクイズ大会とか

 
フランス・トゥールーズにあるエアバス社の工場見学にも行きました。目的はA380の製造工程の見学です。実際はブリーフィングが中心で、製造工程を細かく見学することはできませんでしたが、丁度、ANAが発注した機体がハンガーアウトして、ドイツ経由で日本に向かうところだったので、なんか嬉しかったです。

フランス・トゥールーズのエアバス工場の敷地には「航空博物館(AERO SCOPIA)」があり、超音速旅客機コンコルド等、珍しいヒコーキがたくさん展示されています


スタッフの方から「君の国のエアラインが飛ばすA380だよ。注文ありがとう!HAHAHA!」的なコメントをマイク越しにいただいて、他のツアーメンバーにも拍手をいただきました。世界中から集結したヒコーキオタ仲間なので、とても温かい空間でした。

AERO SCOPIAで見学できるコンコルド。倉庫内にはもう1機展示されています



前記の通り、社会人になってからの工場見学は、興味のあるものを自分で選べるのが楽しいですね。もちろん、真剣に見学するわけですから、勉強にもなるし、忘れられない思い出にもなります。
工場見学は知的好奇心を刺激してくれる学びの機会なんだよな、とエラそうなことを思いつつ、発売35年を記念して登場した「新一番搾り」のプルタブを引っぱることにします。
 
キリンビールさんありがとう。
カシュ。
 
 

追伸
先日、帯状疱疹というすさまじくQOLの下がる病気にかかりました。
疲れなどによる免疫力の低下によって発症するウイルス性の疾患なのですが、症状の出る場所はランダムで人それぞれ。私の場合は右足でしたが、顔や首まわり、頭の場合もあるそうです。抗ウイルス剤により、ウイルス自体は比較的早期に死滅させることができるのですが、厄介なのは後遺症。皮膚科の先生曰く「神経を帯状にズタズタにするので、表面上は治ったように見えるけど、痛みは1か月から数か月は残る可能性があるよ」とのこと。
確かに風が吹けば患部がヒリヒリ、ピリピリ、チクチク。タイトなパンツは履けないし、寝返りをうつのも大変という気が滅入る毎日を過ごしています。最初の頃にあった重い筋肉痛に似た症状よりはマシですが辛い…。

とにかくしつこい病気です

「松山さんは今回かかったから、あと10年はこの病気にかからないよ。免疫できたから♪」
と元気づけてくれますが、それよりこの唐辛子を塗りたくったようなヒリヒリの右足を直してくれ~。
皆様も健康にはくれぐれもご留意くださいませ。

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