私の音楽遍歴#07 「吹奏楽部での経験」
ドラムセットを叩きたいが為に吹奏楽部パーカッション(打楽器)パートに所属していました。
当時私がやりたかった音楽はロックで、吹奏楽にもクラシック音楽にも興味はありませんでした。
全国の吹奏楽部はガチ勢とエンジョイ勢に大別されます。大会上位を目指すような強豪校は凄いです。
スパルタ式で練習拘束時間も長く、厳しい選抜などがあったりします。青春を捧げる覚悟が必要です。
私の学校の吹奏楽部は、上位大会に進出した記憶もありませんし、
私みたいなモチベーションの人間でも務まるぐらいですから、ゆる勢だったのでしょう。
初めて任された打楽器はサスペンデッドシンバルでした。それ以降は主にティンパニを担当していました。
最初は興味のなかった吹奏楽部での活動ですが、前年のギター・マンドリン部では
感じることの出来なかった(そこにまで至ることの無かった)
音に包まれる心地良さと、人と音を合わせる「合奏」の楽しさ、
音楽の本質的な部分を経験することが出来た気がします。顧問の先生、ありがとうございました。
ティンパニなどのパーカッションは舞台の最後方、全体を俯瞰する位置に鎮座しています。
合奏中の皆さんを見ながらこんなことを考えていました。
「音楽と料理は似ているかも知れないな。ステージという皿の上に、メインの素材となるような楽器もあれば、目立たないけど重要な下味(低音)装飾的な派手な動きのパートもあるのかな」
「となるとパーカッション(打楽器)は、料理のさしすせそ、調味料、香辛料だな。塩梅が重要で、料理を引き締めもするし、ぶち壊しもするという点で似ているかも。」
塩梅、と言う言葉は、その昔の調味料が塩と梅酢であったことに由来するそうです。
自分でも言い得て妙だな、と思ったので、合宿に向かう特急列車を待っている間、隣に居たホルンパートの同級生にそんな話をすると、
「それやったらホルンはさしずめパセリやな。(苦笑)」
と、自嘲気味に返ってきたのが面白くて未だに覚えています。