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学生の内面を深掘りして、社会インフラ企業の将来を担う人材の採用に活用

鈴与株式会社プロフィール
鈴与株式会社(以下、鈴与)は、1801年 創業の総合物流企業。静岡県静岡市清水区に本社を置き、DC・倉庫・運輸事業などの国内物流から、海外、港湾事業などの国際物流まで幅広い物流サービスを提供しています。また、時代の変化に応じて、さまざまなグループ事業も展開。現在は鈴与商事㈱、鈴与建設㈱、エスエスケイフーズ㈱、㈱フジドリームエアラインズをはじめ、約140社が集う鈴与グループを形成しています。創業から積み上げてきた「現場力」「課題解決力」「価値創造力」でビジネスと社会に新たな価値を創出、社会課題を解決し、持続可能な社会の実現を目指しています。


社会インフラとしての物流で、新たな事業を生み出し220年を歩んできた鈴与株式会社


池田吉来(以下、池田):
事業内容について教えてください。

鈴与・佐藤様(以下、佐藤):主な事業はBtoBの物流事業です。物流というとECや宅配をイメージするかもしれませんが、当社は財閥やメーカー等に属さない独立系の物流企業として企業間の物流を担っています。物流は大切な社会インフラの一部であり、その仕事は国際間の輸送や港での貨物の積みおろし、物流センターでの保管、トラックやフェリーによる国内輸送など多岐にわたります。物流センターでは、製造業の許可を取得し、流通加工など製造工程の一部を担うケースが増えています。これにより、物流業界は単なる運搬だけでなく、製造支援も含めた付加価値を提供することで、顧客ニーズにより柔軟に応える体制を整えています。当社は、お客さまの物流を徹底的に「見える化」し、「ムダ」を省き、全体最適な物流をご提案・構築・提供することで、お客さまの物流課題・経営課題の解決に貢献していきたいと考えています。

池田:新卒採用に求める方はどんな人物像ですか?

佐藤:誠実に自他と向き合い、考え、チームワーク良く取り組むことのできる、一言でいえば「ハイバランサー」な方を求めています。
キャリアパスは多岐にわたりますが、DC・倉庫、運輸、港湾等の各現場にて、現場の組み立て方、ヒト・モノ・カネのマネジメントを学び、将来的にお客さまへ物流最適化提案を行う人財へと成長して欲しいと考えています。
また、220年の歴史を絶やさぬよう、自らリーダーシップをとり、自由な発想で新たなサービスや事業を生み出す役割も担う必要があり、「知的好奇心」「向上心」「変化を愉しむ心」をもつ人財が必要だと考えています。

メリットは客観的な物差しによる面接の標準化

池田:『履修履歴データベース』導入のきっかけや、活用方法を教えてください。

佐藤:きっかけは、学生さんの学業の比重がかなり高まっているという実感・実態があり、アルバイトやサークル活動などのいわゆる「ガクチカ」に重きをおき評価することに違和感がありました。履修履歴を可視化して学業への取り組みにフォーカスできる本サービスは非常に面白いと思い、利用させていただきました。

池田:『履修履歴データベース』の活用で得られた成果を教えてください。

佐藤:導入直後にコロナ禍になり、学生さんの課外活動が一気になくなりました。そのような状況の中、面接で『履修履歴データベース』を活用、学業にフォーカスしながら取り組みを一つずつ確認できたことは非常に有意義でした。

学業面について丁寧に話を聞いていくと、学生さんの人物像がよく見えてきます。特にグループワークやアクティブラーニングなど、実際の仕事に近しい授業が増えていますので、チームワークやハードルを乗り越えたエピソードなどを伺うと、実際に働いていただいた場合のイメージが解像度高く沸いてきます。サークル活動などの「ガクチカ」のエピソード・自己評価よりも学業について伺う方が、社会人となった後の行動を想像しやすく、再現性があると思います。

また、GPAについては低いから悪いというわけではなく、他に頑張ったことがあればいいと思いますし、そのような話のきっかけになりますので、『履修履歴データベース』は非常に有効なコミュニケーションツールだと思います。

学生の内面や価値観を見るきっかけになるコミュニケーションツール

池田:コミュニケーションツールとしての具体的なエピソードがありますか?

佐藤:例えば、難易度の高い科目で好成績を取った事実などを確認していきます。なぜ頑張ったのか、モチベーションの源泉は何かなど詳しく話を伺うようにしています。逆に良い評価を得られなかった場合であっても、その理由を丁寧に探っていきます。頑張ってらっしゃる学生さんにとってはグリップにもなりますし、『履修履歴データベース』を活用して内面や価値観、人物面を見ようとしていることが学生さんの信頼・信用に繋がっていると感じています。

池田:履修履歴データベースを今後どのように活用したいですか?

佐藤:例えば、社内の人事異動でリーガルマインドがある人が必要な場合に履修科目を参考材料にできると思います。また、第二新卒含めキャリア採用も力を入れていますので、第二新卒の履修履歴データも活用できるようになると嬉しいですね。


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