
明るく楽しくバチバチとしたプロレス〜MMがノアに今シーズンも魔法をかける。
いよいよ始まった、プロレスリング・ノアの大人気興行「MONDAY MAGIC Autumn ep1」(マンマジ)。21日(月)の第1回興行もまた素晴らしいスタートだった。
今シリーズから、NOSAWA論外AP曰く、ノアの通常興行の流れもより組み込んでいくという趣旨の発言があったというのは、番組中のコメント欄で見たけれど、いい具合にMIXされていて興味深く見ることができた。
全体的に、ノアの大会というのは全日時代の四天王(プラスワン)時代のバチバチ感を引き継いでいて、ときのそれは「ノアだけはガチ」と冷笑気味に語られがちだけれど、マンマジでいわゆる「明るく楽しい」部分もしっかりと引き継いでいて、そこにNOSAWA論外APの人脈を入れ込みながら、「明るく、楽しく、バチバチと」プロレスを上手に見せているなぁと思う。
今大会でそれが顕著に現れていたのが、第4試合の8人タッグマッチ(HAYATA・タダスケ・A.グリーン・V.マッサーロvsEita・憂流迦・ワグナーJr・ベイン)だろう。特筆すべきは、Eitaのプロレス脳の凄さ。柔軟なメキシカンプロレスラー2人とともに、試合を「明るく楽しく」引っ張っていく様は、「Eita、ノアにきてくれてありがとう!」と何度思ったか。相手4人もプロレスが上手いので、あとは憂流迦が強さを魅せて締めれば万事OKな試合。これだけでチケット代チャラになったんじゃないかなぁ。

あとはお久しぶりなタイタス・アレクサンダーが清宮とシングルなどは、純粋に面白かった。N1以降、アメリカに帰ってしまって残念だなぁと思っていたのだけど、復活して最初にヘビー王者とのシングルとはどれだけ期待されているか。若干24歳の伸び代しかないタイタスが本戦にどうやって絡んでいくのか、楽しみだ。
マンマジの魔法感としてはやはり第1試合後のNOSAWA裁定による、次回アレハンドロ・クリストバルvs宮脇純太・大和田侑の再試合と、負けた側2人で更に試合をした敗者がマスクをはがれるか、紙を着られるかの「マスカラ・コントラ・カベジェラ(Máscara Contra Cabellera)」のコントラ・マッチが行われるというもの。
コメント欄も含め、多くはクリストバルがここまで立ち位置不安定になっていた答え合わせがされるのだろうなぁという意見が多かった。ただ個人的には宮脇が坊主になって、ジュニアのトーナメントで奮起するというのはないではない気もする。懸念点は、その場合、宮脇が大和田に負けるということであって、それはそれでトーナメントを勝ち抜ける前に駄目じゃん…という格を落とす方にならないのかどうかというところ。
もちろん、大和田もトーナメントに出る以上、そっちで期待できなくなる(ただ初戦は菊池なのだよなぁ)という部分はあるものの、やはりすんなりトーナメント関係なく、今のノアでの位置づけ的にも、話題的にもクリストバルが全方位的に問題ない気がする。あとはマスク取ったらその下もマスクという落ちがあるという不安はある(笑)。何にせよ、ep2が楽しみだ。
さてその他もよかった。第2試合のAMAKUSAvsクリアリーも面白かったし、第3試合のダガvs佐藤光留はマンマジならでは(だけど、続きがあっても良さそう)。メインはYouTuberプロレスラー組という話題(あと白目)はもちろんだけど、征矢&北宮というタッグは今後のタッグ戦線に十二分に入っていける良いチーム。北宮が負けたが、拳王&永田の極め技フルコースを受けてしまった上であれば納得できる。
女子の試合がなかったことを残念とコメントする人もいたけれど、基本的には今回は第4試合がノアらしくないバラエティのひとつとしてとても良く味付けされていた大会だった。その意味では、女子の試合がなくとも、個人的には満足できる。
さて、来週ep2。コントラ・マッチはあるものの、何試合あるのかも、どんな試合があるのかも今のところもちろん不明。また魔法にかかりにパソコンの前に座る週の始まりが楽しみで仕方ない。