『ホップ参上!』
どうも、こんにちは。
神戸三宮にあるビアパブPUBLIC BAL PACINOというお店で、店長兼、ビール注ぎをやらせてもらったり、神戸ビアクラブの代表を務めさせてもらってます、
日本のビール界の担い手、前田大作です。
このビアノートでは、ビールの基礎知識から少しマニアックな内容まで淡々と書いていきます。
そんなに長文ではないのですらっと読めるとは思いますが、
最後までお付き合い宜しくお願いします。
🍺BeerNote〜8杯目〜
前回はグルートのお話をしましたが、ついにやってきました、今回は“ホップ”についてのお話です。
ここにきてようやく、グルートに変わってホップが使用されてきますので、どんどん面白くなりますよ〜
古代エジプトではハーブ(薬用)として知られていたそうですが、、
ではいつからビールとして使われたのか…
いろいろと説があります。
※ビールの豆知識から参照>>
ユダヤ教の教書『タルムード』の中にカスタと呼ばれる植物がありますが、いろいろな根拠からこの植物をホップと判断し、紀元前600年頃からホップが使用されるようになったと推測しています。
これに対しブラウンガルトは、その著書『ホップ』の中で、メソポタミアの近くでホップの野生しているところはコーカサスであると書いており、この地方には今でも古代印欧語を話すオセッテという民族が居住し、野生のホップを使い、原始的な方法でビールをつくっているということを明らかにしています。
また、コーカサスの南に居住していたアルメニア人の紀元前の酒盛の絵には、ホップとビールの絵が描かれています。
これらの事実から類推すると、ホップがビールに初めて使用されたのはおそらく紀元前1000年頃だと言われています。
↑これはかなりマニアックな内容ですね。
一般的に知られているのは、
822年ドイツ北部のヴェルヴェールのコルヴァイ修道院でホップ入りのビールが醸造されていたとあります。
しかし定着した形跡はなく、ハーブを配合したグルートビールがこの時代も長く続いていました。
そして注目され始めたのは12世紀初頭!
ドイツのビンゲン修道院でホップを使用したビールが醸造されたのを皮切りに浸透していき、14世紀〜15世紀にかけてホップビールの持つ爽快な苦味や香り、腐敗防止効果が高く評価されホップの使用が主流となってきました。
ちなみに、
ホップは、冷涼で乾燥した地域が主な産地です。
生産量がもっとも多い国はドイツとアメリカ続いてチェコ、中国です。
ドイツ東南部のハラタウ地方、西南部のテトナング地方、チェコ北西部のザーツ地方が名産地とされています。
日本でも北海道や青森、岩手など東北の寒い地方で生産されています。
中でも岩手県が1番多く生産しています。
次回はホップがもらたすビールの効果について何回かに分けてお話ししていきましょう♪
今日も最後までお付き合いありがとうございました。
また次回も乾杯いたしましょう🍻