
"音"だけで繋がるしかない、ある種の幸せ〜Nujabesについての番組を見て改めて
きっかけはなんだったんだっけなーと、NHKEテレの『星野源のおんがくこうろん』のNujabes回を見ながら考えていたのだけど、まったく覚えていない。
源くんこと星野源のことは、バナナマンのラジオ、TBSラジオ『バナナマンゴールド』に、日村さんの誕生日のお祝いソングを持ってきたことがきっかけだったのは強烈に覚えているのだけど(笑)、Nujabesの音は、まったく覚えていないのだよな。たぶん、何かのラジオ番組で紹介されていたのを聴いて気になってCDを買いに行ったのだと思う。
ラジオというのはこの種のきっかけになることは時々あって、例えば中学生時代にそうして出会ったのは、ユニコーンの「MAYBE BLUE」の新曲紹介だった。
ラジオを聞きながら、曲終わりにパーソナリティがアーティストと曲名を伝えるのを、その辺のチラシに書き記して、それを持ってレコード屋さんに行って買ったっけ。結局シングルカットされていなくて、アルバム『Boom』を買わざるを得なかったけど…大出費だ(笑)。
イギリスのロックバンドMUSEもそうだったように記憶している。ファースト・アルバム『Showbiz』に入っていて後にシングルも出る「UNO」を聴いて、すごい好きだなーって、わざわざ輸入されたPVの入ったVHSのビデオテープまでネットで購入した(どこかにあるはず)。
その後、日本で初のMUSEのファンサイトを作った。日本語でほとんど情報もないので、英語のサイトを見て情報を上げたりしてたっけ。彼らの初来日時にレコード会社の人から聞きたい質問があれば…とわざわざ連絡をもらった覚えもある。
閑話休題。
ただNujabesについてはまったくきっかけを覚えていない。ただ、最初の曲は番組で「初めての方は是非ここから」と紹介されていた「Luv(sic)」じゃなくて、番組冒頭に流れた「reflection eternal」だったのは覚えている。そして『Modal Soul』を買った。
とにかく美しくて美しくて、心地よくて心地よくて。Nujabesの曲は心が洗われる、まさにそんな感じ。
どこかで聴いたなーと思ったのが、アニメ『サムライチャンプルー』だったことを知って、それらを聴いたり、ブート盤を探したり(とか書いてるけど、いまひとつよくわかってない)。
いずれにしても僕が知ったときには、すでに亡くなっていて、新しい音は聴けないのだなぁとただただ残念だったことは覚えている。そして番組でも言っていたように、彼の姿や言葉をネット上で見つけることはほとんどできない。その意味で、今回の番組は少し彼のことを知ることができて、Nujabesの輪郭の一部がほわっと見えてきた気がする(またNHK+で見よう…録画もしたけどw)。
Nujabesの音楽について僕は語る言葉はもっていない。
けれど、少しだけ歳上な彼は、大好きなアーティストだし、大切なアーティストであって、純粋にほぼ音楽を通してのみ繋がるミュージシャンでもある。それはそれで回り回ってとても残念だけど、幸福な音楽との交わりでもあるように思う。
これからもNujabesの音をきっとずっと聴いていく。