『熱処理ビール』と『非加熱処理ビール』
どうも、こんにちは。
神戸三宮にあるビアパブPUBLIC BAL PACINOというお店で、店長兼、ビール注ぎをやらせてもらったり、神戸ビアクラブの代表を務めさせてもらってます。日本のビール界の担い手、前田大作です。
このビアノートでは、ビールの基礎知識から少しマニアックな内容まで淡々と書いていきます。
最後までお付き合い宜しくお願いします。
🍺BeerNote〜28杯目〜
今回は、『熱処理ビール』と『非加熱処理ビール』について簡単にまとめてみようかなと思います。
一度は聞いたことはあると思いますが、普段皆様が『生ビール』と言っているのは、『非加熱処理ビール』です。
この非加熱処理とは、醸造過程の中で熱を加えず、ろ過を行い酵母を取り除くという方法です。
近代のろ過技術ではほとんどの酵母が取り除かれている為、生ビールが主流となっております。
一方、熱処理ビールとは、熱を加え酵母の働きを止める方法となります。
熱処理ビールは、“生ビール”と表記出来ないので、缶をよく見ていただくと熱処理ビールと書いてあると思います。
熱処理をする理由としては、酵母の働きを止め、菌の繁殖を抑えて保存性を高める目的があります。
皆様一度は飲まれた事あると思いますが、
熱処理ビールの銘柄は、
・サッポロラガービール(赤星)
・キリンクラシックラガー
・アサヒスタウト
などがありますね。
味わいに関してですが、これは好みだと思います。
どっちが優れているとかないですし、生ビールの方が美味しく思えますがそうとは限りません。
大事なのは口に入るまでの過程。
熱処理ビールだからといってもガンガン暑いところで保存されたりトラックでゆすられて運ばれたりするとビールのコンディションが下がります。
もちろん生ビールでも同じです。
なので、出来るだけ美味しく味わう為に、スーパーで買ってきビールは冷蔵庫で半日〜一日は寝かせてあげて下さいね。
樽も同様に、届いた生樽は必ず一日〜二日は寝かせましょう。
今回も最後までお付き合いありがとうございました。
また次回も乾杯しましょう🍻